採れたて!トレセン情報

第606回&第607回

最新号は毎週金・土曜日の20時にメルマガ配信。

【美浦の『聞き屋』の囁き】

●出世レースで名乗りを挙げるのは…●

2年前の勝ち馬ドゥラメンテはセントポーリア賞での勝利を皮切りに共同通信杯2着、皐月賞へ直行しダービーとの2冠を達成。過去の勝ち馬には重賞には届いていないが、ほかにもオープン級の勝ち馬が多数。

出世レースのひとつであることは間違いない。

今年も超のつく良血馬から、厩舎期待の素質馬たちが揃ったハイレベルな一戦となりそう。

中でも上位人気必至の3頭、キセキ、コロナシオン、バルデスはすべてルメール騎手での勝ち上がり。

そのルメール騎手が選択した馬はバルデス。

ただ、もちろんバルデスにも大きな期待はしていると思うが、このレースでは単純にバルデスを選んだというわけではない。

実は、ご存知の方は多いかもしれないが、キセキはもともと先週の中山で行われた若竹賞を予定していた。もちろん鞍上はルメール騎手で、メインレースのカーバンクルSのために中山遠征をしたのではなく、キセキのために中山へ。

ところが、フルゲート14頭に対して15頭が登録。唯一の除外馬がキセキとなってしまったのだ。

ルメール騎手にとっては不運としか言いようがないが、キセキはセントポーリア賞へとスライド。

ルメール騎手はもともとの先約であったバルデスを断ることができずにキセキを手放すことになり、大きなチャンスが回ってきたのが蛯名騎手というわけだ。

ルメール騎手が本当に乗りたかったには先約のバルデスなのか、それとも、中山遠征をしてまで乗りたかったキセキなのか。もちろん、コロナシオンの依頼もあったのかもしれないが、その時点ではすでにバルデスの依頼を受けていた可能性が高く、乗りたかった馬である可能性は否定できない。

本心はどの馬に乗りたかったのか分からないが、今回はバルデスに騎乗。

クラシックへと向けて大事な2勝目を挙げることができるのはどの馬なのか。注目したい。


【関西事情通のちょっとイイ?話】

●重賞はまだですが…●

今週は東京でフェブラリーSの前哨戦、1着馬には優先出走権が与えられる根岸S、京都ではロードカナロアやストレイトガールなどを送り出している短距離重賞シルクロードSが行われる。ただどちらも、馬券的には面白そうなので注目ではあるものの、今年はこの先のGIで勝ち負けになる馬が存在するか微妙なメンバー構成となった。

そんな中で、重賞とは関係の無いところで注目するべきジョッキーが存在する。

まもなくデビュー3年目に突入する若手、鮫島克駿騎手だ。

デビュー年は新人賞を獲得し、課題となる2年目の昨年でも年間で30勝を挙げ、厩舎関係者からの信頼も段々と得てきている、これからブレイクする可能性を秘める注目の若手。最近では重賞でも、福島記念では8番人気で5着、チャレンジCでは11番人気で3着、年明けの重賞愛知杯でも15番人気で4着と、超人気薄に騎乗しながら掲示板を外していないことで「近々タイトルを獲るだろう」と言われている。


その鮫島克駿騎手、普段は第3場のローカルを主戦場としているのだが、今週土曜日は中京で乗っていながら日曜日は京都で騎乗している。その騎乗予定を見ると、メインのシルクロードSでは乗り馬は無い。ではどの馬のために京都で騎乗するのか…?


それは、準メインの松籟Sストンライティングだ。2走前から手綱を取り2連勝、とにかく手が合うようで相性が良く、鞍上自身も感触を得ている。特に前走は、得意では無い力の掛かる馬場ながら、良血馬ショパンを破る大金星を挙げた。この事で、改めて先の期待を膨らませたのだろう、この馬のために日曜日は京都で騎乗することを決めた。

彼自身、最近の重賞で好成績を挙げてきているとは言え、ハンデ戦で軽量なゆえに依頼されるケースがまだ多い。このストンライティングは、まだ準オープンの身だが、自らで勝たせて来ているお手馬、こういう馬で重賞に出走してこそステップアップすると言うモノ。今回は昇級初戦でもあり試金石ではあるものの、その鞍上の思いを考えれば、メインの前にまずはレース振りを注目したい1頭だ。


