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第784回&第785回

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【美浦の『聞き屋』の囁き】

●4歳世代は強いのか●

今年のオールカマーは4歳世代トップ同士の戦いが見られそうだ。

昨年の皐月賞馬アルアイン、ダービー馬レイデオロ、クラシックで常に上位争いをしてきたダンビュライトが秋の始動戦としてオールカマーを選択。

ここから天皇賞、もしくはジャパンカップ、そして香港遠征や有馬記念と続いていく。

なんといっても注目はレイデオロだろう。

ドバイ遠征帰りで6ヵ月ぶりの実戦。昨年の9月以降、3戦して勝ち星がなく1年が経過。

GⅠへのステップレースではあるが、今後のことを考えるとここはなんとしても結果を出したいところ。

なぜか。

それはルメール騎手のお手馬事情が大きく関係している。

レイデオロに匹敵するお手馬と言えば、3歳2冠牝馬アーモンドアイ。

そのアーモンドアイはトライアルレースをパスして秋華賞へ直行。

すでに報道されているように秋華賞を勝てばジャパンカップも視野にあるとのことで、それはつまり、トライアルレースを使うのはもったいない、省エネで秋華賞を勝って余力を温存、秋の本命はジャパンカップ、ということ。

そして、レイデオロも天皇賞は見送る公算が高く、次走はジャパンカップが本線。

つまり、ルメール騎手はレイデオロとアーモンドアイの2択から選ばなくてはいけなくなるということになる。

これまでの対戦比較とパフォーマンスからアーモンドアイが秋華賞を勝つ可能性はかなり高い。

一方のレイデオロは同世代の代表格、それに古豪たちが相手と楽な戦いではない。

ただ、逆を言えば、強い相手が揃ったオールカマーで高いパフォーマンスで勝つことができれば、ルメール騎手を振り向かせることができるかもしれない。

ルメール騎手としてもアーモンドアイが確実に秋華賞からジャパンカップと決まっているわけではないので、お手馬候補は多い方がいい。どのレースも全力だろうが、より力が入る戦いになることは間違いない。

ダービー馬の意地を見せられるのか、注目したい。


【競馬場から見た推奨馬券】

来週はいよいよG1だというのに、中山の芝コースの内側はだいぶ荒れてしまった。一年で一番好時計が出るはずの開催だが、今年は少し様相が違うかも。スピードを競うはずのスプリンターズSだが、大外強襲なんてシーンがあるかもしれない。
いずれにしろ、日曜日もパンパンの良馬場とはいかないようだ。その辺を踏まえて馬券検討をしないと。


日曜の中山は馬場状態を考慮すると馬券的には不作。買っても良いと思うのは12Rくらい。
軸馬は10番ランパク。前走が休み明けで、まだ体が少し緩く、歩様にも勢いがなくて仕上がり七分というパドック気配。
当然軽視したが、先行馬決着の競馬を大外から一頭だけ凄い伸び。さすがに経験馬相手の未勝利戦を初出走で勝った素質馬と、改めて見直さらされた。あの気配であれだけ走るのなら、中一週で順調に使ってきた今回は勝ち負けになるはず。終い一手だけに東京の方が良さそうだが、デビュー戦、前走と中山の方が追い上げがスムーズ。右回りの方がが良さそうだ。

単勝 10
馬連 1-10 10-13 10-14
ワイド 10-14

自信度 C


オールカマーはレイデオロで堅そうだが、馬券的な妙味が薄い。それなら少頭数でも神戸新聞杯の方が面白い。普通ならワグネリアンだが、乗り替わりのアクシデントと渋り気味の馬場がネック。皐月賞で伸びを欠いたように、ディープ産駒らしくパンパンの良馬場でこそのような気がする。菊か盾かは分からないが、いずれにしろ叩き台の雰囲気が強く、この馬から入るのは疑問だ。
それならば、菊花賞出走が確定とは言えない2番エタリオウから入りたい。デムーロを配してきた点にも勝負気配が伺える。ダービー4着でワグネリアンと0.2秒。スムーズな競馬のワグネリアンよりも、捌くのに手間取ったエタリオウの方が、個人的には内容は濃く見えた。何よりも2400mは安定している。ダービーも走ったが、その他の2400mも3戦3連対。それも皆、負けてなお強しの内容だ。ここでしっかりと権利を取り、菊花賞に駒を進めると見た。

馬連 1-2 2-3
3連複 1-2-3 1-2-8 2-3-8

自信度 B


【関西事情通のちょっとイイ?話】

●このパターンは往々にして…●

秋競馬も3週目、秋のGIシリーズも近づいてきた。

先週はセントライト記念が行われた菊花賞戦線。今週は、ひとまずトライアルとしてはラストチャンスとなる神戸新聞杯が行われる。

ダービー馬ワグネリアンをはじめ、皐月賞馬でダービー2着のエポカドーロ、4着エタリオウ、さらにホープフルSの勝ち馬タイムフライヤーなど、先週の、春の実績馬が悉くスキップしたローズSと一転して、春のクラシック上位入線馬が悉く誓ってくる。

もちろん、その上位陣は注目だが…


より注目してみたいのは、日本ダービーは10着に敗れているものの、2歳GIホープフルSではキャリア一戦で挑みながらも3着に好走し、その素質の高さを証明し、京都新聞杯では後続を寄せ付けない圧勝劇を演じ、秘めた素質を魅せつけたステイフーリッシュだ。その京都新聞杯で圧勝劇を演じたものの、当時から「秋になったらさらに良くなってくるはず」と言っていた。手綱を取っていた藤岡佑介騎手もかなり気に入っていて、ダービーでは騎乗できなかったものの、この馬の秋の復帰を楽しみにしていた。

今回、藤岡佑介騎手はオールカマーのガンコの先約がありどうしても乗れなかったのだが、手綱を取る川田騎手もまた、本番の菊花賞の日はオーストラリアで騎乗する予定でこの馬の騎乗は出来ないことになっている。そう、両者の利害関係が一致しているため、川田騎手の代打騎乗は今回だけ、本番では藤岡佑介騎手が手綱を取ることになっている。

ゆえに、1回勝負の川田騎手にしてみれば、ここで勝ちたいのは当然の事だろう。そして、往々にしてこういうパターンの時は、好結果で終わる事が多い。ここでのレース振りも注目だが、本番でも注目してみたい1頭だ。


【美浦の『聞き屋』の囁き】

●隠れトライアルレース●

現役屈指の人気を誇るオジュウチョウサンが参戦予定だった中山競馬場、土曜日の九十九里特別。

オジュウチョウサンが回避となったことで一気に注目度が下がってしまった感はあるが、隠れトライアルレースなので見逃してはいけない。

なぜ、隠れトライアルレースなのかというと、1000万条件のこのレースを勝つことができれば本賞金が1500万になり、この賞金があれば秋華賞や菊花賞に滑り込みで出走できる可能性がかなり高くなるのだ。

例えば、昨年のこのレースを勝ったのが3歳牡馬マイネルヴンシュ。

マイネルヴンシュは次走、菊花賞へ出走してキセキの4着に健闘。

菊花賞で穴をあけるのは、古馬相手に1000万条件を勝ち上がってきた馬が案外多い。

今年でいえば3歳勢はエストスペリオル、ドレーク、ホクセンジョウオーの3頭。

この3頭はこれまでの戦績から中距離以上を使われており、勝てば秋華賞・菊花賞へと駒を進める公算が大きいはず。穴候補を探すなら見逃してはいけない。


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