採れたて!トレセン情報

第793回&第794回

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【美浦の『聞き屋』の囁き】

●主戦は自信満々●

ブラストワンピースはここまで5戦4勝。負けたのはダービーだけで、そのダービーもスムーズさを欠いてのもの。

「たら、れば」が言えるならワグネリアンと叩き合いには持ち込めていたはず。

3歳同士の菊花賞トライアルではなく、夏の新潟で古馬と対戦して1番人気どおりの強さで圧勝。

そもそもダービーも毎日杯からの向かうという異例のローテーション。

今回も新潟記念から菊花賞という、過去に例のない新しいローテーション。

あえて新しいローテーションを切り開こうとしているのではなく、オーナーであるシルクレーシングやノーザンファーム生産馬同士の都合が

そこにはあるが、それでもその都合を物ともせずに、あっさりと勝ち上がったしまうあたりが、この馬のポテンシャルの高さの証明。

主戦の池添騎手はダービーの時も近い関係者には「勝てる」と豪語していたらしいが、今週の菊花賞も同様、もしくはそれ以上の自信がある、とのこと。

出走18頭中、8頭がノーザンファーム生産馬。

8頭もいればどれかが勝ちそうだが、勝ちにもっとも近いのはこの馬なのかもしれない。


【関西事情通のちょっとイイ?話】

●今年の菊花賞は…●

今週は牡馬クラシック最終戦の菊花賞。昨年は大雨が降りドボドボの池の様な馬場の中で行われたが、今年はどうやら秋晴れのいいお天気のもと、絶好の馬場で行われそうで何より。

ただ昨日もお伝えした通り、ダービー馬は不在も2着~5着までの上位入線馬が揃い、さらにトライアル好走馬、夏の上がり馬など一堂に集まり、非常に興味深いが、予想するのは難しいレースとなった。


前売りの上位人気はやはりダービー上位馬。2着で皐月賞馬のエポカドーロと4着で神戸新聞杯2着のエタリオウ、さらに5着も古馬相手の新潟記念を制したブラストワンピースの3頭がまずは人気を分けている。

ただ、過去に菊花賞を見ると、春の実績馬も強いものの、夏の上がり馬が台頭してくる事も多いレース。やはり夏を越して大きく成長してくる馬が居るという事だ。


春はクラシックに出走せず、尚且つトライアルにも出走していない馬は7頭、その中で勝ってここへ挑むのは5頭、さらにその中で前走から1ケ月以内の馬は…意外にも1頭しかいない。

アフリカンゴールド。

昨年末デビューも初勝利は皐月賞が終わってから。そして2勝目も7月終盤とあってはマークが薄くなるのも仕方の無いところ。しかし前走の兵庫特別は、昇級戦にも関わらずさらに強い競馬をして見せた。そう、それだけ夏の間の成長が著しいという事だ。

しかも、驚く事に「まだデキとしては途上」にも関わらずあのパフォーマンスを魅せていたという。

普通なら菊花賞トライアルの神戸新聞杯へ出走するところだが、強いメンバーが揃う神戸新聞杯に使うと反動が残るかも知れないので、敢えて古馬相手でも1000万条件へ使ったという。

そう、古馬相手の1000万条件は余裕残しでも勝てる自信があり、そして本番の菊花賞でも勝負になるという手応えがあったからこその行動だ。

結果、その兵庫特別を予定通り快勝、そして除外の心配なく菊花賞へ駒を進めてきた。


恐らく馬体重はそれほど変わらないと思うが、余裕を持たせた仕上げを1回使った事で上積みは大きく、厩舎サイドはかなり自信を持っている。

鞍上の松若騎手も当然かなり意識している。

菊花賞と言えば、浜中騎手や岩田騎手が初めてGI制覇を成し遂げた舞台、天才であり競馬史に残る名手・武豊騎手も、初めてのGI勝利は菊花賞だった。

まだ5年目の若手だが、通算244勝、今期も40勝以上挙げている様に一線級で活躍している有力ジョッキーの一人。初GI制覇がここでもなにも不思議は無い。


【関西事情通のちょっとイイ?話】

●夏連戦も…!?●

先週の秋華賞は予想通り、牝馬3冠馬が誕生した。今週は牡馬クラシック最終戦の菊花賞が日曜日に行われる。ダービー馬は不在だが、2着~5着までの上位入線馬は揃い、さらにトライアル好走馬、夏の上がり馬など一堂に揃い、非常に興味深い、予想甲斐のあるレースとなった。

