採れたて!トレセン情報

第741回&第742回

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【美浦の『聞き屋』の囁き】

●乗り替わりからの乗り替わり●

近年のメンバー構成と比較すると、低調と言わざるを得ない今年の天皇賞・春。

正直、GⅠではなくGⅡレベルであり、だからこそどの馬にもチャンスがありそう。

どの馬にもチャンスがあるという点で馬券的には面白みがあり、騎手の駆け引きが重要なポイント。

そして、レース前の大きな出来事といえば武豊が騎乗停止となったため、クリンチャーが三浦騎手へと乗り替わりとなったことだろう。

この乗り替わりも武豊騎手からすぐに三浦騎手へとなったわけではないようで、関東のリーディング上位騎手数名に騎乗依頼があり、その数名が断ったため、その後、三浦騎手へとたどり着いたようだ。

三浦騎手もクリンチャーの騎乗依頼を受けたはいいが、その後、日曜日の東京で予定していた先約の騎乗依頼10頭余りをすべて断るのはかなり大変だったとのこと。

騎乗依頼の断りがすべて終わったのが火曜日の朝だったということからも大変さが分かる。

水曜日には栗東へ駆けつけて追い切りに騎乗。

感想を聞いたところ、「思った以上に切れる脚を使えそうだが、掛かるところもあるので乗り難しさはある。ただ、正直なところ、乗り味はいいので能力の高さは感じれた。勝ちに行く競馬をしたい」と自信をのぞかせるコメント。

フェブラリーS、高松宮記念と人気薄の馬で3着と見せ場を作っており、人気馬で迎える天皇賞はGⅠ初制覇の大きなチャンスと言えそうだ。


【関西事情通のちょっとイイ?話】

●逆転の計算は立つ!●

6週連続GIに突入、今週は伝統の天皇賞・春が行われる。

第4回から一貫して芝3200m(その前の秋第3回も芝3200m)で行われているが、もとより近年のスピード志向の競馬には不向きな条件とあって、年によってはメンバーレベルが非常に低くなることがあったのだが、昨年から前哨戦であった大阪杯がGIに昇格したため、2年目の今年はこの天皇賞に影響が出てきた感がある。例えば、サトノダイヤモンドやゴールドアクター。昨年より一戦早く使い出し、結局大阪杯に出走してここは回避となった。アルアインやミッキースワローなども、大阪杯がGIでなければこの天皇賞へ出走してきていただろう。

結果的に、今年はGI馬はシュヴァルグランだけという、非常に混沌としたメンバー構成となった。


そんな中で注目したいのは…

クリンチャーは乗り替わり、ガンコは緩い馬場で結果を出してきているだけに今の速い馬場への対応はカギ。であれば…


阪神大賞典を勝ったレインボーラインも注目だが、それ以上に2着のサトノクロニクルに注目したい。

セントライト記念で、いかにも距離が延びて良さそうな競馬をしていながら、本番の菊花賞では見せ場もなく10着に大敗。直後、厩舎サイドは、この大敗の原因が距離なのか?それとも馬場なのか?非常に悩んでいた。

それが前走の阪神大賞典でひとつの結論が出た。

道中は折り合いもスムーズ、そして直線では厳しいところがありながらも最後までしっかり伸びてきた。そう、菊花賞の大敗は距離ではなく馬場だったということ。

今週の天気予報は良好、絶好の馬場でレースはできるだろう。

状態に関しても、「1回使って動きは良化。間違いなく良くなっている」とのこと。

前走の阪神大賞典でレインボーラインと勝負付けされているように見えるが、その上積み分だけでも逆転できる計算が立つが、それに加え京都に変わる事が大きな要素。

サトノクロニクルは加速するのに時間が掛かるタイプで、坂の下りを利用して加速することができる京都コースは大歓迎、全4勝中3勝が阪神のレインボーラインと比較すれば、より逆転できる算段は立つ。

もちろん陣営のトーンも高い。

上位人気馬とオッズに差はあるが、実際のところは逆転する可能性は十分ある。馬券的にも注目してみたい。


【競馬場から見た推奨馬券】

天皇賞で京都がアツいが、こちら東京で冷静に資金稼ぎといきたい。

まずは東京8R。500万のダートの長距離戦はいつも低レベルの争い。それだけに中距離路線でそこそこ走っている馬が新規参入してくれば上位争いとなってしまう。それにあてはまるのが9番のマイネルツィール。しかも前走の福島戦でかなり追走にてこずっていただけに、広いコースで距離延長はもってこいのような気がする。直線の伸びは目を引いたので、横山典のオハコの直線一気に賭けてみたい。

