採れたて!トレセン情報

第814回&第815回

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【美浦の『聞き屋』の囁き】

●不運を跳ね返すことができるか●

昨年、アーモンドアイが制したことで、一気に注目度が高くなったシンザン記念。

古くはダービーを制したタニノギムレット、近年ではジェンティルドンナ、ミッキーアイルなどGⅠ馬を数多く輩出している出世レースなのだ。

今年もここからクラシック戦線へと名乗りを挙げるべく、多くの素質馬がスタンバイ。

そんな中、不運に見舞われたのが関東の名手、戸崎騎手。

もともとは新潟2歳S2着のアンブロークンでシンザン記念へと向かう予定だったが、年末にアンブロークンが爪の不安で出走を回避。

この時点ですでに戸崎騎手はデビュー戦から騎乗しているアントリューズの依頼を断っていたので、つまり11月末の時点ですでにアンブロークンの依頼を受けていたということになる。

アンブロークンの回避後すぐにアントリューズ陣営に、騎乗馬がいなくなったから戻してくれないか、と今度は戸崎騎手サイドから打診。

ただ、アントリューズは川田騎手へと依頼済みだったので、それをひっくり返すというのはやはり難しかったようで、その後も多くの陣営に出走の打診をしたとのことだが、見つけることができないままとなり、シンザン記念の騎乗馬はなし。

不運なことこの上ないが、こうなると他のレースで勝利と賞金を稼ぐしかなく平場でも、より必至になる戸崎騎手を見ることができるかもしれない。


【関西事情通のちょっとイイ?話】

●出世レースではあるものの波乱もある!●

競馬元旦、東西の金杯も終わり2日目。今年は1月5日が丁度土曜日になるため、正月の変則的な開催では無く、通常の土日開催となる。日曜は京都で出世レースのシンザン記念が行われる。過去に多くのGI馬や名馬を輩出している事は確かだが、その割には意外にも波乱決着の多いレースでもある。

過去10年で3連単万馬券決着が9回、内6回は1000倍超え、内5回は2000倍超えと高配当を連発している。

今年は12頭と少頭数だが、前売り1番人気は新馬勝ちだけのキャリア1戦、他人気は比較的割れており波乱の可能性は十分ある。

そんな中で白羽の矢を立てたいのがこの2戦の敗退で人気を落としているシャドウエンペラー。

新馬戦、相手のレベルに?は付くものの、その勝ち方は、マイペースで逃げた2着馬をゴール前でキッチリと差し切る、着差以上に強い内容での勝利。まだまだ全能力を出している様には見えず、先が楽しみな勝ち方だった。

2戦目の重賞サウジアラビアRCも注目して見ていたが結果は伸びあぐねて5着。しかし、これは重賞という事もあってか仕上げ過ぎた感があり、まして東京までの長距離輸送もあり、逆に良く走ったという見方も出来る。

前走は明らかに距離。ゆえに、この2戦は度外視してもいいだろう。

元々デビュー前から調教では目立っていたのだが、最終追い切りがまた抜群の動きを披露。決してデキが落ちてきているわけでは無い。

今回は新馬勝ちを収めたマイル戦に戻り、アウェーでは無くホームの関西圏でのレース、鞍上も勝たせた和田騎手に戻るとあれば、一変した走りを見せる可能性は十分あるだろう。

今年のシンザン記念の波乱の立役者になるか!注目してみたい。


【競馬場から見た推奨馬券】

予定通り中山の芝コースは、痛んだ部分は仮冊で保護されており、内が有利な馬場状態。ダートは暮れ同様に時計が速目。
どちらも、中山らしく先行馬に有利な馬場状況と見て良さそう。

中山1Rから狙い馬がいる。14番エンシャントロアがその馬。
前走の新馬戦は発馬こそ互角だったが、
芝の切れ目あたりで前に入られて嫌気をさした様に後退。そこから巻き返して行ったが、さすがにロスが応えて4着まで。それでも見所のある競馬だった。何よりも、明らかに余裕残りの馬体だっただけに、叩いての上積みが大きく見込める。スムーズな競馬さえできれば、勝ち負けになるはずだ。

