採れたて!トレセン情報

第876回&第877回

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【関西事情通のちょっとイイ?話】

●鞍上勝負の遠征!●

暦も8月に入り、気候も一変して全国的に真夏のような暑さ、競馬の方も真夏に突入、サマーシリーズも中盤戦。

今週はサマー2000シリーズの小倉記念が行われるが、一方でサマースプリントシリーズは狭間の週末、日曜札幌メインのUHB賞は芝1200mのオープンではあるもののやはり一枚落ちのメンバー加え、出走馬の半数に近い7頭が条件馬の格上挑戦、しかもハンデ戦なため斤量の上下差は最大6キロもある混戦レースとなっている。


人気を集めそうなのは、サトノダイヤモンドの半妹の良血で、2戦連続重賞2着、特に前走は牡馬相手のGⅡで勝ち馬からコンマ1秒差の2着と、今回の出走メンバーの中では実績的に一枚上と言えるリナーテだろう。

ただ、好走しているとは言えこの2戦の距離は1400m、そして本来予定していた函館スプリントSを例の騒ぎで除外になりここまで延びた経緯、まして斤量は事実上トップハンデ、付け入るスキは十分にあるだろう。

そんな中で注目してみたいのは、まだ準オープンの身のジョーマンデリンだ。

確かに、クラスは格下ではあるものの、まだ3歳でキャリアは5戦。しかし5戦中で3勝を上げ、昇級戦の前走でも2着、全く底は見せていない。

その前走2着にしても、中2週の競馬ながらプラス16キロと大幅馬体増、その分僅かに届かなかった面もあり、事実上は勝っていたレースとも言えるだろう。

そう考えれば、今回の斤量49キロはかなり恵まれている。リナーテと5キロも差があるなら逆転があっていいだろう。

ただ49キロともなると乗れるジョッキーが限られてしまうため鞍上起用はやや難航、最終的には藤懸騎手に決まったが、これは藤懸騎手自身が、本来は小倉を主戦場にしているにも関わらず「是非行きたい」と意欲を見せたため。

聞けば小倉での騎乗予定馬をキャンセルしてまで遠征するとの事。渾身の騎乗を魅せてくれることだろう。とにかく注目してみたい。

【美浦の『聞き屋』の囁き】

●出世レースで飛躍を!●

3歳ダート路線の出世レース、レパードS

先週週中の時点では2勝馬の半数近くが除外になる想定だったが、先週末から今週にかけて回避が続出。

10分の8という、かなり分のいい抽選になり、除外になる方が不運な抽選となった。

実績最上位のデルマルーヴルは戸崎騎手から吉田隼騎手へと乗り替わり。

これは戸崎騎手に先約のヴァイトブリックが予定していたため。

ヴァイトグリックの方がデルマルーヴルより走る、走らないからという選択ではなく、ヴァイトグリックがノーザンファーム主導での依頼だったため、断ることが難しかったというのが実情。

この時点でリーディング上位のほとんどの騎手に騎乗予定馬が決まっていたため、デルマルーヴルは関西と北海道組から騎手をピックアップ。

その中で都合がついたのが吉田隼騎手だった、とのこと。

吉田隼騎手といえば、今年から栗東へ拠点を移して心機一転。その結果、成績が再び上昇。

こうして巡ってきたチャンスを生かせるかどうかで、今後の流れが大きく左右される。

飛躍の舞台としてチャンスを掴むのはどのコンビになるのか。注目したい。

【競馬場から見た推奨馬券】

今週は暑さのピークだった模様。それだけに使い詰めの馬は、バテてる可能性が高い。特に後のない3歳未勝利戦は、無理使いが多いから、要注意。

そういう訳で、新潟4Rの3歳未勝利戦に注目した。
狙い馬は、10番ポルトラーノ
デビュー戦のパドックにて、馬っぷりの良さがかなり目を引いた馬である。
その初戦からテンションの高さが気になっていたが、競馬ではそれなりに折り合って
2着。
ただ、2戦目は更にうるさくなり、競馬にならなくて惨敗。
一息入れた3戦目も、引っ掛かって失速。
それで去勢されての前走は、この馬にしては折り合っていた方。ただ、初ダートと大外枠でロスが大きかったことで、伸びきれなかった。
そして、再度一息入れての今回。デビュー戦2着の芝2000mに戻しての背水の陣。
何よりも、新潟に滞在できることが大きい。直前輸送がないことと、去勢明け2戦目で、前走以上の落ち着きが期待できる。
馬っぷりの良さから、素質の高さは間違いないはず。
じっくり待って必勝態勢の同馬を、狙わない手はない。

