採れたて!トレセン情報

第797回&第798回

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【関西事情通のちょっとイイ?話】

●見限ってはいけない!●

例年ならGI開催の狭間となる11月1週目の今週、今年は創設されて初めてJBCがJRAの開催場で行われるため、今週はGI級レースが一挙3鞍行われる事になった。

中でもメインレースはJBCクラシック、交流を含みGI級レースの勝ち馬が計6頭を数える好メンバーが揃った。

ただ、今のダート戦線の東西の横綱級であるゴールドドリームとルヴァンスレーヴが、南部杯後はチャンピオンズCに直行予定とあって、横綱不在の大関以下での争いな事は確か。

そんな中ならば…

まだGI級のタイトルは無いものの、GⅢ・GⅡの重賞2勝、GIでも昨年のチャンピオンズCでゴールドドリームと同タイムの2着がある、テイエムジンソクでもチャンスはあるはず。


年明けの東海Sを快勝後に挑んだフェブラリーS、人気を裏切る大敗を喫したものの、これは今まで余り経験してこなかったワンターンの競馬に加え息の入らない展開で先行したためで、敗因としては成り立つ。平安Sは休み明けと58キロの斤量、そして帝王賞・日本TV盃は、スピードを活かすこの馬にとって不向きな地方の深いダートと、やはりそれなりに敗因はある。

今回は5勝を挙げている京都のダート、やはりスピードを最大限に活かせるコースなのだろう、まだまだ見限れない存在。ましてここ数戦の成績が悪く人気を落としているのだから、馬券的にも注目していいはずだ。

馬の方も、いい意味で成績のいい頃に見られたウルサイ面が出て来たとの事。次走、昨年悔しい思いをしたチャンピオンズCでゴールドドリームにリベンジを挑むためにも、ここで復活の走りを見せて欲しいものだ。


【美浦の『聞き屋』の囁き】

●出世レースを制するのは!?●

スワーヴリチャード、シュヴァルグラン、ゴールドアクター、スクリーンヒーローと、近10年の勝ち馬からは4頭のGⅠ馬を輩出しているアルゼンチン共和国杯。

今年は例年に比べれば少頭数で小粒な印象は否めないが、それでもジャパンカップや有馬記念に向けて目が離せないレースではある。

関東勢からは2頭。アルバートとエンジニア。

アルバートはステイヤーズSを3連覇中の生粋のステイヤー。今回はトップハンデの58.5キロという酷量を背負っているが、長距離戦での安定感は抜群。

ここを使ってステイヤーズSで4連覇を目指すのか、好内容ならジャパンカップを目指すのか。

現時点フルゲート割れとなりそうなジャパンカップへと、ぜひ向かってほしいが、それには結果が必要。

エンジニアは北村宏騎手がべた褒め。

前走時も「勝ち負けになる」と話していたようで、新潟記念では見せ場ありの4着。

今回も状態はすこぶるいいようで、期待はかなり大きいようだ。

関西勢が頭数では大きく上回っているが、質では負けていないはず。

出世レースで名乗りを挙げるのはどの馬か。JBCの裏でも見逃せない。


【競馬場から見た推奨馬券】

日曜の東京で勝負できそうなのは、8Rだけ。能力的に1番キャンディケインと4番ハナレイムーンの一騎討ちが濃厚。
キャンディの前走は、始めての道悪で戸惑った印象が強い。今回がデビュー以来一番順調にきた感じだし、新馬戦、2戦目の強い競馬内容から、良馬場なら1000万クラスでモタつくとは思えない。
ハナレイムーンの前走は、かなりの強力メンバー。そこで出遅れて、直線も捌きに手こずった。0.1秒差なら優秀。復調なったと見て良いだろう。上のクラスでも差のない競馬をしていた馬。東京マイル戦がベストだけに、連帯は果たしてくれるだろう。

3連単 1-4-5 1-4-7 4-1-5 4-1-7

自信度 B


京都10RJBCスプリントは、快速5番マテラスカイの巻き返しに期待。
前走の東京杯は、放牧明けで+18キロ。しかもスタート直後の落鉄で、本来の行きっぷりになかった。更には、脚抜きの良い馬場で滅法強い競馬をする馬だけに、大井の力の要るダートも合わなかったもよう。
今回は、直前に一杯に追われて50秒3。前走時の馬なりで54秒とは、調教内容も全然 違う。
一度使われたことと、ハード追いに変えた分で今度は絞れるはず。
とにかく、前々走のプロキオンSが強かった。仕掛けた程度で突き放す一方。時計もかなり速かった。当時のデキに戻っていれば、軽い京都のダートだけに勝ち負けは間違いないはず。

馬連 1-5 5-6 5-13
3連複 5の1頭軸 1.4.6.13に流し

自信度 C


京都11RJBCクラシックも勝負できる。
軸は一皮剥けた感の強いケイティブレイブだ。以前は一年中使われている印象で、精神的にも肉体的にも、かなりきつかったように思う。それが、今年の二月の厩舎解散で転厩してからは、しっかりとローテーションを組まれ、ゆったり使われるようになった。そのおかげで体の張りが良くなり、レースぶりが安定してきた。2歳時から、かなり素質は高いと思っていたが、漸く本格化したようだ。
前走の58キロでの完勝も優秀だが、ゴールドドリームと叩き合った帝王賞も強い。
今回の交流重賞組には、まず負けまい。
負かすとしたら、底を見せていない3歳馬14番オメガパフュームか。怪物ルヴァンスレーヴにはまだ見劣るが、ハイレベル世代の一角を担う存在。前走のシリウスSも力まかせの競馬で、非常に強い内容。