単勝 14
馬連 1-14 3-14 12-14 14-15

自信度 B


中山7Rは骨折明けでも、10番イエッツトの能力に期待したい。
かなり強力メンバーの新馬戦を勝ち、2戦目の京成杯も強敵相手に3着。しかも勝負所で捌ききれず、脚を余した印象がある。
ゆりかもめ賞は案外だったが、休ましたプリンシパルSはタイム差なしの好勝負。とにかく500万では断然の実績だ。
ただ、使い込むとパフォーマンスが下がる傾向があり、使い始めの方が走る。
それだけに、休み明けの今回が狙い目。力の違いを見せつける。

馬単 10-2 10-4 10-9 10-14

自信度 A

もう一鞍は、中山12R。コース変わりの絶好枠を引いた1番ウインイクシードが、軸に最適。
前走は勝った馬が強すぎたこともあるが、
勝ちに行った分、他馬の目標になった嫌いが強い。右回りなら大崩れはなく、好枠を利しロスのない競馬をすれば、自ずと勝機は訪れる。
前走、そのウインと僅差の競馬をした12番ショワドゥロワも差はない。その前走が休み明けだっただけに、上積みはこちらの方があるはず。ただ、今週の馬場でこの枠順差は大きく、相手の筆頭までとする。

馬連 1-12 1-2 1-10
3連複 1-2-12 1-10-12

自信度 B


【美浦の『聞き屋』の囁き】

●美浦に3名の外国人騎手●

昨年に続いてミナリク騎手が来日。短期免許の最大3カ月をすべて使うとのこと。

昨年は人気薄の馬を多く上位へと持ってきて9勝を挙げており、今年はさらに勝ち星を伸ばしそう。

マーフィー騎手は昨年末から引き続いての参戦。ノーザンファームの全面的なバックアップを受けており、このあとも多くの有力馬がスタンバイ。重賞制覇も近いかもしれない。

フランス競馬のベテラン、ブロンデル騎手は初の短期免許取得での来日。

過去にジャパンカップで1度だけ乗ってはいるが、今回が実質的には初参戦。

ルメール騎手の先輩ということで、当然ルメール騎手は面識があり、「うまい騎手」との推薦もあって、身元引き受け馬主はノーザンファーム代表の吉田勝己氏で木村厩舎所属。

1週目となる今週は2場開催ということもあって、質・量ともに「いい」とは言いにくいが、人気薄を上位に持ってくれば、周りの目もガラリと変わるはず。

2か月予定しているとのことなので、どれだけの活躍を見せるか楽しみだ。


【関西事情通チョッといい話】

●G3レベルなら!●

2019年の競馬元旦、その開幕重賞は東西とも金杯で始まる。

東西とも芝2000mで行われていた昔と違い、今は京都がマイル戦なため、東の金杯、西の金杯というよりも、路線の違う開幕重賞と言えるだろう。

今年も東西とも多頭数のハンデ戦、なかなか難しい形相となっている。

そんな中で注目したいのは、中山金杯に出走する、

池江泰寿厩舎二頭出しの中の1頭、成績的には近走安定しているマウントゴールドの方が注目されそうだが、二頭出しは人気薄の方とは昔から言われる格言のようなもの、ここもその可能性がある。ストロングタイタン。夏以来の出走だった前走がプラス36キロという大きく体を増やしてのレース、その数字だけ見れば太め残りに思ってしまうところだが、陣営曰く見た目には全く太め感なく仕上がっていたという。結果もトップハンデをものともせずしぶとく伸びて3着と好走した。

この中間も体は変わらず状態は良いとのこと。馬体重も恐らく大きく変わっていないとの事で、決してあの体が太かったわけでは無い。そう、明けて6歳となったがまだまだ成長しているのだろう。

思い起こせば、2年前のこの中山金杯では2番人気に推されていたこの馬。当時はまだ精神的にも若く揉まれ込んで見せ場なく9着に大敗したが、この2年の間に精神的にも肉体的にも大きく成長している事は確か。6月の鳴尾記念で内から差し切った事は精神的な弱さが解消された証、そしてデビュー以来最も思い馬体重だった前走で好走したことが肉体的な成長を示している。

今回もハンデは見込まれているものの、G3レベルの重賞なら勝つ力があるのは間違いない。

人気を落とすと思うが是非注目したい一頭だ。


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