単勝 10
馬連 2-10 8-10 4-10
3連単 10の1頭軸マルチで
2.4.8.15に流す

自信度 C


新潟11RレパードSは、勝負できる。
軸はもちろん、10番デルマルーヴル
前走のJDダービーは、海外遠征帰りの一戦。検疫があり、3ヶ月ぶりだけに万全の仕上げではなかったはず。その状態で怪物級の勝ち馬を相手に、先に仕掛ける勝ちに行く競馬にての、2着確保は立派。
その後順調にきている今回は、当然大幅な上積みが見込めるはず。
海外遠征前のヒヤシンスSでは、ヴァイトブリックに先着を許しているが、当時はドバイ前の一叩きという印象であった。
競馬も、ヴァイトがインの3番手と絶好の流れとなったのに対し、デルマは不得手の芝発走で後手。流れに乗り損ねた印象があっただけに、参考外と見たい。
今回もダート発走だけに、負けられない一戦と見る、

馬連 4-10 10-13
馬単 10-4 10-13
3連複 4-10-13

自信 A


【関西事情通のちょっとイイ?話】

●それだけの理由がある!●

暦も8月に入り、気候も一変して全国的に真夏のような暑さ、競馬の方も真夏に突入、今週末の重賞は3歳限定のレパードSと、小倉では伝統の小倉記念、ともに真夏に行われる重賞の象徴的なレースだ。


除外馬も出たフルゲートのレパードSに比べ、小倉記念は13頭立てと頭数は寂しくなったが、連勝中の上がり馬もおりレース自体は非常に面白い。

1番人気に推されそうなのは、その連勝中の1頭メールドグラースだろう。目下4連勝中で、しかも重賞連勝中、それも圧倒的な内容で差し切って来ているだけに1番人気必至。ただ連勝中と言えばこのレースにはもう1頭存在する。

アイスストーム。1000万条件・準オープンの連勝なので、ここは昇級戦で重賞初挑戦、確かに格と実績ではメールドグラースには及ばないものの、その差を埋めるだけの話はある。

それは鞍上の武豊騎手。日本ダービー5勝、桜花賞も5勝、天皇賞に至っては平成の盾男と言われただけあって、春だけで8勝、秋も含めれば14勝を上げているスタージョッキー。そんな武豊騎手だが、ローカル開催場とは言えこの小倉記念では、メイショウカイドウの連覇をはじめ過去4勝を上げているゲンの良いレース。

昨年はトリオンフでレコード勝ちを上げたが、その前の騎乗が2013年のメイショウナルトで、これもまたレコード勝ち。間は5年空いてはいるものの、騎乗機会2連勝中、しかもともにレコードのオマケもついている。



実績的にもその小倉記念を得意としていると言える武豊騎手が、このアイスストームについて、初めて手綱を取った5月の東京で1000万条件を勝った時に「夏は小倉記念へ行きましょう」と進言したという話。この時点で既に、ここでも勝負になるという見立てがあったのだろう。そして、その進言通り昇級戦の前走も勝たせて、実際に小倉記念へ駒を進めて来る辺りはさすが武豊騎手。

この経緯を聞けば、メールドグラースとの実績の差は埋められるだろう。

ましてハンデ戦でもあり斤量差は3.5キロ、ますます可能性を感じてしまうというもの。

思い起こせば、未勝利を勝った時に手綱を取っていた和田騎手が「順調に成長していけば秋は菊花賞に間に合うかも」と話していた素質馬。その素質開花に少し時間は要したが、それこそ今年の秋にはさらに大きい舞台に立つ可能性もある。

今年の小倉記念、アイスストームと武豊騎手に注目せずにはいられない。

【美浦の『聞き屋』の囁き】

●新潟2週目で巻き返しなるか●

先週から一時的に美浦へと拠点を移したデムーロ騎手

新潟競馬6週間のうち、ペルシアンナイトに騎乗するための札幌記念以外はすべて新潟で騎乗するらしく、精力的に美浦で調教に騎乗。

夏の新潟リーディングを取ることで、再浮上のきっかけを掴みたいということのようだ。

デムーロ騎手で再浮上?と思うかもしれないが、例年なら全国リーディングを争っているはずだが、今年は先週までの時点で全国8位と低迷。首位の川田騎手とは40勝近い差ができており、逆転はかなり困難な状況。

