採れたて!トレセン情報

第739回&第740回

最新号は毎週金・土曜日の夜にメルマガ配信。

【関西事情通のちょっとイイ?話】

●本番も注目!●

春のGIシーズン真っ只中、唯一、GI開催の狭間に当たる今週末、日曜日は京都で安田記念の前哨戦マイラーズCと、東京では優駿牝馬オークスのトライアル、フローラSが行われる。

2着以内に優先出走権が与えられるフローラSは、昨年のモズカッチャン、一昨年のチェッキーノと、近年は勝ち馬が本番のオークスでも好走するケースが多くなっている注目レース。特に今年の場合、桜花賞での有力どころはマイラー色が濃く、より注目と言えるだろう。


その注目レースの中でも、人気の一角ではあるがサトノワルキューレは特に注目だろう。前走は牡馬相手の芝2400m戦。若駒にとってタフなコースで、3歳春の時点では普通牝馬は牡馬に太刀打ちできない。ゆえに、その厳しいレースを制して来たということは、それだけでも注目に値する。さらに…


デビュー戦から手綱を取っているミルコ・デムーロ騎手。実は、先日フラワーCを勝ったカンタービレもここに使う予定があったのだが、ミルコはサトノワルキューレに乗ることを選択。結局、カンタービレはオークスに直行となった。そのカンタービレは、そもそもミルコの進言で桜花賞をパスしたところもあり、それにも関わらずの行動。


それだけサトノワルキューレに可能性を感じているという証であり、本番もサトノワルキューレで臨む予定でいるようだ。

それはもちろん、ここでの勝ち負け以上に、本番のオークスで勝ち負けできる感触をい掴んでいるに違いない。

現時点ではまだ2勝馬の立場、ゆえに優先権利を獲るために、きっちり競馬をしてくる事だろう。


因みに、このレースの結果と次週のスイートピーS次第ではあるものの、現時点での想定では、今年のオークスは2勝馬ならば出走が叶いそうな雰囲気がある。もし万が一、サトノワルキューレがここで権利を獲れなくても、本番オークスに駒を進めてきた際にはぜひとも注目して頂きたい。


【美浦の『聞き屋』の囁き】

●トライアルレースも佳境へ●

オークスへの重要なトライアルレースとなるフローラS。

今年は特に桜花賞組がマイル寄り、もしくは短距離志向が強い馬が多いので、NHKマイルCや新設重賞となる葵Sへ向かう馬たちが多い。

そうなると当然、オークスのボーダーラインが下がることになる。現時点では2勝馬の900万組は抽選なしで出走できるどころか、1勝馬でも枠があるような出走想定となっている。

ただ、桜花賞の上位5頭、アーモンドアイ、ラッキーライラック、リリーノーブル、トーセンブレス、マウレアという世代のトップはすべてオークスへ出走予定。

いくらオークスへの枠があるとはいえ、桜花賞組と互角の戦いをするためには、このトライアルレースで強い内容で舞台適性と距離適性を示すしかない。

関東馬で注目すべきはオハナだろう。

初黒星となった前走のクイーンカップはテトラドラクマがレコードでの逃げ切り、一躍NHKマイルCの有力候補となった。その勝ち馬と0秒4差の4着は好内容といえるし、5着だったのがチューリップ賞2着で桜花賞5着のマウレアだ。単純計算すればオハナのポテンシャルは桜花賞で掲示板争いできるレベルにあり、それはつまりオークスでも侮れないということになる。

ディープ産駒、堀厩舎、金子オーナーとそのブランド力は世代トップクラス。

関西馬では1番人気候補のサトノワルキューレだろう。

1800mでデビューして、そこからの2戦が2400mで3戦2勝。明らかにオークスを意識したローテーション。

また、角居厩舎にはフラワーカップをデムーロ騎手で勝ったカンタービレがおり、そのカンタービレはフローラSからオークスへという出走プランだったが、デムーロ騎手がサトノワルキューレを選んでフローラSとなったため、カンタービレはオークスへ直行。このままいけばデムーロ騎手はサトノワルキューレを選ぶのでは、と言われているほど。

こちらもディープ産駒、角居厩舎、里見オーナーと、オハナとそん色のないブランド力。

桜花賞組が待ち受けるオークスへと名乗りを挙げるのはどのコンビか。注目したい。


【競馬場から見た推奨馬券】

東京競馬場のターフは鮮やかな緑。2月の開催の二度の降雪と雨で痛んだ部分も、すっかり修復されており、完璧な馬場状況だ。ただ、芝丈が長すぎる印象で意外と非力なタイプは苦戦するかも。

日曜日は、その鮮やかな芝の競馬からスタートしたい。狙い馬は3Rの10番ペトロシネッラ。デビュー戦はまだパドックで幼い仕草が目立っており軽視していたが、直線の伸びが強烈に目を引いた。不利な中山のマイル戦の大外枠だったので、終始掛かり気味で外を回る距離ロスも大きかっただけに、あの伸び脚は特筆もの。勝負を度外視して折り合いに専念していた印象があるので、それが今回の広い東京コースで活きると見た。初物づくしの前回を経験したことで、気性的にも大きく変わりそうなタイプだけに、心身ともに上積みは大きいはず。

