過去10年上位人気馬(1~3番人気)で6勝も1番人気で勝利したのは23年ローシャムパーク、19年マイスタイルの2頭のみ。平均配当は【馬連2万1430円】【3連複8万2230円】【3連単62万0910円】。馬連万馬券が3度、3連単最高配当は343万2870円の特大馬券で出ている。7~15番人気が15頭馬券圏に入っているように人気薄の好走が目立つ。軽ハンデ52~55キロの人気薄には要注意。
函館芝2000mは1コーナーまでの距離が476mあり、テンのペースが速くなりやすい。最後の直線は260mと短く逃げ・先行有利なコース形態。ペースによっては差し・追い込みの決着もあるが、前有利な傾向で4角ではある程度前の位置取りを確保できなければ厳しい。先行できる脚質でスタミナがあるタフな馬が狙い目。
内枠(1~3)4勝(2着7回)、中枠(4~6)5勝(2着5回)、外枠(7.8)1勝(2着1回)。勝ち馬が出ていないのは8枠のみ。8枠は連対馬も出ておらず不利な傾向。枠では4 枠からの好走馬が目立つ。小回り平坦コースだけに先行脚質で内目の枠を引いた馬が有利か。1~4枠で先行できるスピードがある馬が狙い。
世代別は6歳馬が4勝2着4回と好成績。4歳馬も3勝2着2回で好走馬が目立つ。また高齢馬では7歳馬が4頭連対しているように若さだけが武器ではない。7歳馬好走の共通点は函館・札幌の洋芝で好走していた。北海道の洋芝で結果を出している高齢馬は要注意。GⅠ出走歴がある重賞連対馬で4.5歳馬が狙い目。
今年の中山金杯、昨年の中京記念を勝利している6歳馬。函館記念にはOP入り直後だった2023年に出走して6着。
函館には2週前から入っており、2週前追い切りはウッドコース、1週前追い切りは芝コースで、ともにレースでも騎乗予定の藤岡佑介騎手が跨って単走。負荷を掛けるというより状態を確かめる形の調整だった。
直近の大阪杯は15着、中山記念は11着と大敗が続いているが、この2戦はどちらもレコード決着。洋芝の函館で巻き返しとなるか。
デビュー当初は「この世代で一番の期待馬」と関係者が大きな期待を寄せていた素質馬。アルアイン、シャフリヤールなどGⅠ馬の母系を持つ良血で、2歳時には朝日杯FSでドウデュースと0.4秒差の接戦を演じておりGⅠでも差のない競馬をしていました。
中山金杯で重賞2勝目を挙げましたが、今年の京都金杯が中京開催となり左回りを嫌って右回りの中山を選択した経緯がありました。「左回りだと手前を替えられない」とのことで右回り専用馬でもあります。
前走の大阪杯は関係者が「大外枠が全て」と敗因はハッキリしています。一昨年に洋芝は経験済で適性の高さも証明済です。中山金杯で勝利した相棒に手戻りした今回は一発あっても不思議ではないでしょう。
青森県産の活躍馬という点でもファンが多い4歳馬。菊花賞8着後、今年に入って鶴舞特別、阪神競馬場リニューアル記念を連勝してOP入り。天皇賞・春で再びG1に挑戦するも11着だった。
長距離適性の高さが強調されることの多い馬だが、初勝利と2勝目は2000mで挙げており、函館での出走は初めてだが同じ洋芝の札幌で勝利を挙げている。坂のないコースが合っているという評価もあり、函館の2000mは合うかもしれない。
この中間は6月18日に放牧先から直接函館競馬場に入り、20日の金曜日に一本目の時計をウッドコースで出している。ただ、時計はキリのため計測できなかった。レースでは新コンビとなる横山武史騎手が騎乗予定。
条件戦を2連勝して春の天皇賞では穴人気していたほどの馬。GⅠの壁は厚かったがポテンシャルの高さは重賞級であることは間違いないでしょう。馬主の佐藤範夫氏はここまで重賞未勝利も、初めて重賞に手が届く馬と期待されているのがハヤテノフクノスケです。
この馬の担当は浅見厩舎でメジロブライト、ソングオブウインドを担当していた腕利き助手でもあり、中長距離で走る馬つくりは熟知しているベテラン。今年に入り530キロを超える馬体になり、体に厚みが出て成長した姿が見られます。
昨年、札幌で3戦して【1-1-0-1】と洋芝適性も見せているのは強みでありパワータイプの馬で北海道の力のいる馬場は絶好の舞台。3歳時の京成杯ではダノンデサイル・アーバンシックなど後のGⅠ馬と接戦した実績もあり、条件の揃った今回は上位争いになりそうです。
昨年の函館記念の3着馬。その2走後にはオールカマーでも2着に好走しており、マイペースの逃げが打てれば格上相手にも健闘を見せる魅力がある。その一方、直近の4戦は15着、15着、18着、16着。いずれも直線を迎える前に後続に交わされて大バテしてしまっている。
昆貢厩舎は函館記念にアウスヴァールとトップナイフの2頭出し予定で、2頭とも放牧先から函館競馬場入り。1週前追い切りではこの2頭で併せ馬を行ない、先行したアウスヴァール外を回って併入。最終追い切りは芝コースで行なう予定となっている。
レースでは古川吉洋騎手が騎乗予定。今年は新潟大賞典で自身4年ぶりとなる重賞勝利を果たした。函館競馬場では通算96勝を挙げており、これは競馬場別で最多の勝利数。人馬ともに得意の舞台で再び大駆けとなるか。
昨年の函館記念3着馬が古川吉騎手で今年も参戦します。近走はこの馬本来の力を出せずにいますが、過ごしやすい函館の涼しい気候が合うようで「栗東に居る時よりも状態はいい」と関係者が仕上がりに自信があるようですね。
同馬の勝ち星数4勝中3勝を挙げている主戦騎手の古川吉騎手は2014年の函館記念ではラブイズブーシェで勝っており、函館競馬場での勝利数も多く得意の舞台です。
陣営も「函館が合うから連れていく」と力が入っていました。同型馬の兼ね合いがポイントにはなりますが持ち前の先行力が発揮できれば大駆けもありそうです。
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