採れたて!トレセン情報

第749回&第750回

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【美浦の『聞き屋』の囁き】

●ダービーが始まる●

先週お伝えしたルメール騎手の宣言どおり、アーモンドアイが1.7倍という圧倒的な支持に応えて桜花賞以上の完勝でオークスを制覇。

秋のトリプルクラウンが現実味を帯びてきた。

オークスの余韻が冷めないまま今週はいよいよダービー。

注目は2歳王者ダノンプレミアムの取捨選択。

皐月賞の回避をどうとらえるか、新興勢力との力関係はどうなのか。1番人気が予想されるだけに、この選択がポイントになりそうだ。

関東勢の中で1番注目を集めているのが3戦3勝のブラストワンピース。

今もっとも勢いのあるシルクレーシングとノーザンファームの組み合わせはアーモンドアイと同じ。

また、ダービートライアルを使わずに毎日杯からの直行も、アーモンドアイがシンザン記念からという異例のローテーションで桜花賞を制したように、GⅠの舞台へ余力を残して向かう新たなローテーションと言えるかもしれない。そして、先週のルメール騎手がオークス制覇への並々ならぬ自信を見せて、そのとおりに完勝したように、ブラストワンピースの主戦である池添騎手もルメール騎手同様に相当な自信をのぞかせている。

歴史的な名馬オルフェーヴルを引き合いに出すぐらいで、ダービーを勝っている騎手の発言だけに重みを感じさせる。関東での評判は皐月賞上位馬たちよりも上かもしれないほど。

その皐月賞上位馬の中でジェネラーレウーノはなんとも不気味な存在だ。

皐月賞のラップや展開を考えればもっとも強い競馬をしているのがジェネラーレウーノだと思うが、その皐月賞では8番人気と低評価で、ダービーも皐月賞3着のわりには、どうも周りの評価は上がってこないまま。

先行馬の8枠16番は歓迎とは言えないが、逃げなくても競馬ができるタイプなので影響は少ないだろうし、強引にハナを主張する可能性も高い。

なぜなら、田辺騎手はJRAでGⅠを2勝しているが、フェブラリーSのコパノリッキー、安田記念のロゴタイプ、ともに逃げ切りでのもの。

しかもこの2勝は16番人気、8番人気と低評価で逃げ馬が実力を侮られたときに真価を発揮する典型的な穴パターン。

なにより穴党の心をくすぐるのが、皐月賞前まではジェネラーレウーノに対する評価が低かった田辺騎手だが、皐月賞後は近い関係者に対して、思っていた以上の力がある、とのコメントをしており、評価が急上昇。

皐月賞組が強かったとなるのか、トライアル組から逆転はあるのか。頂点を決める戦いが始まる。


【関西事情通のちょっとイイ?話】

●あの時と同じ様な…●

独特な雰囲気に包み込まれるダービー・デー、メーンイベントはもちろん日本ダービーだが、ダービー・デーの締めくくりはGⅡ目黒記念。ダービー当日に行われるようになって10年以上が経過し、すっかり馴染みのレースとなった。

また、ダービー後の最終レースであることに加えハンデ戦ということもあり、過去10年でも3連単の配当が63万・24万・42万・10万・31万と半分で6桁の超高配当が飛び出しているように、波乱度合いの高い重賞でもある。今年も確固たる本命馬は見当たらず波乱含みの形相だ。

そんな中で注目してみたいのは、重賞未勝利、しかもまだ2勝しかしていないにも関わらず、準トップハンデの58キロを課せられているサウンズオブアースだ。

重賞未勝利とは言え、GI2着が3回。しかもその3回はクラシックの菊花賞、そしてキタサンブラックが3着の有馬記念、そのキタサンブラックの勝ったジャパンCと、GIの中でもビッグレースばかり。ある意味で、実績はメンバー中でNO1とも言える。だからこそ58キロのハンデを課せられているのだろう。

このシチュエーション、過去の目黒記念で見たことが無いだろうか?

そう、重賞未勝利ながらGI2着が4回、しかもその4回はサイレンススズカやスペシャルウイーク・メジロブライトと言った名馬に迫る2着、そしてその実績がありながらこの目黒記念までに通算3勝しかしていなかった…ステイゴールド。まさにサウンズオブアースはステイゴールドと同じような境遇にある。

ならば、ここが初重賞制覇の舞台になってもいいだろう。

放牧先で疝痛があり復帰が遅れ、最大目標は次の宝塚記念、馬体のハリもまだ一息なところはあるものの、しっかりと調教を積み動き・時計ともに上々。だいたいこのくらいの年齢ともなってくると、レースが近づいていることを察知し自分で体を造る様になってくる。今年のメンバーならば、そのぐらいの状態でも十分チャンスはあるだろう。

