採れたて!トレセン情報

第864回&第865回

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【美浦の『聞き屋』の囁き】

●グランプリレース●

フルゲート18頭に対して12頭立てとなった今年の宝塚記念

GⅠ馬が6頭も出走しているが、グランプリレースというには、なにか物足りないと感じてしまう小粒感は否めないメンバー構成ではあるが、この中からグランプリホースが誕生する。

関東馬は2頭だけで注目は当然レイデオロ

これまで13戦してきて2着を外した回数は4回だけ。

2017年の皐月賞の5着は体調が整っていない仕上がり途上の状態、2018年の京都記念は主戦のルメール騎手の騎乗停止による乗り替わりで3着、残り2回は2018、2019年のドバイ遠征による4着と6着。

つまり、負けたレースには明確な敗因があり、それを除けばほぼパーフェクトな戦績。

G1勝ちはダービーと天皇賞・秋の2勝だけなのは、そもそもノーザンファームの方針として出走回数が少ないから。国内戦で崩れることはなく、その点に関しては今週の追い切り後の藤沢和師とルメール騎手の余裕と自信を感じさせる雰囲気からも十分伝わってきた。

穴記者たちが追いかけていたのが8歳馬ショウナンバッハ

2015年11月以降勝ち星がなく注目するような戦績ではないが、吉田豊騎手がこの馬のために東京で受けていた多くの依頼をキャンセルして阪神へ遠征。

オープン特別、GⅢレベルではあるが重馬場でも苦にせず、近5戦でメンバー最速の上がりを3度マーク。

雨で渋った馬場の中を無欲の追い込みで大外から伸びてくる、そんな予想をする記者が数人ではいるがいるようだ。

現役最強の1勝馬という不名誉な肩書をもつエタリオウ横山典騎手が騎乗。

追い切りにも駆けつけて感触を確かめて栗東ではじょう舌だったようだが、美浦に戻ってきてからはいつもどおりの雰囲気。相変わらずなにを考えているのかつかめない雰囲気を醸し出しているが、なにか思い切った作戦があるのかどうかもわからないというのは、逆に通常運転の横山典騎手らしいといえばらしい。日曜日の雨予報がどう影響するのか。騎手の心理とともに、馬場状態の察知も重要になりそうだ。

【関西事情通のちょっとイイ?話】

●GIの裏の東京だが…!●

今年の上半期の競馬も総決算、日曜日は阪神で宝塚記念が行われる。頭数は少ないとは言えやはりGI、有力ジョッキーははやり阪神に揃う。

春のロングラン東京開催も最終日を迎えるが、そのGIの裏とあってジョッキーの動きにも変化がある。中でも…


10Rの夏至Sに騎乗する国分恭介騎手、主戦場は函館なゆえにこの日曜日は函館から東京への遠征となる。

昨日もお伝えしている通り、第3場開催ながらも中央開催よりも出走馬も騎手もレベルが高く、夏競馬の注目開催となる北海道シリーズ、それがゆえに滞在しているジョッキーは、距離もあると言うことでなかなか他の競馬場には遠征しないもの。それがGIも重賞も無い開催とあれば尚更。

しかし今回の国分恭介騎手は、GIでも無く重賞でも無く、ましてメインレースでも無いにも関わらずわざわざ遠征して来ている。

そう、騎乗するグローリグロ-リにそれだけの感触を得ているからだ。

普通は昇級戦で距離延長、未知な部分が多く感じるところ。ただこの馬に関してはやや感触が違う。

このグローリグローリは、揉まれると良くないタイプで、内枠を引いてしまった場合は、一旦下げて後方から外に出し大外を進出するというロスの多い競馬を強いられる。それがゆえに、取りこぼすレースもあり出世が遅れていた。

ただ、ロス無く競馬できれば前走のようにアッサリ突き抜けるだけのモノはあり、昇級しても十分足りるだろう。

距離に関しても、1400mで外目を回すロスのある競馬でも脚を使っているだけに、マイルは全く問題なく、逆に追走も楽になり、捌きやすくもなるのでプラスになるだろう。

そういう意味もあって、国分恭介騎手もわざわざ東京遠征を決めたようだ。もちろん、手放したくない思いもある。


後は枠順がカギだったが、7枠12番なら文句なし。GI宝塚記念の裏となる東京だが、馬券的にも注目度の高い騎手と馬は多い。このグローリグローリもそんな1頭だ。

【競馬場から見た推奨馬券】

東西ともに、日曜日も降雨確率は低くなった。ゲリラ豪雨みたいなものがあるから、アテにはならないが、一応、馬券は稍重程度で検討したい。
ただ、東京の芝は既に内側が荒れているので、差し有利と見る。