単勝
馬連 4-10 5-10 3-10
3連複 3-4-10 4-5-10

自信度 B


もう一鞍は7R。もどかしいレースが続いているサトノキングダムだが、広い東京コースに変わって見直したい。3走前は休み明けの上に、直線が詰まって力を出し切れなかった。そしてここ2戦は強引に外から攻め過ぎた印象で負けてなお強し。今回は放牧明けを叩かた上積みが見込め、じっくりと乗れる東京なら競馬もしやすいはず。やはりディープ産駒だから東京だよね。多少人気も落ちてきただけに狙い目。

馬連 3-5 5-13 5-12
ワイド 3-5

自信度 B


【関西事情通のちょっとイイ?話】

●実は…!?●

春のGIシーズン真っ只中、唯一、GI開催の狭間に当たる今週末は、東西でGIへの優先出走権を争うトライアルが行われる。

土曜日は福島で、勝ち馬にヴィクトリアマイルの優先出走権が与えられる福島牝馬S。そのトライアル的な事もあり、普段ローカルでは騎乗していない蛯名騎手や田辺騎手も参戦。関西では、初重賞制覇を期待される岩崎騎手、そしてJRA全10場制覇の懸かる秋山騎手なども参戦し、話題性も多い。もちろん各馬、勝って優先出走権を得るか、最低でも2着で賞金加算をしたいところだろう。

そんな争いの中で、先日の中山牝馬Sを勝ち賞金的にもある程度余裕のあるカワキタエンカだが、鞍上は引き続き池添騎手が手綱を取っている。

前走の中山牝馬Sは、スタートから12秒前半のラップを刻み1000m通過61.3という絶妙のペースを創り上げたこともあったが、ハミを替え、馬場へも先出しをしテンションを上げない事を重視した陣営としても、結果が出た事で勝ちパターンを見つけたレースだった。斤量は1キロ増えて54キロとなるものの、ハンデ戦だった前走から今回は別定戦。斤量差を考えれば問題にはならないだろう。ただ実は、鞍上の池添騎手は、ヴィクトリアマイルで騎乗する馬はデアレガーロでほぼ決まっている。そう考えると、ここは他のジョッキーが乗っていて然るべきなのだが…

それだけ「勝てる」という手応えがあるからこその連続騎乗なのだろう。陣営としても、「本番で乗れないならキッチリ結果を出せ」という思いがあるはず。

優先出走権を懸けた陣営の走りも注目だが、このカワキタエンカの走りには深い意味で注目したい。


【美浦の『聞き屋』の囁き】

●ザ・ローカル競馬●

6日間で1開催だった春の福島競馬も残すところはあと今週だけ。

トライアルレースやGⅠシリーズに裏開催ということで地味ではあるが、リーディング争いが実に熾烈。

先週までの4日間でトップは津村騎手と丸山騎手の7勝。どちらが勝っても開催リーディングは初。

両騎手ともにリーディング獲得を意識しているようで、どちらも獲りたいと公言しているほど。

土日で津村騎手は13鞍、丸山騎手は16鞍。客観的に馬の戦績を見れば質・量ともに若干丸山騎手がリードしている印象。

ただ、福島競馬は若手騎手が多くガチャガチャ、ゴチャゴチャした競馬になりやすく人気通りではなかなか収まらないもの。

特に先週は騎乗停止に落馬が相次ぎ荒れ放題だった。

これまでの流れを考えればリーディングを獲得するためには9勝、もしくは10勝あたりだろう。

つまり、この土日で2勝、ないし3勝挙げた方が開催リーディングとなるはず。

日曜日のフローラS、マイラーズCの後が福島最終レース。

クラシックにもリーディング争いにも関係のない次元ではあるが、ローカルにはローカルの戦いが行われているということは気に留めてほしいところだ。


うまスクエアメンバー登録

STEP:1メールアドレス入力

メールアドレスの入力

うまスクエアからのメルマガを受け取りたいメールアドレスを入力して下さい。
※携帯のメールアドレスでも、ご利用頂くことが出来ます。

入力されたメールアドレス宛てに【仮登録メール】をお送り致します。
【仮登録メール】に記載されたURLをクリックして頂くと、うまスクエアへのメンバー登録が完了します。

  • メールアドレス(半角英数字)
採れたて!トレセン情報とは?

競馬ファンなら誰もが気になる、トレセン内で聞いた『ジョッキーや厩舎の複雑な関係』、何故あの騎手があの馬に乗るのか…!?なぜ遠征するのか…!?他にも、トレセン内で噂の“あんな話こんな話”をメルマガ『うまスク通信』で、お伝えできる範囲で毎週金・土に配信致します。

PR

境和樹 SNS

コンテンツ一覧