馬連 4-8 7-8 8-14
3連単 8.14の2頭軸マルチ 4.7が相手


【関西事情通のちょっとイイ?話】

●人気ほどの過信は禁物?●

例年なら今週はGI開催の狭間となる週末、今年は創設されて初めてJBCがJRAの開催場で行われるため、今週はGI級レース3鞍に加え、同じ日曜日には東京でもGⅡアルゼンチン共和国杯、そして土曜日にも東西で2歳重賞、東京でGⅡ京王杯2歳Sと京都でGⅢファンタジーSが組まれ、豪華平地重賞6本立ての週末となった。

土曜日の2歳重賞は、ともに少頭数ながら良血も揃い12月のGIの舞台を見据えて注目のレースに間違い無い。

牝馬限定のファンタジーSには、札幌の新馬戦圧勝の良血の牝系に父ロードカナロアのレーヴドカナロア、そして同じく新馬戦圧勝のレッドベレーザ、そして新馬戦こそあのグランアレグリアに敗れたものの2戦目の前走は当然の如く楽勝したダノンファンタジーと、役者は揃っている。

対して京王杯2歳Sの出走馬を見ると、???と違和感のある馬が出走している事に気付く。同日に京都で2歳牝馬重賞があるにも関わらず、何故か東京へ遠征してきているアウィルアウェイだ。

同じく牝馬でココフィーユも出走しているがこれは関東馬。2歳の若駒牝馬でわざわざ東京遠征させているのは…?が付くところだ。


その理由は、前述の有力3頭も関係がある。その3頭に共通するのは、全てノーザンF生産馬。そしてこのアウィルアウェイもノーザンF生産馬。そう、最近では当然の如くある使い分けだ。

そもそも新潟までの遠征経験もあり、また左回りで結果を出したところもあるのだろう。但し、鞍上もミルコが遠征する事で恐らく圧倒的1番人気に推されるだろうが、陣営としては意外と慎重であるので注意が必要。

というのは、まだまだ競馬が雑で凄く乗りにくいところがあるらしく、2連勝はともに、たまたま出負け気味でスタートして後方からの競馬になったが、もしスタートを上手く切って前付けしたときにどうなるか…まして馬込みで揉まれた時にもどうなるか…まだまだやってみなければ判らない未知な部分が多分にあり、その背負う人気ほどは自信を持っていない。

もちろん、能力は高く、その懸念材料を全て払拭する勝利を挙げる可能性もある。なので、単勝5倍以上つくような伏兵的な立場なら狙って面白い存在なのだが…

競馬を盛り上げるという面で考えれば、能力でここも勝って12月のGIを盛り上げて欲しいところ。ただ今回の馬券と言う意味では、凡走してくれた方がイイ馬券になるのだが…


【美浦の『聞き屋』の囁き】

●人柄はとても大事●

創設18年目となったJBC競走。

今年は始めて舞台を地方競馬場から中央競馬場へと移しての開催。

京都競馬場は比較的時計の速い決着が多いので、パワーだけではなくスピードも求められる。

スプリント、クラシック、レディスCの3つのGⅠですべてに騎乗しているのは5名の騎手だけ。

ルメール、岩田、武豊、C・デムーロ騎手、そして大野騎手。

今回注目したいのは、関東勢で唯一、GⅠ3レースすべてに騎乗している大野騎手について。

どちらかといえば、派手ではなく地味なタイプではあるが、昨年から成績が急上昇。

昨年はキャリアハイとなる56勝をマーク。重賞勝ちはJBCクラシックのサウンドトゥルーだけではあるが、勝ち星とともに勝率、連対率ともに過去最高を記録。

今年はさらに勢いを増しており、先週の時点で65勝と自身の記録をすでに更新。当然、すべての率で最高をマーク。昨年を下回っていることがあるとすれば、今年はいまだに重賞未勝利ぐらい。

なぜ、ここまで成績が上昇したのか。

一番の要因はエージェントを解約して、自分自身ですべての騎乗依頼を管理するようになったから、だろう。

昨年以前はエージェントが騎乗馬を管理していたため、そのエージェントが管理する他の騎手との都合やパワーバランスなどで優先順位が低いポジションだったために、有力馬に乗れる機会が少なかったり、そもそもチャンスが回ってきていなかった。

ところが、自分自身で取捨選択をするようになってからは、自身の主力厩舎を優先しながらも、騎乗依頼の先着順で騎乗馬を決定。

無駄な駆け引きがないことが功を奏したようで、むしろ周りが大野騎手へ気を使うようになり、好循環となったようだ。

こう書くとエージェントの存在は弊害しかないようだが、エージェントをつけずに自身で騎乗依頼を管理して成績が上昇したのは、大野騎手だけ。

つまり、それだけ周りとコミュニケーションを取れる能力が高く、また周りから気を使ってもらえるぐらい好かれている紳士、という人柄があってのもの。

今年も初重賞制覇がGⅠ勝ち、になるかもしれない。


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