採れたて!トレセン情報

第841回&第842回

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【美浦の『聞き屋』の囁き】

●平成最後の桜花賞●

2歳女王ダノンファンタジーを筆頭にクロノジェネシス、グランアレグリアが続く3強の様相となる今年の桜花賞

注目したいのは、関東勢の中心となるグランアレグリア

2連勝のあと挑んだ朝日杯FSでは1番人気に支持されたが完敗の3着。

もともとは朝日杯FSよりも1週間前に行われる阪神JFが本線だったが、主戦のルメール騎手が阪神JF同日に行われた香港競馬場で騎乗することになっていたので、ルメール騎手に合わせる形で牡馬相手の朝日杯FSへ向かった、というのが経緯。

阪神JFの勝ち時計が1分34秒1で、朝日杯FSでのグランアレグリアの走破時計が1分34秒3と、その差は0秒2だけ。

馬場状態や展開などを考えれば0秒2差もなく、ほぼ同等と捉えてもいいぐらいの差。

衝撃的だった新馬戦以来の対戦となるダノンファンタジーとグランアレグリア。

また、グランアレグリアの朝日杯FSから桜花賞のローテーションは予定どおりのもので、このあとはオークスではなくNHKマイルCを予定。そこでもすでにルメール騎手の予定を確保。

オークスには同じ藤沢厩舎のコントラチェックがスタンバイしているので、騎乗馬の予定が重なる心配はなく話が早いのだ。

オークスといえば、フィリアプーラの菊沢調教師は桜花賞よりも断然オークス向きと公言。

フェアリーSのあと間隔を空けて桜花賞へと向かうのは、オークスへと余力を残すためと狙いは明らか。

それでも、と菊沢調教師は前置きしながら、この馬の瞬発力勝負は相当なもので、展開次第では…と期待を含ませる発言をしている。

栗東へ滞在しているホウオウカトリーヌレッドアステルも順調とのことで、特に国枝調教師はドバイから帰国後で時差ボケの中、栗東へ追い切りを視察。

国外モードから国内へと気持ちを切り替えて記者の質問に答えていたのが印象的だった。

今、世間で溢れている、平成最後の…。平成最後の桜花賞馬となるのはどのコンビなのか。



【関西事情通のちょっとイイ?話】

●その勢いは侮れない!●

いよいよ今年もクラシックが開幕する。第一弾は、満開の桜の元で行われる、3歳牝馬の桜の女王を決める桜花賞。今年も多彩なメンバーが揃い非常に面白いレースとなった。

前売り人気は、暮れの阪神JFでも1番人気だったダノンファンタジーと、牡馬相手の朝日杯FSで堂々1番人気に推されたグランアレグリアとが1番人気を競っている。3番人気には、阪神JFで僅差の2着、そして今年のステップレースであるクイーンCを勝利して挑んでくるクロノジェネシスだが、上位2頭とは人気の面では水を空けられている。

これは、実際にダノンファンタジーに負けている事実と、やはり鞍上、今期絶好調で現時点で全国リーディングトップの川田騎手と、昨年JRA記録となる215勝を上げたルメールに人気が偏るのは当然だろう。


しかし、クロノジェネシスの鞍上北村友一騎手は、以前からお伝えしている通り、ノーザンFのバックアップのあって、昨年はキャリアハイの90勝を上げ、今年に入ってからも順調に勝ち星を重ね、しかも2ヶ月で重賞2勝、そして先週は待望のJRAGI制覇も成し遂げ、今一番勢いのあるジョッキーと言っていいだろう。

このクロノジェネシスは、前述通り阪神JFで2着。勝ち馬ダノンファンタジーに迫ったものの差し切れなかったのだが、鞍上の北村友一騎手は悔しさ残るレースだったそうだ。それもあって、ダノンファンタジーへリベンジを挑むここは、賭ける思いが強い。

前走のクイーンCも、着差以上に余裕のある内容で勝利を飾ったが、当然桜花賞を見越したひと叩き、実際最終追い切りの調教パートナーも未勝利馬でそこまで負荷は掛けられていなかった。

今回は勝負の場、最終追い切りも前走とは違い古馬を相手に併せ馬を消化し、体も反応も前走以上との事。

まさにリベンジの場、その態勢も整っている。鞍上にも勢いがあり、2頭の人気馬を一蹴してしまう可能性もあるだろう。侮れない!