単勝 9
馬連 4-9 6-9 7-9

自信度 B


穴で狙いたいのは東京10R。休養明け後の2戦が不利の連続で、ほとんど競馬に参加できていない3番ロワアブソリューの巻き返しに期待したい。左回りの1400メートルを狙って使われており、休養明け3戦目のローテーションも狙い頃。休み明けだった東京戦は、ムーア騎乗で突き抜けるかという手応えで勝負所を迎えたが、最後まで包まれて全く追えずに終わった。抜群の手応えだっただけに悔やまれる。前走の中京戦も似たり寄ったりだった…。デビュー当時はかなりの評判馬。1000万を勝ち上がったベストコースで、スムーズな競馬ができればチャンスはある。

単勝 複勝 3
馬連 1-3 3-9 9-15
ワイド 1-3 3-9 3-15

自信度 C


【美浦の『聞き屋』の囁き】

●ダービートライアル●

2着までにダービー優先出走権が与えられる青葉賞。

あえて皐月賞を見送った実力馬に、1勝馬ではあるが期待が大きい素質馬など楽しみなメンバーが揃った。

注目したいのはデムーロ&ルメール騎手が騎乗するサトノソルタスとオブセッション。

皐月賞ではそれぞれキタノコマンドールとステルヴィオに騎乗したわけだが、どうやら両騎手ともダービーでの騎乗依頼を保留しているとの情報が入ってきている。

来週行われる京都新聞杯でデムーロ騎手はフランツ、ルメール騎手はプリンシパルSでコズミックフォースに騎乗を予定しており、青葉賞&京都新聞杯&プリンシパルSの結果を踏まえてダービーの騎乗馬決めるということのようだ。

つまり、それだけトライアルレースで騎乗する馬たちに魅力があるという見方ができる。

青葉賞2着までの優先権争いはし烈なものになりそうだ。


【関西事情通のちょっとイイ?話】

●過去□年で…!●

いよいよ今週から6週連続GIに突入、5週後には競馬の祭典・日本ダービーも控えている。

今週土曜日はその日本ダービーのトライアル青葉賞も行われる。

本番と同じ舞台で行われるトライアルなのだが、ここをステップにダービー馬に輝いた馬は存在しない。ただ、今年は皐月賞の結果からも判る通り、混沌としたメンバー構成、今年はこの青葉賞組も注目になるだろう。

その筆頭格には、まずはスーパーフェザーに注目。

昨秋の京都の新馬戦でデビュー勝ちを収めているが、実は当時、体調は決して万全とは言えない状況だった。

(普通、クラシックを睨む様な素質馬は、新馬戦から「万全」という事はほとんどあり得ないのも確か)

それでも勝ち切った辺りがさすがの良血馬と言えるだろう。

その後、若駒S(京都内回り芝2000m)とあすなろ賞(小倉芝2000m)で取りこぼしているものの、小回りの競馬が合わなかったということを考えれば仕方の無いところ。

広い舞台(阪神外回り芝2400m)に変わった前走は、その能力を存分に発揮し圧勝してきた。

今回の東京芝2400mは、もちろん文句無い舞台。鞍上の福永騎手も「ダービーに行けるぐらいの馬」という感触は持っており、勝ち負け圏内の1頭に間違い無い。

因みに、この青葉賞は3年連続でアザレア賞勝ち馬がここでも勝利を挙げている。そう、スーパーフェザーは今年のアザレア賞の勝ち馬である。


青葉賞と相性のいいステップレースと言えば、同じ左回りの中京・大寒桜賞も、勝ち馬が5年連続で馬券対象に絡んでいる。

今年の勝ち馬はダノンマジェスティ、スーパーフェザー同様にその過去の傾向から人気になりそうだ。ただこの大寒桜賞組で注目なのは勝ち馬だけでは無い。4着だったスズカテイオー、人気を考えれば逆により注目と言えるだろう。

その前走、4着とは言え勝ち馬と同タイムの僅差。しかも4コーナーと直線で2度も外に振られる不利があってのもの。それが無ければ「間違いなく届いていた…」と当時手綱を取っていた藤岡康太騎手も悔しがっていた事実もある。ある意味で、事実上の勝ち馬はこのスズカテイオーだったとも言えるはずだ。

過去5年は勝ち馬が馬券になっているが、今年は事実上の勝ち馬と言える馬が馬券になるかもしれない。


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