重賞戦略アドバイザー・平井雄二のBe The Winner
【フィリーズR】馬券率100%!「調教師視点」で分かる本番度外視の1頭
元調教師の平井雄二です。今週は阪神競馬場でフィリーズレビューが行われますね。
先週のチューリップ賞が阪神芝1600mの外回りコースを使用するのに対し、フィリーズレビューは直線の短い内回りの芝1400m。同じ桜花賞トライアルのG2でも距離だけでなく条件が全く異なるため、なかなか本番に直結しにくいレースとなっています。
このようなレース形態で出走させる調教師の立場だと、桜花賞を狙えるような有力馬であれば同舞台のチューリップ賞か、賞金が足りていれば最近流行りの阪神ジュベナイルFから直行。フィリーズレビューに出走するメリットが感じられません。
逆にフィリーズレビューへ使ってくる有力馬陣営は、「桜花賞だと能力的に少し足りないから、前哨戦の1400mで勝負!」というケースが目立ちます。
実際、阪神ジュベナイルFで掲示板に載りながら、フィリーズレビューをステップレースに選択した馬は過去10年で5頭出走。勝利こそありませんが「馬券率100%」です。
[0-4-1-0]複勝率100%
阪神JFで掲示板に載った馬
22年2着 ナムラクレア
21年2着 ヨカヨカ
20年2着 ヤマカツマーメイド
16年2着 アットザシーサイド
15年3着 ムーンエクスプレス
ここで興味深いのは2週間後に迫った高松宮記念に出走を予定しているナムラクレアを筆頭に、上記で馬名を挙げた5頭全て後に1200~1400m戦が主戦場のスプリンターとして活躍しているところでしょう。
トレーナーの立場としても調教で競走馬の適性を変えることは難しいもの。2歳時までは完成度の違いで1600mの阪神ジュベナイルFで好走できても、年齢やレースを重ねる毎にマイル戦では折り合いが難しくなり、短距離戦へ矛先を向けるケースが散見されます。
今年の出走馬だと阪神ジュベナイルF3着コラソンビートが典型例。本気で陣営が桜花賞を目指しているのであれば本番へ直行するか、1600mのチューリップ賞に使うのが筋でしょう。
あえてその選択しなかったのは調整等の遅れなど止むを得ない事情を除けば、先ほどお伝えした本番より前哨戦勝負である場合がほとんど。ただ、今回のコラソンビートは放牧先で左前脚の球節が腫れた影響もあり、何とも判断が難しいところではあります。
そこで今回は馬券妙味を考慮してもう1頭、阪神ジュベナイルFで掲示板に載りながら参戦してきた同5着
シカゴスティングに注目です。2走前には今回と同距離のファンタジーSでも3着と好走しており、桜花賞ではなくフィリーズレビューで勝負がかりと見ました。
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