採れたて!トレセン情報

第821回&第822回

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【関西事情通のちょっとイイ?話】

●ゴールドドリームに肉薄できる!?●

2019年、今年もJRA最初のGIは東京ダート1600mで行われるフェブラリーS。その前哨戦となる根岸Sが日曜東京で行われる。

前売り1番人気は、昨年のこのレースの2着馬で、昨秋の武蔵野Sの勝ち馬、東京ダートの実績NO1のサンライズノヴァ。そしてデビューから8戦6勝、只今3連勝中のコパノキッキングが2番人気、そして鞍上がルメールという事もあるのかユノラト、武豊騎手鞍上のマテラスカイ、5番人気にはGI馬モ-ニンと続いている。

ここまでの実績と勢いでこの並びになってはいるが、こと実績という事だけで見ればGI馬がもう1頭存在する。

昨年のNHKマイルCを制したケイアイノーテック。今回はダート戦に挑戦してきた。

母が同じ平田厩舎でダートの短距離で活躍したケイアイガーベラ、父がディープインパクトなため、あくまで試金石の一戦ではあるものの、その実績と血統的にはここで好勝負してもおかしくない存在だろう。

NHKマイルCを制した後、夏は休養し成長を促し、期待の秋競馬だったのだが、毎日王冠は5着、マイルCSでは11着の大敗、前走の阪神Cでも6着に敗れ、その結果だけを見れば古馬との力差を感じる内容だったが、年明け4戦目でGIを制したように、もともとが使いつつ良くなっていくタイプ、秋の競馬はそういう面でまだ絶好調では無かったようだ。

敗戦を続けたものの、使いつつ漸く今回は春の絶好調時の状態に戻りつつあるとの事。

今回が敗戦続きと初ダートで人気を落としていると思うが、少なくともデキに関しては昨秋とはワケが違うということ。そして陣営としても、ある意味でダートを試すには絶好の状態、このデキでどこまでやれるかでダート適性が判るというもの。もちろん勝ち負けすればフェブラリーSへの出走を視野に入れている。そう、厩舎の看板場であるゴールドドリームがいるにも関わらずにだ。それだけ、このケイアイノーテックには可能性を感じているのだろう。本当にここでいい競馬をすれば、本番でゴールドドリームに肉薄するシーンが見られるかも知れない。そんな可能性も秘めているだけに、馬券的にもここから注目したくなる。


【美浦の『聞き屋』の囁き】

●ひと叩き?それとも本番?●

フェブラリーSの前哨戦となる根岸S。芝は4歳勢が勢力図を拡げているが、ダートは古豪勢が息の長い活躍を見せており、当然、GⅠへの出走可能な賞金ボーダーも高くなってくる。

25日金曜日時点でのボーダーラインは約6000万前後。

これは少なくとも重賞勝ちが必要になる賞金で、並のオープン馬では話にならない金額。

今年の根岸S組の半数以上はすでに賞金面ではフェブラリーSへの出走賞金をクリアしている状況。

ここで取り上げたいのは当落選上、もしくは最低でも2着での賞金加算が必要な馬たち。

まず当落選上にいるのが、クインズサターンとユラノト。

この2頭の場合は出走可能な上位陣で回避する馬が出れば出走が叶うが、回避する馬が出なければ除外の可能性が高い。

つまり、少なくともこの根岸Sで2着以内に入り賞金加算ができれば自力でのGⅠ出走が可能となる状況で、2着を外せば当落選上のまま。

他では現時点では出走可能圏外にいる馬たちで、クロスケ、ヤマニンアンプリメ、ラブバレット、レッドゲルニカ、ワンダーリーデルはフェブラリーS出走を目指すなら、2着では微妙で1着が必要となり条件としてはかなり厳しいもの。

ただ、違う視点で見れば目標はフェブラリーS出走ではなく根岸Sが目標という可能性もある。

距離適性もあるだろうし、現実的な力関係を考えればGⅠではなくGⅢ狙いということもありうる。

ステップレースと考えているのかどうかなど、各陣営の意気込みや本気度を予想に加味すれば的中率は上がるかもしれない。


【競馬場から見た推奨馬券】

東京の芝は、開幕週からいきなりDコースを使用。仮柵で覆われた部分が大きく、内ラチ沿いでも芝がびっしり。雨、雪の影響がなければ、しばらくは完全良馬場が望めそう。それだけに、特に開催前半は逃げ、先行が有利な馬場と見て良さそう。
ダートは降雨がなければ、凍結防止剤の使用、不使用に関わらず、平均的な東京のダートよりは重そう。脚質の有利、不利はなく、あくまで展開次第という感じ。

東京5Rは、6番フォルコメンでいける。
新馬戦は、それなりに評判馬揃いの一戦。
中山のマイル戦だけに、出遅れが痛かった。トリッキーなコースでは外を追い上げるしかなく、スローで馬群が密集していただけにロスが大きかった。それでも追い上げる脚にはかなり見所があった。さすがにロスが大きかった分差し切れなかったが、上位陣が内を捌いてきたなか、0.2秒差なら勝ちに等しい。
パドックでも、まだ立派過ぎたような体つきだっただけに、叩いた上積みも多分にあるはず。捌きやすい東京なら、チャンス十分だ。