【関西事情通のちょっとイイ?話】

●勝負がかり●

1月も最終週、関西京都競馬は連続開催、関東は東京開催が開幕する。この東京開催が始まると、最終週には2017年最初のJRAGIとなるフェブラリーSが組まれていることもあり、早くも今年のGIシーズンの訪れを感じさせる。

そのフェブラリーSの前哨戦、先週の東海Sではグレンツェントが人気に応える勝利を上げ、優先出走権も手にした。

今週はもう一つの前哨戦、昨年はこのレースを勝ったモーニンが本番も勝利を上げた根岸Sが行われる。

ただ、その昨年の覇者モーニンは直行、2・3年前を連覇したコパノリッキー、さらにノンコノユメなども直行で、残された今年の根岸Sのメンバーを見渡すと、どうも短距離志向の馬が多いように思える。すなわち、今年は本番よりもここ勝負と言う雰囲気の陣営が多いと言うことだ。


そんな中で、昨年モーニンに迫る2着と健闘したタールタンは非常に気になる存在。

実はこの馬、良績は冬場に多いのだが、寒い時期の方が馬が元気で、夏場とは全然違う。ゆえに、冬場の競馬が勝負になる。

今年は明けて9歳、その年齢的にも「この冬が重賞を勝てるラストチャンスでは…」と囁かれるのも頷けるところ。

そう言う意味でも、ここはまさに勝負の出走に間違いない。

前走のカペラSは、距離が短いと言うよりもスタートの芝の部分で遅れてしまい位置取りが悪くなった事が敗因。それでもメンバー中最速上がりを繰り出し掲示板確保した。やはり陣営の言う通り、冬場調子が良いのだろう。


今回はスタートからダートの東京1400m、舞台設定はベストで、陣営は9歳にして初チークピーシズ装着と工夫も凝らしており、巻き返して当然の一戦だ。

昨年は僅かの差で涙を呑み、フェブラリーSへの出走も叶わず、その僅かに届かなかったモーニンが本番で勝利を上げるという皮肉な結果、その悔しさも、ラストチャンスと言える今年のこのレースで晴らしたいところだろう。

いろいろ意味で勝負がかりと言えるタールタン、注目してみたい。


【美浦の『聞き屋』の囁き】

●芝の新馬戦は除外ラッシュ●

この時期の新馬戦は毎年の事ではあるが出走馬が大挙して除外馬が続出。

日曜日の新馬戦芝1800mではフルゲート16頭に対して36頭が投票。20頭が除外となった。

この36頭の中の半数近くは来週の新馬戦を予定していたが、このままでは狙ったレースを使えない可能性が大きいということで前倒しで投票。

除外となった場合は次走優先出走権が発生するので狙ったレースを使いやすくなるため。

ところが、多くの陣営が同じ考えで同じ行動をとるので、20頭も除外という偏った状況になってしまう。

つまり、来週や再来週あたりを予定していた馬たちが、権利を取りたくて今週投票。

薄い抽選を突破して入ってしまった、という馬が間違いなくいる。

その見極めとしては調教本数であったり、○○厩舎には滅多に乗らないような○○騎手が騎乗しているパターンがあり、ある程度は読み解くことができる。

来週以降の新馬戦も同様の状況となっているので、覚えておけば馬券攻略の参考になるはずだ。


うまスクエアメンバー登録

STEP:1メールアドレス入力

メールアドレスの入力

うまスクエアからのメルマガを受け取りたいメールアドレスを入力して下さい。
※携帯のメールアドレスでも、ご利用頂くことが出来ます。

入力されたメールアドレス宛てに【仮登録メール】をお送り致します。
【仮登録メール】に記載されたURLをクリックして頂くと、うまスクエアへのメンバー登録が完了します。

  • メールアドレス(半角英数字)
採れたて!トレセン情報とは?

競馬ファンなら誰もが気になる、トレセン内で聞いた『ジョッキーや厩舎の複雑な関係』、何故あの騎手があの馬に乗るのか…!?なぜ遠征するのか…!?他にも、トレセン内で噂の“あんな話こんな話”をメルマガ『うまスク通信』で、お伝えできる範囲で毎週金・土に配信致します。

PR

境和樹 SNS

コンテンツ一覧