【美浦の『聞き屋』の囁き】

●GⅠの裏での減量騎手の戦い●

先週、関西の新人騎手、岩田望騎手が勝利したことで、今年デビューの関西新人騎手4名は全員が初勝利を挙げた。その一方で、関東新人騎手3名はいまだに全員が未勝利のまま。

そんな新人3名だが、今週は菅原、大塚騎手がともに有力馬に騎乗予定。

誰が1番乗りで初勝利を挙げるのか、とトレセンでは話題になっている。

そんな新人騎手たちのライバルであるのが、今年でデビュー5年目となる野中騎手。

これまでは同門の丸山騎手と藤田菜騎手の陰に隠れる存在ではあったが、ここにきてブレイクの兆しが顕著。

今年はすでに9勝を挙げていて、自身のキャリアハイである13勝を上回るのは時間の問題。

土曜日が9鞍、日曜日は全12鞍と勢いは増す一方。

その勢いを示すように減量の恩恵がない重賞や特別レースでも依頼が増えており、それに伴って平場でも有力馬の依頼が増えているのだ。

野中騎手が先輩としての実力を示すのか、新人騎手が初勝利を挙げるのか。

ブレイクする減量騎手を探すのも面白いかもしれない。

【関西事情通チョッといい話】

●いろいろな意味で注目!●

いよいよ今年も今週日曜日の桜花賞を皮切りにクラシックが開幕する。今週の話題の主はもちろん桜花賞にまつわるものだが、土曜日に行われる3歳重賞ニュージーランドTも、馬券的な面で見れば意外と注目の一戦になる。

というのもまずメンバー構成。収得賞金最上位のミッキーブラックがオープン勝ちを収めているものの、近年は2歳重賞が増えているにも関わらず重賞勝ち馬の出走が無い。また、2着で賞金を加算させているのもメイショウショウブとアガラスくらいなもの。伝統のGⅡとは言えオープン特別並みのメンバー構成と言っていいだろう。

そんなメンバーならば、一見は格下の存在でも能力があれば十分可能性はある。

注目してみたいのは、12月に未勝利を勝っているだけのワイドファラオ。その見た目の数字だけでは全く目立たないが、実は注目に値する実績がある。

新馬戦が次走のシンザンン記念で4着と好走するパッシングスルーと接戦の2着。2戦目の未勝利戦でも接戦の2着だったが、勝ったマイネルウィルトスはその後きさらぎ賞を勝つダノンチェイサーのみならず、スプリングSを勝つエメラルファイトとも接戦を演じている。そう考えると、ワイドファラオ自身にも重賞で勝ち負けできるだけの能力が備わっている可能性が見えてくる。実際はそんな簡単なものでは無いが、陣営の意識も実は同じところにある。というのは、同じ今週土曜日には、阪神6Rに自己条件の3歳500万条件戦の芝マイル戦という番組があり、当初は両睨みだったのだが、最終的に遠征しつつも重賞挑戦を決めたのは、その相手関係を見て「チャンスがある」と踏んだからこそ。

鞍上は内田博幸騎手。過去には全国リーディングを獲ったこともある彼が、今期は関東リーディングトップ10にも入らない8勝に留まっている。

そんな状況もあってか、現時点ではNHKマイルCの騎乗馬も決まっていない。

その大舞台での騎乗馬を確保すると同時に、この辺りで存在感をアピールしておきたいところだろう。

馬の能力的にも、騎手の事情的にも、そして何より馬券的にも、いろいろな意味で注目の1頭と言えるだろう。

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