差し馬場で狙いたいのが、東京4Rの14番デュアライズ
前走が経験馬相手に3着。上がりは最速。最後方から行ったもので、最速自体は威張れたものではないが、大外に持ち出しての33秒3はかなり優秀。
まだ、本気で走っていなかっただけに、経験馬相手の3着もたいしたもの。
まだ幾らか馬体に緩さもあった。
追走にかなり苦しんでいたので、距離延長は好材料。実戦を使って体が締まり、真面目さが出れば、あっさり勝ってもおかしくない。

馬単 14-13
馬連 13-14 1-14
3連複 1-13-14

自信度 B


東京6Rは、ダート替わりで11番トランスポーターの巻き返しに期待。
新馬戦2着の内容から、すぐに勝ち上がるものと期待していたが、再三の不利や瞬発力不足などで勝ちあぐねている。
前走は、1コーナーで外にヨレた馬に弾かれて、完全にリズムを崩した。
前々走は、内にはまって、直線の短い中山で瞬発力不足により脚を余した。
3走前も、4コーナーで塞がってしまい、立て直すロスがあった。
とにかく、胴長でバサラバサラとした走法。長く脚は使うが、切れ味に欠ける。
それだけに、ダートの長丁場はぴったりと思える。初ダートで、砂を被らないで済む大外を引けたことも好材料だ。
馬っぷりから、能力は間違いなくある。

単勝 11
馬連 1-11 10-11 7-11
3連複 1-10-11 1-7-11 7-10-11

自信度 C


【美浦の『聞き屋』の囁き】

●勝率にこだわりあり●

今週の競馬で短期免許が終了となるレーン騎手

これまでの8週間で挙げた勝利は30勝で、そのうち重賞を5勝。

話を聞いたところ来日前の目標が10勝だったというから、本人の予想を大きく上回る活躍で自分自身が一番おどろいているし、感謝もしているとコメント。

今週は土日で13頭に騎乗するレーン騎手には活躍しなければいけない理由があるようだ。

それはオーストラリアで現役の調教師である父親が今週水曜日から来日。

水曜日に栗東でリスグラシューの追い切り後に合流して久々の再開を楽しんだとのこと。

木曜日には美浦のトレセンをともに見学。記者からコメントを求められると息子の活躍を喜ぶと同時に日本への感謝も述べていた姿が印象的だった。

来週の水曜日に大井で行われる帝王賞が日本での最後の騎乗になるが、JRAで見ることができるのは今週まで。

オーストラリアで重要視されている騎手の数字は勝利数よりも勝率とのこと。

その点でレーン騎手は先週までの時点で川田騎手の勝率を抜いて1位。

連対率、3着内率は川田騎手とルメール騎手に次いで3位ではあるが、初来日で日本のトップと同等の数字を残せるのは馬の質がいいだけではなく、確かな技術があってのもの。

父の前でいい姿を見せると同時に勝率は1位のままで帰国したいというのが今週の目標のようだ。

つまり、土日の13頭でさらに勝ち星を伸ばしたいということ。

レーン騎手に会えるのはまた来年の春になる見込み。その雄姿を目に焼き付けておきたい。

【関西事情通のちょっとイイ?話】

●一頭入魂の遠征騎乗●

先週から開幕した北海道シリーズ・函館開催。関東・関西という垣根を越えた、第3場開催ながらも中央開催よりも出走馬も騎手もレベルが高く、夏競馬の注目開催。

ゆえに、開幕週からジョッキーの動きもいろいろとあったが、2週目の今週も注目の遠征がある。

土曜函館メインの大沼S。国分優作騎手太宰騎手、この二人は本来、阪神・中京を主戦場としているジョッキーで、今回はピンポイントの遠征と言える。しかも二人ともこの土曜で騎乗するのはこのメインの大沼Sのみ。

太宰騎手が手綱を取るのはドライヴナイト。昨年の1月にオープン勝ちのある馬だが、その後が今ひとつの成績、唯一連対したのが小回りダート1700の福島民友Cという事で、同じ小回りダート1700mここへ駒を進めてきた。そして鞍上にも、当時と同じ太宰騎手に声が掛かったという経緯。

もちろん陣営としても、当時の走りの復活を期待するからだろう。

太宰騎手は、このレースだけのために函館まで遠征、そして日曜日は阪神で騎乗している。出張費を稼ぐためにもただでは帰れないところだろう。

国分優作騎手の方は日曜日も函館で騎乗するため、一見は函館が主戦場に映るものの、実際のところは土曜のこの1鞍が大きな目玉。騎乗するプレスティージオには、1週前の栗東の追い切りに騎乗し、今週は函館の追い切りにも騎乗するほどの熱の入れよう。聞くところによると、2週後のマリーンSへの出走も視野に入っているらしく、中京での騎乗をまだ決めていないとか…

それほど、このプレスティージオにはいい感触を持っているのだろう。


一頭入魂の遠征騎乗だからと言って好結果が得られるわけでは無いが、この二人が騎乗する2頭にはやはり注目したくなる。

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