採れたて!トレセン情報

第833回&第834回

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【関西事情通のちょっとイイ?話】

●巡り巡って来たチャンス!●

チューリップ賞・弥生賞も終わり、いよいよ春のクラシック開幕もカウントダウンに入った。今週は日曜日に東西で桜花賞トライアルが行われる。

現時点での想定では、トライアルの結果如何とはいえ、「収得賞金900万の2勝馬では抽選にもならないのでは…」と言われている。


2着までに優先出走権のあるアネモネSはなんと出走馬全てが1勝馬、1頭を除いて皆500万下、交流重賞エーデルワイス賞2着のデンバーテソーロでも900万に満たない。

一方、フィリーズレビューは、重賞連対やオープン勝ちなどで既に収得賞金900万を超えている馬が5頭、そして収得賞金900万の2勝馬は9頭を数える。やはりGⅡという事もあり、同じ桜花賞トライアルでも東西でメンバーレベルには大きな違いがある。

本番へ向けても注目できるのはやはり阪神の方、中でも収得賞金900万の2勝馬の陣営にとっては「なんとしても権利は取りたい」というところ。中でも注目は、驚異的な勝率を叩きだしている中内田厩舎、先週のチューリップ賞で、2歳女王のダノンファンタジーが貫禄の勝利、本番でも1番人気濃厚と言われているが、2頭目の出走を目論んでいるのがこのキュールエサクラ。鞍上には藤岡佑介騎手。以前にも触れた事があるが、中内田厩舎は昨年45勝を上げているが、その内19勝が感覚的にも主戦騎手と言える川田騎手が上げ、依頼しているジョッキーの中ではトップ。そして次点が10勝を上げた藤岡佑介騎手となっている。

今年に入っても、先週までで川田騎手が7勝、藤岡佑介騎手が4勝、全13勝中11勝を二人で上げているように、川田騎手のみならず藤岡佑介騎手もほぼ主戦という立ち位置にいる。

その藤岡佑介騎手、実は当初この日は阪神では無く中京で騎乗する予定を組んでいた。早い段階で一部報道もあったが、金鯱賞のエアウィンザーに騎乗する予定があった。大阪杯とセットで乗れる騎手という事で白羽の矢が立っていたのだが、もろもろあって武豊騎手に替わり、ならば阪神で乗ろうという事になった。そして巡ってきたチャンスとも言える。そもそもキュールエサクラにはデビュー戦で手綱を取っているものの、その後の連勝は川田騎手でのもの。川田騎手にお手馬がいなければ回っては来なかっただろう。

巡り巡って回って来たこのチャンス、思い起こせば昨年の春にもステイフーリッシュやケイアイノーテックなど、そんなワンチャンスをモノにしてきた実績のあるジョッキー、またもモノにするのでは…。そんな期待をしてしまうレースになりそうだ。


【関西事情通のちょっとイイ?話】

●ここ一発勝負!●

クラシックトライアル真っ盛りではあるものの、日曜中京の金鯱賞も、先日の中山記念に続きGI馬が5頭も顔を揃える豪華メンバーでもあり注目の一戦。

そのGI馬の中で、前売り2番人気のダノンプレミアムを筆頭に、池江勢の2頭アルアインとペルシアンナイト、そしてモズカッチャンも含み次走は大阪杯の予定。アルアインの北村友一騎手は落馬負傷で乗り替わりとなるが、その他の鞍上は恐らく本番大阪杯でも同じジョッキー、特にミルコについてはドバイ遠征予定のスワーヴリチャードでは無くこちらに騎乗を決めており、本番が一番の勝負どころだろう。他の3頭も、中2週での大舞台前という事もありひと叩きはひと叩き。

残る1頭のリスグラシューは状況が少し違う。この後は香港のクイーンエリザベス2世Cへ出走予定。そこでの鞍上は恐らくモレイラになると思われ、ここで騎乗するシュタルケはここ一発勝負となる。そういう意味ではここでの勝負度合いは高いだろう。

