採れたて!トレセン情報

第625回&第626回

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【関西事情通のちょっとイイ?話】

●キタサンの強敵は…●

昨日も触れたが、例年なら高松宮記念と桜花賞の間はGIの狭間だが、今年は大阪杯がGIに昇格し皐月賞まで4週連続のGI開催となる。その大阪杯には、昨年の年度代表馬キタサンブラックが昨年と同じローテで有馬記念後の始動戦として登場する。注目の枠順は4枠5番、金曜のトレセンでは「1番や無いんかい!」と囁かれていたそうだ。

有馬記念でも逃げたマルターズアポジーがここへも出走、この馬だけならまた番手からの競馬でレースもしやすいのだろうが、今回はさらにロードヴァンドールも出走するため流れは少し変わりそうだ。

また、大阪杯と言えば例年天皇賞・春のステップレースで、有馬記念に出走したトップホースが始動戦として使ってくることが多く、比較的平穏に収まることが多かったのだが、今年はGIに昇格したことで、ステップレースでは無く、ここを目標に仕上げてきている陣営もおり、決して上位で安泰とは言えないだろう。

金鯱賞6着で人気を落としているステファノスもそんな1頭。元より、1回使うとガラッと変わるタイプ。昨秋も毎日王冠5着から天皇賞・秋で3着と着順を上げてきている。その前年も毎日王冠7着から天皇賞・秋で2着、実はその春も中山記念3着から香港のクイーンエリザベス2世Cで2着と、やはり着順を上げている。

実は昨春も、鳴尾記念を使って宝塚記念で勝負態勢にあったのだが、緩い馬場に加え距離の2200mが若干長く5着に敗れている。ゆえに「距離は2000mがベスト」と、今春は今年からGIに昇格した大阪杯を目標に定め、金鯱賞を使ってここへ挑んで来た。

鞍上には前走に続き川田騎手、実はこの川田騎手、過去1年阪神芝2000m全38鞍中、23鞍に騎乗し7勝2着4回、勝率30.4%連対率47.8%の高アベレージ、因みに勝ち鞍7勝は現役トップの成績。阪神の芝2000mは内回りでもありややトリッキーなコース、ゆえに騎手のコースに対しての巧拙も数字に出やすいのだろう。

叩き2戦目でガラッと変わる馬に、コース得意な鞍上を迎えているステファノス、人気は無いがキタサンブラックの強敵になりそうだ。


【美浦の『聞き屋』の囁き】

●どの馬が逃げるのか●

GⅠに昇格したが、フルゲート割れとなってしまった大阪杯。

関東からは5頭が参戦。

大将格はサトノクラウンだが、ここで注目したいのはマルターズアポジーと武士沢騎手のコンビ。

小倉大賞典の勝利後は中山記念へという予定だったが、いつの間にか大阪杯へ。

ただ、同じ週に行われるダービー卿CTの可能性も若干ありというはっきりとしない状況だった。

その後、ダービー卿CTでロゴタイプの回避が決まると、単騎逃げが可能ということで一気にダービー卿CTへと傾いたが、最終的にはやはりGⅠへとなったようで、気まぐれで予定がコロコロと変わり、それに伴って武士沢騎手の予定も変わるので大変だったとのこと。

現役トップクラスが揃った中では格下の存在ではあるが、穴をあけることが多いのは逃げ・先行馬が多数。

今年で39歳の武士沢騎手はこれまでJRAで299勝を挙げており、次の1勝がメモリアルの勝利。

このメンバーの中で勝つことは容易ではないが、関係者の誰からも好かれている武士沢騎手の思い切った逃げが見せ場を作ってレースを沸かせてくれることを期待したい。


【美浦の『聞き屋』の囁き】

●今週の「持っている男」は誰?●

先週は「持っている男」こと、田辺騎手がシャケトラで日経賞を快勝。

続く天皇賞も騎乗することが決まっており、この春は目が離せないコンビとなった。

その田辺騎手は今週も大きなチャンスを掴むはず、だった。

どういうことかというと、今週のダービー卿CTでもともとはロゴタイプへの騎乗を予定していた。

その後、もう一頭のお手馬グレーターロンドンが東風Sを快勝後、状態次第ではあるがと前置きしながらも登録することを表明。

昨年の安田記念を勝ったロゴタイプが先約ではあるが、もっとも勢いのあるグレーターロンドンも乗りたい、そんな状況になったのは一瞬だけだったのだ。

グレーターロンドンが出走を表明したすぐ後日にはロゴタイプがフレグモーネで回避し放牧へ。

やはり「持っている男」は違うと美浦トレセンはグレーターロンドンで決まりという雰囲気だった。

ところが、そのグレーターロンドンが無理はしたくないと当週の水曜日に回避を表明。

ただ、田辺騎手は唯一騎手未定だったシェルビーに騎乗。さすがに近走の内容では厳しいかもしれないが、すべてが好循環の田辺騎手となると穴の気配がするから怖い。

一転、混戦ムードとなったダービー卿CT。

グレーターロンドンの回避を聞きつけて出走へと舵をきったのがキャンベルジュニア。

4走前、昨年のダービー卿CTで1番人気に支持された素質馬が、1年経って力をつけての重賞挑戦。

堀厩舎が土曜日の競馬で木曜日に追い切って出走するパターンはほとんど皆無に近い。

それだけ異例ではあるが、この厩舎が特別登録をして出走へと踏み切るからには勝算があってのこと。

短期免許で来日中のシュタルケ騎手は今週を入れて残り3週間の騎乗を残すのみ。

有力馬の回避があったとはいえ、訪れた大きなチャンスを生かしてこそトップジョッキーだろう。


【関西事情通のちょっとイイ?話】

●前夜祭になる!?●

例年なら高松宮記念と桜花賞の間はGIの狭間だが、今年は大阪杯がGIに昇格し皐月賞まで4週連続のGI開催となる。

その大阪杯には、昨年の年度代表馬キタサンブラックが、その昨年と同じローテで、有馬記念後の始動戦として登場する。もちろん、これだけ安定して走る馬、有力馬の1頭に間違いなく恐らく1番人気に推される事だろう。オーナーサイドももちろん来場するそうだが、今週は土曜日にもオーナーは阪神競馬場に出向くそうだ。その理由はもちろん、土曜日メインのコーラルSに所有馬キタサンサジンが出走するからだ。

昇級戦となった前走で勝ち馬から1秒差の5着に敗れた事で、今回はより人気を落としている様だが、スタートからハナを主張し、一旦は隊列が決まり掛けたいたところへ、内からタガノグランパが競って来たため息の入らない厳しい競馬を強いられ終いやや苦しくなったのが敗因。それでも5着に粘ったところが地力強化の証だろう。因みに競ったタガノグランパは最下位に敗れている。そもそもが、ひと息入った後の競馬でまだまだ上積みが見込める状況でもあった。そういった面を考えると、今回の一戦にオーナーが来場するのも頷けるところ。叩いた上積みもあり、自分のリズムで競馬が出来ればアッサリのシーンも想像し難くない。

日曜日の大舞台の前に、前夜祭の様な勝利を挙げることが出来るか!?馬券的にも注目の1頭だ。


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