採れたて!トレセン情報

第511回&第512回

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【関西事情通のちょっとイイ?話】

●皐月賞と同じ舞台●

今週日曜日の重賞は中山のみでの開催。その集約された中山では、牡馬クラシック第一弾の皐月賞と同じ舞台で行われるトライアル、弥生賞が行われる。ここ数週、重賞を連勝していたミルコ・デムーロ、もしチューリップ賞を勝っていればここが新記録へ向けての一戦だったが、惜しくもハナ差2着に破れ、その記録は途切れたものの、逆に本人のみならず他からのプレッシャーが無くなり、ここでの競馬はしやすくなっただろう。

その話題の中心であるリオンディーズは、ご存知エピファネイアの半弟でデビュー前から評判になっていた1頭。その評判通り、新馬戦を快勝すると2戦目で早くもGIを制し2歳牡馬チャンプに。この時点で既に兄を越えているが、まだまだ状態としては余裕残しの仕上げで、それでいてGIであれだけのパフォーマンスを見せた事で、陣営としても「兄以上の器」と高評価している。好メンバーが揃ったここでも、モノの違いを見せる可能性がある。

対して、こちらも「バケモノかも」と囁かれるほどのパフォーマンスを見せたマカヒキもまた、陣営はかなり強気。2戦2勝、ともにノーステッキで圧勝、その勝ちっぷりも軽く仕掛けただけでグンと加速し一気に突き抜けてしまうと言う、父ディープインパクトを彷彿させるほどのインパクトある連勝、その父と同じローテーションを踏んできた辺りにも、クラシックを意識している事の証だろう。

本番皐月賞と同じ舞台なゆえに、収得賞金に余裕のある組にとっては本来叩き台、逆に賞金の足りない組が3着以内を目指してここ勝負で挑んでくるところだが、どうやらこの2頭での決着が濃厚な雰囲気、しかも鞍上はミルコとルメール、先週の中山記念も、先々週のフェブラリーSもこの二人でワン・ツーで決まっている様に、ここゾと言うレースは悉く二人が持っていく。そう、今の日本の競馬は、まずはこの二人が中心。ここも、そして本番の皐月賞も、この二人が主役になる事はまず間違いないだろう。


【関西事情通のちょっとイイ?話】

●ミルコの勢いを止めるのは!?●

先週も土曜日にはアーリントンCを制し、日曜日もドゥラメンテで中山記念を制覇、騎乗機会JRA重賞5連勝中のミルコ・デムーロ騎手、とにかく今の勢いは凄い。今週も土日の重賞は有力馬どころか最有力とも言える馬に騎乗、タイ記録となる6連勝に挑むのはチューリップ賞のジュエラー、シンザン記念の強烈な決め手が印象深いこの馬、恐らく1番人気に推されそうだ。そして、その連勝記録を止める可能性を秘める1番手は、6連勝の記録保持者当人である武豊騎手騎乗のレッドアヴァンセになるだろう。自らストッパーとなるのか、注目である。

ただ、記録が懸かっているため話題になっているが、このレースはあくまで桜花賞のトライアル、この2頭の収得賞金ではまだ微妙なところはあるものの、本気で「桜」が狙える存在でここが目一杯では無いはずだ。

逆に、収得賞金900万円以下、500万条件を勝っただけでは現時点の想定ではまず出走が叶わず、賞金が全く足りない組の方が勝負度合いを感じる。中でも…

昨年の関東・関西、東西の両リーディングジョッキーである戸崎騎手・福永騎手、実はこの二人の本番桜花賞で乗る馬がまだ決まっていない。もちろん、トライアルはここだけではなく、この後にも控えているが、本番と同じ舞台で権利を獲る事が出来ればより可能性を感じることだろう。このレースで戸崎騎手が手綱を取るのは、まだ1勝馬ながらカミノタサハラやベルキャニオンなどオープン馬の全兄を持つラベンダーヴァレイ、そして福永騎手は牡馬相手の白梅賞を勝った2勝馬エルビッシュ、どちらもクラシック戦線賑わせるだけの資質はある。ましてや、本番でも有力視されている2頭を相手に、トライアルとは言え勝つことが出来れば、一躍主役にまでなり得るだろう。この4枠2頭の走り注目してみたい。


【美浦の『聞き屋』の囁き】

●関東からは3騎手がデビュー●

競馬界での3月といえば別れ、そして新人騎手と新規調教師がデビューする季節。

今年関東からは3名の騎手がデビューを迎える。

各方面から大きな注目を集めている藤田菜七子騎手は3月3日に一足早く川崎競馬場でビュー。

JRAでの初騎乗は土曜日の2レースからで多くのマスコミが押し寄せることだろう。

残りの2名はともに父が騎手であるサラブレッド。菊沢騎手と木幡巧騎手だ。

特にこの2名は所属する菊沢厩舎と牧厩舎の全面的なバックアップがあり、菊沢騎手は土曜日3鞍のうち自厩舎が2鞍。日曜日5鞍のうち自厩舎が2鞍。

木幡巧騎手は土曜日5鞍のうち4鞍が自厩舎。日曜日3鞍のうち3鞍すべてが自厩舎という近年の新人騎手の中では稀にみる自厩舎のあと押し。

減量の恩恵を受けることができる期間が3年から5年へと今年から変更にはなったが、それでもルメール騎手とデムーロ騎手の存在は大きくリーディング上位騎手もかなり勝ち星を減らしている。

また、昨年からこれまで以上に多くの外国人騎手が短期免許制度で来日しており、若手騎手がより成長しにくい状況にはなっている。

ただ、今の若手騎手とこれからデビューしてくる新人騎手たちがJRAを背負って立つ時はそう遠くないところまで来ている。減量期間5年と自厩舎の強力なバックアップを武器に新人旋風を巻き起こしてほしい!!


【美浦の『聞き屋』の囁き】

●メジャーエンブレムへの挑戦権を得るのは…●

牡馬クラシックは頭ひとつサトノダイヤモンドがリードしており、今週の弥生賞次第で1強となるのか、2強となるのか、道筋が見えてくる。

一方の牝馬路線はメジャーエンブレムが他馬を大きく引き離しての独走状態。

今週行われるチューリップ賞も2着以下を決める戦い、といった感が否めないところ。

ただ、そこに関東リーディング上位の戸崎騎手と内田騎手がともに1勝馬に騎乗するために阪神へ遠征。

戸崎騎手はデビュー戦から騎乗しているラベンダーヴァレイ、内田騎手はヴィルシーナの妹となるヴィブロスに騎乗するため。

確かに、現時点で戸崎騎手と内田騎手には桜花賞でのお手馬がいない状況。

メジャーエンブレムの圧倒的な1強ということを考えれば普通ならお手上げ状態だが、違った見方をすればメジャーエンブレム以外は団子状態。

もし、万が一があるのが競馬の面白いところで、そうなった場合、桜花賞を勝つための絶対条件は桜花賞で騎乗していること。つまり、桜花賞でのお手馬がいるということ。

本番へと直結するチューリップ賞で優先出走権を獲得できれば「もしも」の場合の権利を得ることができるということ。

キャリアの浅い1勝馬だけに化ける可能性は残っており、戸崎騎手も内田騎手もそこに賭けているということだろう。果たしてメジャーエンブレムへの挑戦権を手にするのはどの馬なのか。


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