採れたて!トレセン情報

第588回&第589回

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【関西事情通のちょっとイイ?話】

●東京・京都を締め括る!?●

今週は、今年の東京・京都開催の最終週、その今年の最終日最終レースはともに重賞で締め括られる。東京は国内最高賞金レースのジャパンカップ、京都は芝1200mの京阪杯が行われる。この両レースにともにチャンスのある管理馬を出走させる藤岡健一厩舎、ジャパンカップにはサウンズオブアースを、京阪杯にはエイシンスパルタン、ともに前走が休み明けで使われ今回が叩き2戦目となる。

サウンズオブアースは、秋の使い出しは京都大賞典。正直、何とか間に合ったという状態だったのだが、それでも見せ場十分の4着と上々の内容だった。元々春と違って秋に調子を上げてくるタイプ、使って体の使い方が非常に良くなってきたとのこと。

一方エイシンスパルタンの前走時も、ケイコでの動きが物足りない感じでのレースで、それでも差の無い3着、こちらも十分の内容だった。ひと叩きして明らかに動きが変わり、今度は3走前の春雷Sで強い競馬をした1200m。1400mで実績を挙げているが、1200mの方がむしろ良いという話だ。

この2頭、ともに仕上がり途上を1回使われ、今回は満足のできる十分な仕上がり、どちらもチャンスがある。

思い起こせば、今年の春競馬も高松宮記念・桜花賞と藤岡健一厩舎のGI連勝で始まっただけに、2016年の東京と京都、両方をこの厩舎の管理馬が締め括る可能性は十分あるだろう。


【美浦の『聞き屋』の囁き】

●3歳馬の挑戦●

今年のジャパンカップは3歳馬が3頭出走。

関東からは皐月賞馬ディーマジェスティ、オークス3着のビッシュが参戦。

ディーマジェスティは馬柱のとおり、今年の3冠で①③④着とすべて次元の高い走り。

特にダービーでは順調さを欠いた過程と直線での不利がありながらも僅差の走りで、高い東京への適性を示した。古馬とは斤量差が2キロあるので巻き返しは当然。

唯一、不安があるとすれば今週の最終追い切り。

3頭の併せ馬で最後方のディーマジェスティが並んで併入するという予定だったが、前の2頭がディーマジェスティを待つことなく先に進んでしまったため、ディーマジェスティは取り残される形に。

反応が悪くて置かれたのではなく、予定にはない動きだったため対応できなかったのだが、ディーマジェスティの追い切りに騎乗した蛯名騎手は怒りを隠さずに不満タラタラ。

この追い切りですべてが変わることもあれば、まったく影響がないことも多々あり判断は微妙なところ。

このマイナス?をプラスに変えることができるのか、ディーマジェスティの真価が問われる戦いになる。


ビッシュは秋華賞後は一度放牧へ。

もともとはそのまま休みという予定もあったようだが、現時点での獲得賞金でジャパンカップへの出走が可能という情報があり、それを信じての予定変更での参戦のようだ。

主戦の戸崎騎手には先約があり、騎乗したことがあるデムーロ騎手にも先約あり。

そこで白羽の矢が立ったのが幸騎手。

なぜ、幸騎手なのかと探ったところ、非常に単純。

オーナーとプライベートで交流があり、それで選ばれたというのだ。

この手のパターンは昔からあったし、今もよくある話。

良い悪いはともかく、オーナーが自ら選んで負けたなら納得できるというもの。


近10回のジャパンカップで3歳馬が3着以内に入ったことが6回。

かなりの確率で3歳勢が上位に食い込んでおり、見逃すことは簡単にはできない。




【関西事情通のちょっとイイ?話】

●実は乗り替りです●

先週のGIマイルCS、勝ったのは浜中騎手鞍上のミッキーアイル。最近は短距離で好成績を残していたが、2つ目のGI制覇は再びマイル戦で成し遂げた。ただご存知の通り、浜中騎手は23日間、競馬開催8日間騎乗停止となる重い制裁が課せられた。

関西でも上位の人気ジョッキーなだけに、今週も来週も騎乗依頼を受けていた馬は多く、有力馬もまずまず揃っていた。重賞でも、今週土曜日の京都2歳Sでは母エアグルーヴに父ディープインパクトと言う超良血馬グルヴェイグを母に持つヴァナヘイムに、日曜日の京阪杯でもレッドアリオンに騎乗予定だったが、それぞれシュタルケ騎手、和田騎手に乗り替りとなった。

もちろん、重賞のみならず条件戦でも多くの予定が入っていた。その中で注目なのは、日曜日の2歳500万条件・白菊賞に出走予定のアグネスジュレップ。騎乗するのが新馬勝ちさせている岩崎騎手なだけに気付きにくいのだが、実はこの馬、当初は浜中騎手で出走を予定していた。その理由は、この後の大舞台、阪神JFに出走するためには、ここは是が非でも勝ちたいレース、そこで浜中騎手に依頼していたという経緯があった。ところが、その意に反して浜中騎手が乗れなくなってしまった。それならばと、河内師は所属ジョッキーである岩崎騎手にチャンスを与えることにしたようだ。

その岩崎騎手はデビュー戦で手綱を取り、ラスト1Fだけで後続を8馬身突き放す強い競馬で勝利を挙げた。2戦目の東京遠征で乗り替りとなったが、再び手綱を取るチャンスを得た。ここで結果(1着)を出せれば、さすがに2勝したジョッキーを替える事は考えにくい。ゆえに、岩崎騎手本人にとってもここは今後に向けて重要な一戦、いつも以上に結果に拘る騎乗を見せてくれることだろう。その通りに結果を出し、本番でも騎乗することが出来るのか、浜中騎手が乗るのとはまた違う意味で注目したい1頭だ。


【美浦の『聞き屋』の囁き】

●親子制覇成るか!?●

天皇賞・春で思わぬ大敗を喫したゴールドアクター。

2015年の夏以降はこの大敗を除けばすべて勝利しており7戦6勝。

ほとんどのレースで着差がクビやアタマとなるように派手さはないが、競り合っての強さが身上。

どんな流れにも対応できるセンスもあり展開は不問。

今年のジャパンカップの中心となる1頭であることは間違いない。

主戦の吉田隼騎手は「キタサンブラックのペースに合わせるとこちらが不利。自分のペースを守って、それでハナに立つようならそれでも押し切れると信じている」とコメントしており、ゴールドアクターへの信頼は相当なもの。

枠順を見るとキタサンブラックが1番枠でゴールドアクターが3番枠。

となると、五分のスタートを切ったと仮定すると先手はキタサンブラックが取る可能性が大きい。

番手で我慢するのか、それともコメントどおりペース次第では動いていくのか。

ゴールドアクターと吉田隼騎手が関東馬の中心として人気を背負い、その信頼が試される。そんな戦いになるのかもしれない。


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