単勝 6
馬連 5-6 6-16 2-6

自信度 A


東京11R根岸Sが面白そう。
ポイントは、フェブラリーSの前哨戦であること。実績上位のサンライズノヴァやモーニンあたりは目標は次。それだけに100%の仕上げは考えられない。来ないとは言えないが、馬券的には評価を下げるのが妥当だろう。
代わりに狙うべきなのは、フェブラリーでは距離に?が付く馬。16番マテラスカイでどうだ。1600mは二戦しか使っていないが、共に凡走している。1200mがベストだけに、本気でフェブラリーを使ってくるとは思えない。むしろここが勝負だろう。1400mなら同じ左回りのプロキオンをレコード勝ちしている。大井や園田の深いダートでは行きっぷりがもう一つだが、東京なら力が要るといってもたかが知れている。加えて今回は、どうみてもマイペースの組み合わせ。鞍上が武豊なら 競り込みもありえない。
コパノキッキングも1600mを使うとは思えない馬。おそらく、ここが今季の最大目標だろう。カペラSの末脚は1200mとはいえ驚愕。どこまで強いのか全く底が見えない。相手の本線はこの馬。

単勝 16
馬連 11-16 12-16 2-16
ワイド 11-16

自信度 B


【関西事情通のちょっとイイ?話】

●馬にも人にも注目!?●

早くも今年の1月も最終週、東の開催は中山から東京に替わり、今週は東京・京都・中京の3開催場で競馬は行われる。

土曜日には中京で、牝馬限定のハンデ戦・愛知杯が行われる。その文字通り、昨年・一昨年と2桁人気馬が連対し馬連から高配当、3連単は12万馬券決着、3年前は2桁人気ではないものの、人気薄同士の組み合わせで馬連から155倍の万馬券、3連単は3450倍と高額配当で決着、さらに5年前は2桁人気馬のワン・ツー・スリーで、馬連から5万馬券、3連単は471万円という超高額配当も飛び出している波乱決着の非常に多い重賞となっている。


今年は14頭と頭数は手頃になったが、やはり一長一短あるメンバー構成のハンデ戦、波乱含みのレースに間違い無い。

そんな中で注目してみたいのは、格上挑戦となるレイズアベール。立場はひとクラス下の準オープン、しかも1000万条件を漸く勝ったばかりで人気にはなりにくいと思うが、鞍上の秋山騎手の感触を考えれば食指が動く。

というのも、秋山騎手がこの馬に始めて跨ったのは、レースでも初めて騎乗したちょうど1年前の西尾特別に向けた1週前追い切りの時。当時のレイズアベールは、新馬勝ちはしたものの、その後は成績的には伸び悩み、直前のレースでも11着と大敗していた。そんな低迷時期にも関わらず、追い切りで跨った秋山騎手は「この馬、走りますよ!」とかなり手応えを掴んでいた。そしてレースを迎え注目していたが、その言葉通り、感触通りに、大外を豪快に伸びて差し切り勝ちを収めた。

この時のレースぶりは、前半はポジションよりもリズム優先、そして終いに賭ける競馬で結果を出した。その後、先行する競馬も試みてはいるものの、ギアがオンとオフしかないというようなタイプで、メリハリを利かせた競馬、その勝った時のような前半はリズム優先で脚を溜め、そして終い勝負に賭けるレースが合っている様子で、前走もまさにそんな競馬で勝利した。

前走で手綱を取っていたのは武豊騎手だったが、この馬のポテンシャルの高さを見抜き、その素質を開花させる走りを教えたのは秋山騎手、初重賞挑戦の愛知杯で騎乗機会がめぐってきたのも何かの縁だろう。

因みに、50キロの斤量に秋山騎手が乗るのは、1999年の2月7日以来の20年振り。普段は51キロも余程の事がなければ乗らないにも関わらず、さらに軽い50キロでも乗るというのも、自らで見出した馬の騎乗というところもあるのだろう。

減量しての騎乗になるため、土曜はレースを絞り、愛知杯の前には新馬戦しか乗らない。自らのコンディションも万全に整えてくる事だろう。

馬にも人にも注目してみたい1頭だ。


【美浦の『聞き屋』の囁き】

●マーフィー騎手●

短期免許の期限が今週までとなるマーフィー騎手。

昨年は世界各国でGⅠを勝ちまくりロンジンワールドベストジョッキーで2位になって初来日。

昨年が3週間で8勝。今年は3週間ですでに10勝を挙げて関東リーディングトップ。

驚くのは勝利数だけではなく騎乗回数。なんと先週までで64レースに騎乗しておりこちらもトップ。

1日に平均すれば9レース近くあり、23歳という若さと勢いを見せつける結果を残している。

そのマーフィー騎手が今回の短期免許でやり残していることと言えば重賞制覇だろう。

昨年から数えてこれまで重賞には6回騎乗しており、最高着順は京成杯の2着。

今週の根岸Sは1番人気候補のコパノキッキングに騎乗。

勝てば気持ち良く帰国することができるし、関係者の話によれば今年の年末も短期免許での来日を予定しているとのこと。

すでに人気ジョッキーではあるが、よりイメージアップのために重賞制覇は欲しいタイトル。

府中の長い直線で前走同様に鬼脚を繰り出すことができるかどうか。見応えのある追い比べを期待したい。


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