本番では乗らないと言えば、前述のエアウィンザーの手綱を取る武豊騎手。大阪杯当日はドバイへ遠征しマテラスカイの手綱を取る予定のようだ。

GI勝ちの実績は無いが、準オープンから4連勝で重賞も制覇、良血馬がいよいよ本格化し素質開花した印象で、その勢いは実績馬を凌ぐものさえある。

元は本番もセットで藤岡佑介騎手が手綱を取る予定だったとは言え、次走で乗れない武豊騎手とすれば、ここが一発勝負であり、リスグラシュー同様に勝負度合いは高いだろう。思い起こせばGI馬5頭出走で盛り上がった先日の中山記念も、結局勝ったのはGI勝ちの無いウインブライトが勝利、その流れを汲めばこのエアウィンザーがGI馬5頭をまとめて負かしてしまう可能性もありそうだ。

鞍上決定にはゴタゴタしたものの、やはり注目の一頭には間違いなさそうだ。


【競馬場から見た推奨馬券】

土曜の中山は、芝は稍重、ダート重でスタート。快晴だけに、回復は見込めるが、また日曜の雨予報が心配。今週こそは、昼間はほとんど降らないようだが…。
芝は先週の影響で、内側部分は荒れが目立ってきた。逃げ、差し、どちらが有利か微妙な状態。ダートは日曜も幾らか水分が残り、先行有利な馬場であろう。

日曜も、脚抜きの良いダートで狙いたい馬からスタート。中山2R5番サマーアイランドが面白い。新馬戦は3回抽選除外があった影響もあり、仕上げが難しかったとのこと。それでも、速い流れを掛り気味に先行するスピードを見せた。太目残りの分バテたが、馬体、走りっぷりの迫力は目を引いた。厚みのある馬体と、力強い走りから、ダートの短いところが合いそうな印象を受けた。有り余るスピードから、脚抜きの良いダートなら更に良さそう。
今回は順調に調整ができているので、馬体も締まってくるはずだ。
もう一頭、4番ゼネラルヴィントも狙える。デビュー戦の好内容からは、前走が案外だったが、初めてハナに立って最後まで集中力が続かなかった印象。それか、距離が長かったかだ。今回は1ハロン短縮。デビュー戦のように差す競馬をすれば、巻き返せる。大型馬だけに、一戦毎の上積みも大きいはず。

単勝 5

馬連 4-5 5-9 4-9
3連複 4.5.7.9のボックス

自信度 B


芝からは、中山5Rの6番ブライティアセルバ。新馬戦2着だけに人気にはなるが、信頼に足る人気馬だ。そのデビュー戦が、4コーナー5頭横並びの一番外を回る厳しい競馬。外から2頭目の馬が少し脹れた分、更に外に行くロスもあった。そこから態勢を立て直し、中をすくった一番人気の勝ち馬に迫るが、さすがに届かなかった。それでも3着以下は大きく離しており、素質の高さは示した。
叩かれた上積みと、枠順好転で、今回はもう一つ上のパフォーマンスが望める。

馬連 1-6 6-7 4-6
3連複 1-4-6 1-6-7 4-6-7

自信度 B


【美浦の『聞き屋』の囁き】

●ルメール騎手、騎乗停止の余波●

先週の土曜日、斜行により来週までの2週間騎乗停止となったルメール騎手。

トップジョッキーの2週間の騎乗停止の影響は大きく、そのほとんどが有力馬のため関係者は大慌て。

特に、土曜日の中山牝馬Sのノームコア、日曜日の金鯱賞のギベオンは代役探しに奔走。

すでにご存知のとおり、ノームコアは田辺騎手。ギベオンは丸山騎手へと乗り替わり。

なぜ、人気のある田辺騎手の予定が空いていたのか。

それは中山牝馬Sがハンデ競走だから。それも牝馬限定戦で総じてハンデが軽くなる傾向にあるから。

どういうことかというと、田辺騎手は基本的には54キロ以上しか依頼を受けていない。

過去の乗っているように、乗ろうと思えば52キロは乗れるが、そのためには騎手は裸の状態で51キロまで体重を落とさないといけない。

その作業は「汗とり」と言われており、食事制限と低温サウナに長時間入るという地味で辛いもの。

52キロのレースが午前中であれば、前日の夜から当日の午前中まで我慢して、その後は飲食して体力を回復することができるが、多くの場合がメインレース前後。

つまり、ほぼ1日空腹と水分を摂取できないストレスを抱えたまま我慢して、しかも、それまでに競馬にも乗っているので、その過酷さは相当なもの。

そのストレスによってほかのレースに影響を与えるようでは、本末転倒。

そのため、騎手は自分の体重と相談して何キロから騎乗するのか、決めているのだ。

それが田辺騎手の場合は54キロからなので、ハンデが軽くなりやすい牝馬限定戦は予定を空けていることが多く、今回の場合は予定が空いていたことで、ハンデ上位のノームコアが回ってきたというわけだ。

