採れたて!トレセン情報

第623回&第624回

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【美浦の『聞き屋』の囁き】

●混戦のスプリント路線●

昨年の覇者ビッグアーサー、シルクロードSの勝ち馬ダンスディレクターの回避によって本命候補不在となった今年の高松宮記念。

人気の中心になりそうなところはオーシャンSを勝ったメラグラーナや、京都牝馬Sを勝ったレッツゴードンキ、実績のある1200mで巻き返しを図るシュウジといったところだろう。

昨年のスプリンターズSを制したレッドファルクスは3カ月ぶりのぶっつけ本番。

トレセンへの帰厩もギリギリで調整遅れが噂されているだけに、絶好調のデムーロ騎手の大レースへの強さに頼るところが大きいのではと割り引き評価が多数。

トーキングドラムで阪急杯を勝った幸騎手だが、ここではセイウンコウセイに騎乗。

これはトーキングドラムを断ったということではなく、阪急杯を勝つ以前からセイウンコウセイの騎乗依頼を受けていた、つまり先約を優先したということのようだ。

他では関東の4歳牝馬2頭、ナックビーナスとワンスインナムーンが色気ありとの情報があり、どの陣営もこのメンバーならと期待を持っているようだ。

混とんとしたスプリント路線を制するのはいったいどの陣営なのか。


【関西事情通のちょっとイイ?話】

●いろいろありました!●

今週からいよいよ春のGI戦線開幕、日曜日は高松宮記念が行われるが、このGIが中京で行われることに加え、今週はドバイ・ワールド・カップウイークでもあり、日本からも武豊・福永・ルメールの3騎手が参戦しており、中山でも重賞マーチSが行われるものの、騎乗できる上位騎手が少なく、有力馬でさえ直前まで決まらないほど鞍上起用には苦労していた。特に、翌週の行われる交流重賞・名古屋大賞典で補欠・除外濃厚で急遽ここへ回って来たアスカノロマンとロンドンタウンに関しては、重賞勝ち馬にも関わらずまさかの名古屋大賞典除外という不慮の出来事だったため、さらに当週になってサングラスとメイショウコロンボが回避ということもあって直前までバタバタした。

というのも、まずアスカノロマンはそもそも主戦の和田騎手がメイショウスミトモの先約があり乗れず、一旦は津村騎手(シルクドリーマーは当初除外候補だった)でAB投票という話もあったのが、出入りがあった事でシルクドリーマーが出走できる事になり、右往左往した結果、最終的に木幡初広騎手に収まり、ロンドンタウンの方も、センチュリオンで決まっていた柴山騎手が除外濃厚と判り急遽決まった経緯。さらに、実はピットボスの鞍上柴田善臣騎手も、本当はバスタータイプの先約があったのだが、結果的に除外確実となりこの馬の騎乗が決まった。

それぞれにそれぞれ理由と経緯がある騎乗、果たして誰が最も幸運を掴んでいるのか?


【関西事情通のちょっとイイ?話】

●クラシック戦線注目の一戦!●

今週からいよいよ春のGI戦線が開幕、次週の大阪杯がGIに昇格したため、皐月賞まで4週連続、1週置いて6週連続のGI、ファンの方々も今年は圧倒的パフォーマンスを見せている超A級馬も多いので、その対決にワクワクしている方も多いはず。もちろんこちらも、競馬に携わる者として本当に楽しみでならない。

そんな春のGI開幕週、メインイベント当然は高松宮記念であるものの、そのほかにも平地重賞が3鞍も組まれている豪華な週末。土曜日には中山で日経賞、阪神でも毎日杯が行われる。

GPホースのゴールドアクター、皐月賞馬ディーマジェスティの始動戦となる日経賞はもちろん注目だが、クラシック戦線を占う意味では、少頭数とは言え毎日杯は特に注目だろう。

その注目の中心には、デビュー前から評判の高いサトノアーサーで間違い無い。前走こそかなり緩い馬場が影響し最大のセールスポイントである鋭い決め手を削がれ2着に甘んじてしまったものの、それでも連対を確保した辺りがこの馬の器の大きさ。馬場さえ良ければまず取りこぼしは無いだろう。

そもそもこのレースに出走する意味も、「ダービー出走への賞金を確実にしておきたい」という事があるからこそ。そして、現時点でこの後に皐月賞へ駒を進めるかは明言していないのも、その先のダービーを睨んでいるからこそだろう。そう、ダービーへ向けて注目の一戦になることは間違い無い。


このレースの馬券的な焦点は相手探し。そのヒントは、サトノアーサーはダービーへ向けて注目の一戦だが、この毎日杯が皐月賞へ向けて「東上最終便」と昔から言われている様に、2着以内で賞金を加算し、皐月賞出走を目論む陣営も存在する事だ。

今年の皐月賞は、現時点で収得賞金1200万円がボーダーライン、先日のフラワーCを圧勝したファンディーナがもし皐月賞に駒を進めるようだと、さらにボーダーが上がる可能性もある。ゆえに、一見足りてそうに思えるガンサリュートでも、実はギリギリ除外対象になる。

この馬、皐月賞と同じ舞台の京成杯で2着、ゆえに当然、何としても皐月賞は使いたいクチ。そもそも京成杯でも、休み明けでビシッと追った本数が少ない中で勝ちに等しい決め手を繰り出し2着、能力自体もなかなかのモノ。思い起こせば、新馬戦ではペルシアンナイトに次ぐ2番人気に推され、2戦目はリスグラシューの2着。3戦目はカデナの2着と、新馬戦から高評価され一線級を相手に戦っている素質馬、ここでも全くヒケは取らない。もしかすると、サトノアーサーを脅かすシーンも有り得るかも知れない。もし勝つようなら、それこそ皐月賞戦線の新星になる。負けても内容ある2着なら、皐月賞で惑星になり得るだろう。目標とするレースは違うものの、この2頭のレース振りは必見だ。


【美浦の『聞き屋』の囁き】

●勝てる騎手というのは●

来週、GⅠに昇格した大阪杯のメンバーも豪華だが、今週のGⅡ日経賞も劣らずに豪華で強い。

ゴールドアクター、ディーマジェスティのGⅠ馬を筆頭に勢いのあるツクバアズマオー、シャケトラ、レインボーラインなど2番手候補も侮れない馬ばかり。

この中で注目したいのは田辺騎手とシャケトラのコンビ。

実は、もともと田辺騎手は日経賞ではタンタアレグリアに騎乗する予定だったのだ。

そのタンタアレグリアは蛯名騎手のお手馬で今年のAJCCの勝ち馬。

蛯名騎手はディーマジェスティと予定が重なってしまったので、タンタアレグリアではなくディーマジェスティを選択。

鞍上が空欄になったタンタアレグリアは田辺騎手を確保というのがこれまでの経緯。

ところが、タンタアレグリアが先々週あたりに足元の不安を発症して放牧へ。

そのまま田辺騎手は騎乗馬がなしと思われたが、シャケトラとのコンビが決定。

どういうことかというと、シャケトラの主戦である浜中騎手が先々週の報知杯フィリーズレビューで4日間の騎乗停止処分を受けたために、シャケトラの鞍上も一時未定に。

騎乗予定馬がいなくなった関東リーディングトップと、主戦が騎乗停止になった素質馬という、素晴らしいタイミングが重なりコンビ結成となったわけだ。

やはり、何度もいうが勝てる騎手というのは「持っている」といるから勝てるのだろう。

5戦3勝で3着以下なしの素質馬に田辺騎手となれば、古豪たちもうかうかはしていられないはずだ。


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