そんな日曜日を前に、土曜日にも興味深い、予想甲斐のある重賞が組まれている。GIマイルCSの前哨戦である富士S。昨年のマイルCSを制したペルシアンナイトを筆頭に、実績ある古馬、夏の新興勢力、3歳馬、牝馬、□地馬とバラエティーに富んだメンバー構成となった。

そんな中で注目して見たいのは…


前走の京成杯AHでもこのコーナーで取り上げたワントゥワンだ。

その京成杯AHは惜しくも2着、結果サマーマイルシリーズでは、ポイントではトップだったものの勝ち鞍が無いためチャンピオンの権利が泣く涙を呑んだ。ただ、事実上のサマーマイルチャンピオンだったことは確か、この夏はとにかくいい走りを見せた。

どんなレースでも確実に追い込んできているように、末脚に研きがかかり、完全にひと皮むけた様子。今回は好走実績の多い比較的得意な左回りの舞台、さらに鞍上がモレイラともなれば俄然注目したいところ。

懸念材料は、夏場ずっと使ってきているだけに、その疲れが心配されるところだが、さすがに前走以上を求めるわけにはいかないものの、夏場使って来ていた時と同じくらいのデキで挑めるとの事。

そもそも、有力馬の陣営は本番であるマイルCSへ向けてのトライアル戦、その差も考えれば今回も勝負になっていいだろう。

さらに後押しできる話が…


この2戦、テンから無理には出して行っていないウインガニオンが、今回は同厩舎の(二の矢になる)差し馬ハクサンルドルフが一緒に出走している関係で、これまでとは違いより積極的な競馬が出来る状況。弟弟子にあたる酒井騎手を起用して「今度はテンから飛ばして行け」の指示も出ている様子。その展開なら、ワントゥワンにも恩恵があるだろう。

夏を連戦してきた牝馬、普通は考えにくいところだが、今一度注目してみたい。


【美浦の『聞き屋』の囁き】

●勢いは増すばかり●

ルメール騎手は先週の時点で163勝。

絶好調というよりは、もはや毎週5~6勝するのが当たり前で、ほとんどが上位人気の有力馬。

重賞勝ちも先週の時点で15勝。うちGⅠは4勝。

昨年キャリアハイの199勝で初のリーディングトップになったが、今年はその記録を上回る勢い。

ルメール騎手を誰も止められないまま秋のGⅠシリーズへ突入。

先週はこれまで乗った馬の中で1番と言い切ったアーモンドアイで牝馬3冠を達成。

今週の菊花賞は3戦2勝のフィエールマンで挑む。

春のクラシックでコンビを組んだステルヴィオがマイルへと路線変更をしたため、菊花賞でコンビを組む馬は未定で、そして多数の候補がいた。

コズミックフォース、グロンディオーズ、グローリーヴェイズ、など他にも候補がいる中で選んだのがフィエールマンというわけだ。

1度も騎乗したことのない馬を選んだわけだが、そこはノーザンファームとの密接な関係がある。

関東勢のノーザンファーム生産の中でもっとも大きな期待を集めているのがフィエールマンで、期待の大きな馬にもっとも勝っている騎手を起用する。

それがもっとも勝利に近くなる1番の方法、ということだろう。

このままルメール騎手が突き抜けていくのか、それとも、それを阻止する騎手が現れるのか。

今年最後のクラシックはハイレベルでの混戦模様。駆け引きが勝負の分かれ目になるのかもしれない。


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