一方、ギベオンの丸山騎手はどういう経緯なのか。

それは、金鯱賞のメンバーがGⅠレベルの豪華さになったことが大きく影響。

金鯱賞のメンバーが揃いすぎたことで、東西からトップジョッキーが集結。

通常の中京競馬はローカル開催となるため、多くは若手と中堅騎手が大半を占めているが、今週の日曜日に限ってはトップジョッキーばかりで、それを嫌った若手と中堅騎手が阪神と中山へ予定を変更。

結果として、中京競馬場での騎手の総数が減ることとなり、金鯱賞に騎乗していない騎手の中での最上位が丸山騎手だったという、消去法に近い選び方。

だが、どんな形にせよ、まずは選ばれて騎乗することが大事。

中山記念でのステルヴィオも今回と同じような選ばれ方だったようだが、納得の3着で続く大阪杯での騎乗も決定。ここにきて大きな波が来ている感のある丸山騎手。

どんな形でも結果を残してこそプロの世界。

他にもルメール騎手からの乗り替わりでチャンスが回ってきた騎手がいるはずで、誰がそのチャンスを掴むのか。


【競馬場から見た推奨馬券】

先週日曜の中山は、予想の範疇をはるかに超える道悪で目茶苦茶…。WIN5だってキャリーオーバーになっちゃうよね。気象庁予報部も、しっかりしてもらわないと困るよ…。責任転嫁か??
今週は、土曜は芝は大丈夫そうだが、ダートは木曜夜中までの雨で、脚抜きの良い馬場が予想される。

脚抜きの良いダートで狙いたいのが、中山2Rの12番イッツリット
デビュー戦時のパドックにて、馬っぷりの良さから注目した馬である。そのタニノミッションが勝った芝の新馬戦は、評判馬揃いでハイレベル。その組み合わせで戸崎を確保した点に、陣営の評価の高さが感じられた。レースでも16番から終始外を回りながら0.7秒差。メンバーレベルを考えれば悪くない。更には、戸崎は「ダートの方が良さそう」と語っている。
その通り2戦目はダートを使ったが、まだ立派過ぎるように映る馬体。砂を被って嫌がるシーンもあり5着だったが、行きっぷりは良く、やはりダートの方が良さそう。
前走は放牧明けで、まだ緩みがあった。エンジンのかかりも遅く、またまた5着。
それだけに、距離が延びるのは良いはず
今回は順調に来ている分、体も締まるはず。そして、初戦で芝でもそこそこ走っているように、脚抜きの良いダートがベストと見た。
今回こそ、同馬の真価が問われる一戦だ。
他に、中山ダート1800mで信用できる馬が見当たらず、ここは単、複。

単勝 12
複勝 12

自信度 B


中山11Rが妙味。本来は先行有利な中山1800だが、ここは逃げたい馬が揃いすぎた。内からカワキタ、クロコスミア、ランドネ、ウイン、ミッキーと、何が行くのか予想も不可能。それだけに、それらの直後に付けそうな2番ノームコアが、展開的にも恵まれそう。
前走の愛知杯は発馬で躓き、よもやの後方からの競馬。常に先行してきた馬だけに万事休すと思ったが、かなり外を回さられながら、追い込んでの2着。想像以上に力を付けていることを実感した。思えば、新馬戦で怪物だと思わせる強さを見せた馬。
その怪物の本格化かもしれない。
今回は、紫苑Sで楽勝した得意の中山。同馬にしては、珍しく中間順調に来たことも後押しとなる。ルメール不在のテン乗りだけが不安だが、スタートさえ決めれば、乗り難しさはない。現在の上昇度を踏まえれば、この組み合わせで見苦しい競馬はしないはずだ。
逃げ馬勢は総切り。相手には1枠では異常な精度を誇る、横山典のアドマイヤリード一頭に絞りたい。

単勝 2
馬連 1-2
ワイド 1-2

自信度 B


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