どうしてこうなったかと簡単に説明できるものではないが、要因としてはエージェントの変更がひとつ。

デムーロ騎手の前のエージェントは川田騎手と同じ人だったが、そのためか拮抗した成績の時はいいが、デムーロ騎手が勝ち星でリードされると、途端に不機嫌になり、今年に入ってからはその状況がずっと続いて我慢の限界を迎えたために、契約解除となったとのこと。

実はデムーロ騎手のこの行動はこれが最初ではなく2度目。

1度目の時のエージェントはルメール騎手と同じ人で、同じようなことになり契約を解除。

自分が1番にならないと納得できない、という勝ち気な精神は勝負事には必要だが、度が過ぎるというか、勝てない理由をエージェントの差配のせいにしていては、このあとも同じことが続くだけ。

先週の新潟では勝てなかったうえに、アイビスSDではレース後に江田騎手と揉めて周りを騒然とさせてしまいスタートダッシュには失敗。

ただ、低迷していると言いながらも春はGⅠを2勝しており、勝負強さは健在。

今週は土日で11鞍に騎乗予定。調子に乗れば一気に浮上するタイプだけに、いつ爆発するのかの見極めが大事かもしれない。

【競馬場から見た推奨馬券】

今週は暑かったですね。それまでの蒸し暑さの上に、温度が更に上がった感じで すか…。こうなると馬も夏バテが心配。あまり使い詰めの馬なんか、過信禁物。
パドックもしっかりチェックして、馬券を買うことをお勧めします。
久しぶりの完全良馬場になりそうだし、馬場の良い新潟。舞台設定は最高ですが、返す返すも夏バテだけが心配。馬だけではなく人間も。デムさんなんか、昨年のこの時季は、かなりやる気のない騎乗が目立っていたような気がしたんですが…。
騎手だって、人間だもんね。


まずは新潟10R。まぎれの最も少ない芝2000mだけに勝負しやすい。
狙い馬は、5番アトミックフォース
休養前の、プリンシパルSの内容が濃い。コーナースタートの東京2000mらしく、上位は内枠の馬が占めた。先着4頭は全て道中、内ラチ沿いを進出。対してアトミックは馬群のど真ん中を進んだが、包まれて位置を下げて後方。直線に入って外に出そうとしたが、包まれ気味。やっとスペースができて出そうとしたところ、外からカットされて手綱を引っ張るシーンがあった。
苦しまぎれに内を狙うも、そこもダメ。
やっとまともに追えたのは、ラスト1ハロン過ぎから。
もちろん間に合うわないが、内ラチ沿い組みを唯一追い詰めた印象が強い。スムーズに捌けさえすれば、間違いなく3着以上で、勝ちもあったと思えた。
暑い梅雨時を休ましたローテーションにも、好感が持てる。1勝級勝ちが2ヶ月半ぶり。プリンシパルが3ヶ月ぶりと、間隔を開けた方が良いタイプ。気性の勝ったタイプだけに特にだ。
新潟の2000mで未勝利勝ち。東京2000m
で1勝級勝ちと、ベスト条件のここを狙って、仕上げも万全のはず。

単勝 5
馬連 5-7 3-5 5-8
3連複 3-5-7 5-7-8

自信度 B


もう一鞍も、絶好のコンディションの芝の競馬から。新潟12Rが面白そう。
狙い馬は4番ライレローズ
ここ数戦は、外枠ばかりで伸び切れない競馬が続いたが、着順の印象ほど差はない。むしろ、外を回されていた点を踏まえれば、好内容と言って良い。
後方からの競馬が続いているが、デビュー当時は好枠での先行策で好走していた。
今回の枠順で戸崎なら、そういう競馬をするはず。
この馬も、使うと馬体が減ってパフォーマンスが落ちるので、間隔を開けた方が良いタイプ。ベストの新潟を待って、暑い時季に無理使いしなかったことが好材料。
デビュー当時は、かなり評判に上がっていた馬だけに、巻き返しは十分。

単勝 4
馬連 4-17 4-9 4-6
3連複 4の1頭軸 6.8.9.17

自信度 C


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