ステイゴールドが勝った2000年の目黒記念は、ゴールした瞬間に拍手が沸き起こった。今年もそんなシーンが見られるかも知れない。


【競馬場から見た推奨馬券】

いよいよ待ちに待ったダービー!幸い馬場も絶好のコンディション。頭の中はすでにダービー一色だが、他のレースでも取れる馬券を取らない手はない。勝負事は浮かれていちゃダメだよね。

まずは東京2R。ここは4番ミスタープリサイスで勝負できる。前走がデビュー戦でまだ緩めの造りに映ったし、物見をしたりして幼さが窺えた。レースでも他馬に気をつかう感じで、前半は行きっぷりがもう一つ。ロスを覚悟して外に出してからはスムーズになり、しっかり走って4着。上手くうちを捌いてきた3着のヴィジリアより、内容はあった。今回はその2番ビィジリアが人気になる組合せ。あの気配から一度使ったミスターの上積みは大きいはずで、今回 は逆転する可能性は高い。
強引にでも逃げれば渋といことが分かった14番ヘキギョクが、一戦毎に体も絞れつつあるので、この馬が相手。

単勝 4
馬連 4-14
ワイド 4-14

自信度 A

続いて東京3R。内枠断然のダート1300で狙っている馬が1番枠を引いたら、買わない手はない。1番ナムラファラーから入る。ここも9番ドナプリモが人気になりそうだが、ナムラは前走、このプリモと0.1秒差。プリモがマイペースの逃げだったのに対し、こちらは出遅れて外を回ってのこの差だ。内容的には明らかにナムラが上。今度は枠順が逆転したし、ローテーション的にもナムラの方が好感が持てる。
ただ、スタートがもう一つだけに、この1番枠は諸刃の剣。妙味は十分だが、出遅れたら捌けない可能性もあるので、一か八かだ。

単勝 1
馬連 1-4 1-6 1-8 1-9
ワイド 1-8

自信度 C

もう一鞍。東京5Rも勝負できる。軸馬は5番ゴライアス。新馬戦が今回と同じ東京ダート1600mで圧巻の大楽勝。あの強さは半端ではなかった。前回の中山戦は、仕上げが大型馬にしては多少手緩い印象。それよりも小回りコースでは流れに乗り切れない感じだった。今回は同じ轍を踏まないように、じっくりと乗り込まれて立て直された。あの新馬戦の内容から東京なら勝ち負けになる。
相手も、前走が余裕残りで不利もあって凡走した4番レンジストライク一頭に絞る。新馬、未勝利の内容から順調にきた今回はもっと走れる。

枠連 3-3
ワイド 4-5

自信度 B


【関西事情通のちょっとイイ?話】

●ここが目標!●

いよいよダービーウイーク、トレセンの雰囲気も独特な空気に包まれていた。

そんな週末だが、土曜日には今年から重賞に格上げされた3歳限定の短距離戦、葵Sが行われる。

3歳馬の春の目標と言えば基本はクラシック、ただ短距離志向の馬だと、ファルコンSが1400mになって以降は1200mの重賞が無かったため、適性が無くても牝馬なら桜花賞からNHKマイルC、牡馬ならNHKマイルCに関わるレースが目標になっていた。

しかし、今年からこの葵Sが1200mの短距離重賞として新たに設けられ、しかも日本ダービーの週に施行という目標に設定しやすい時期、これは短距離志向の馬にとっては嬉しい改変だった。

ここへ出走しているアンヴァルなどはまさにそんな1頭。父は2012年・2013年と2年連続で最優秀短距離馬に選出されたロードカナロア、そして母系も短距離で実績を残している系統。管理している藤岡師も「誰がどうみても1200mの馬」と言っているほどバリバリの短距離志向の馬だ。

実際、デビュー戦こそ3着に敗れたものの、その後未勝利・500万。オープン特別と1200mで3連勝。賞金加算した事で、牝馬でもあり春は桜花賞戦線を歩み、フェリーズレビューから桜花賞と徐々に距離を延ばしてきたが、そもそもの大目標はこの葵S。ゆえに、桜花賞では17着の最下位に大敗を喫しているものの、陣営としてはそこまで悲観はしていない。そう、短距離馬でありここが目標だからだ。

鞍上には藤岡康太騎手。前走は兄の佑介が手綱を取っており、一見「代打騎乗」に思えるが、実は前々から弟の方で決まっていた。そもそも500万条件で手綱を取って以降、表でGIの騎乗があったり(福島2歳S)、先約があったり(フィリーズレビュー)と巡り合わせが悪かっただけで、本来は主戦を担うジョッキー。漸く騎乗が叶ったここは、その鞍上的にも力の入るところ。前走の大敗でさすがにそこまで人気にはならないと思うが、ここまでの話を考えれば注目せざるを得ない存在だろう。


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