境和樹の穴馬券ネオメソッド

馬券ネオメソッド(公開馬券編) [2012年5月20日]

レースの本質を読み解く

【日曜の穴馬券ネオメソッド】

東京11Rオークス 芝2400m

(13)サンシャイン

動画で解説 ~オークス(G1)~

オークスの予想をする前に、まず考えなければならないのは、このレースそのものの本質です。
簡単にポイントを挙げると…

【オークスというレースは、果たして何なのか?】
1.2400mで行なわれることにあまり意味がない。
2.3歳牝馬だけで争われるレースである。

このポイントは、意外と重要です。ただ単に、3歳牝馬同士で戦えるレースが2400mで行なわれるだけであり、出走馬は2400m適性に自信があるから参戦してきているわけではありません。また、桜花賞以外の路線から出走してくる馬がいたとしても、所詮は3歳牝馬という狭い括りの中でのもの。桜花賞の時点で明らかになった同世代の序列が急激に変化することはないわけです。

となると、「桜花賞上位馬に関して、適性の有無を問うてもあまり意味がない」ということになります。舞台設定に大きな意味がなく、桜花賞とレベル的に大差がないのであれば、必然的に、桜花賞でついた序列を覆すことが非常に困難になるからです。過去の例を挙げれば、たとえばローブデコルテやアパパネといった馬に、東京芝2400mの適性があったかと言われれば、間違いなくありませんよ。血統的に見ても、かたやコジーン産駒、かたやキンカメにソルティビットですからね。ただ、それがちゃんと結果を出してしまうんです。それがオークスというレースの本質。桜花賞と舞台設定が全く異なることをあまりに強調してしまうと、ドツボに嵌る公算の方が強くなってしまいます。
今年に関しても、桜花賞馬14.ジェンティルドンナ、2着9.ヴィルシーナ、3着1.アイムユアーズは素直に評価する必要が出てきます。特に、3着アイムユアーズあたりは、これまでの戦績からも血統面からも、買える要素はほとんどありませんが、それでケンカを売るとロクなことにならないわけです。まあ、押さえの評価という域は出ないにしろ、無視は危険なんです。

そんな状況下にあるこのレースにおいて、穴馬が台頭しようと思えばどんな要素が必要になるか?とりもなおさず、2400m適性を武器にするしかありません。東京芝2400mに対応できる、底力のある重厚血統のバックアップ、これを用いて実力の差を埋める必要が出てきます。

「桜花賞上位馬は2400m適性無視、穴馬は2400m適性重視」

一見すると矛盾するように見えますが、冒頭に挙げたオークスのポイントをよく考えれば、必然的にこの攻め方が浮かび上がります。

ちなみに、オークスの好走血統を調べてみると…

11年1着エリンコート 母父ブルーバード@ストームバード系
11年3着ホエールキャプチャ 父クロフネ@ヴァイスリージェント系
10年1着アパパネ 母父ソルトレイク@ヴァイスリージェント系
08年3着レジネッタ 父フレンチデピュティ@ヴァイスリージェント系
07年1着ローブデコルテ 父コジーン

こう並べると米国血統、ダート血統の重要性が高いように見えます。このことから、「2400m適性のある穴馬は、米国血統、ダート血統保持馬にアリ」そう判断してしまいがちです。
しかし、これは落とし穴。上記した馬は、どれも「適性を無視」すべき実績馬ですよね。そう、これらの馬は、米国血統、ダート血統を持っていたから好走したのではなく、同世代同士の力関係で勝っていたから好走しただけ、これも、オークスというレースの本質から導かれることです。

となると、やはりオークス好走血統で重視すべきは…

11年2着ピュアブリーゼ 父モンズン@ブランドフォード系
10年1着サンテミリオン 母モテック(フランス産)、母母父ミルリーフ系
07年3着ラブカーナ 父オース、母父カーリアン

これらが該当する「欧州底力血統保持馬」、これです。広いコースをグルッと1周し、長い直線で凌ぎ合いを繰り広げる必要のある東京芝2400mというコースにおいて、パフォーマンスを上げ得るとすれば、やはり、ヨーロッパ系の底力のある重厚血統を持っている必要があり、それこそが、オークスの穴血統と考えるべきなのです。

今年で言えば、13.サンシャインでしょう。姉ワンカラットのイメージが強いこの馬ですが、その母系は母バルドウィナがフランスの重賞勝ち馬、母父ピストレブルーがサンクルー大賞(芝2400m)を勝ち馬と、コテコテの欧州重厚血統でできています。
一方、父ハーツクライもサンデー系の中で長距離適性の高いスタミナ血統であり、ここ東京芝2400mといえば(4-5-4-6/19)勝率21.1%、連対率47.4%という驚異的な好相性を誇っています。同産駒のウインバリアシオンが青葉賞を勝ったことは記憶に新しいことと思います。
以上の点から、成績的には上位馬に劣る13.サンシャインが、この舞台でパフォーマンスを挙げる要素は十分と考えることができます。そして、この穴馬を桜花賞上位馬にブツける馬券が、オークスらしい馬券だと考えるわけです。

そのブツける大本線は

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『人気沸騰』『話題騒然』今、最も注目されている新進気鋭の実力派予想家【境和樹】の穴の単複1点勝負。合格率2.8%の司法書士試験を合格した頭脳が辿り着いた境地は「勝ちたければ、三複・三単は捨てろ!!」

境 和樹

『東京スポーツ』や『競馬最強の法則』などで人気コラムを執筆。各メディアから最も注目されている新進気鋭の実力派予想家。合格率2.8%の司法書士試験を合格した頭脳が辿り着いた境地は「勝ちたければ、三複・三単は捨てろ!!」血統理論×ペース解析により導き出された必然の穴馬から『単複1点勝負』を敢行し驚愕の大幅黒字収支を叩き出す。

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