うまスクエア

【境和樹・穴馬券ネオメソッド】

AM1422kHz・ラジオ日本【日曜競馬実況中継】にて『穴馬券ネオメソッド』の血統スナイパー・境和樹が10R～12Rのメイン解説を担当します。(14時40分頃より放送予定)

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中山11R ホープフルS(G1)(芝2000m)


ホープフルSの舞台となる中山芝2000mは、スタートしてからゴールまで2度の急坂を超える、コーナー4つの内回り。それゆえに、高いスタミナと底力が求められます。

同じコースで行われる皐月賞も、三冠レースで最も短い距離であるにもかかわらず、最もスタミナが要求されます。

そこで重要になるのが、欧州血統の存在。

今年の皐月賞を勝ったソールオリエンスは、母父にサドラーズウェルズ系モティヴェイターを保持し、母母父にはレインボウクエストの系譜を継ぐクエストフォーフェイムを内包していました。イメージはこれです。

過去のホープフルSでも欧州血統を保持または内包した馬が好走するケースは少なくありません。



昨年、6人気で3着したキングズレインは、母母父にサドラーズウェルズを内包。父もトニービン内包種牡馬のルーラーシップでした。

一昨年、8人気で3着のラーグルフは、母父がファルブラヴ。このファルブラヴは、お馴染み、サドラーズウェルズの全弟であるフェアリーキングの流れを汲む種牡馬。フェアリーキングの後継機といえば、18年2着アドマイヤジャスタの母父エリシオも該当します。

今年のホープフルSも、サドラーズウェルズ一族を筆頭とした欧州血統に注目。

⑥シンエンペラー
(母父ガリレオ)

⑨タリフライン
(母父プールモア)

⑫ディスペランツァ
(母父メダグリアドロ)

⑬レガレイラ
(母父ハービンジャー)

⑱ミスタージーティー
(母父サドラーズウェルズ)

⑱ミスタージーティーは、母父にサドラーズウェルズを保持して、母母父にはスタミナの権化とも呼ばれるネヴァーベンド系を内包。いかにも中山芝2000mの底力比べでパフォーマンスを上げそうな血統背景。昨年6人気3着のキングズレインの叔父にもあたります。

反応の悪さがあったものの、エンジンが掛かってからの伸びは強烈。とても届かないような位置から差し切ってみせたデビュー戦は、高い能力の一端を示すものでした。

キャリア不足と大外枠、越えるべき壁は高いですが、能力と秘めるレース適性で克服してくれるはずです。




阪神9R
春待月賞(ダ1800m)
◎④トリプルループ

これまで2勝はいずれも地方交流戦という④トリプルループですが、2走前の東京戦が好内容、中央でも勝ち負け可能な能力は持っていると見ています。

その2走前の東京戦。
前半3F33.9秒のハイラップを中途半端な位置で追い駆ける負荷の掛かる競馬。レース自体も差し馬優勢の流れになった中、この馬は前受け組の中で唯一踏ん張る4着健闘。これが能力の裏付けになります。

前走は多少物足りない内容ではありましたが、エンペラーワケア(次走3勝クラスも楽勝)、ペプチドタイガー(先週2勝クラス勝ち上がり)など、かなりメンバーが揃った一戦。外々を回らされたこともあり失速も、情状酌量の余地あり。

今回は1800mへの延長。ここで注目が父ジャスティファイ。

このコースにおける同産駒は、先週もアンジュフィールドが勝利。これまで【8-2-1-5/16】勝率50.0％、連対率62.5％。

実力の抜けた馬が順当に結果を出している面が強いとはいえ、適性がなければ出せない数字であり、その血統面から条件替わりはプラスと判断できます。大変身に一票投じます。

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