採れたて!トレセン情報

第653回&第654回

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【関西事情通のちょっとイイ?話】

●ブレイクのきっかけになる!?●

夏競馬の福島・中京2週目。福島の七夕賞もハンデ戦で面白いレースだが、中京のプロキオンSも人気処に懸念材料もあり、意外と波乱要素は多く馬券的に面白い。

まず前売り1番人気のカフジテイク。ダート1400mの重賞勝ちがあって今年のフェブラリーSで3着、その実績は断然。ただ、今回はドバイ遠征後の復帰戦。今年のドバイ参戦組、ワールド・カップに出走した4頭(アウォーディー・アポロケンタッキー・ゴールドドリーム・ラニ)をはじめ、リアルスティールも復調せず、エピカリスもベルモントSを取り消しと悉く本調子を欠いている。唯一、アディラートだけ頑張ってはいるが、そもそもまだ1000万条件での話、完調では無いのだろう。

そう考えると、ドバイ遠征以来の出走となるカフジテイクにも疑念を感じるというもの。他にも、人気を集めそうなキングズガードは左回りに大きな懸念材料があり信頼度は落ちる。そもそも、有力視されていたエイシンバッケンが追い切り後に筋肉痛を発症して枠順確定前取り消し、こんも時点で波乱の形相をしている。

そこで、昨日も取り上げた荻野極騎手が手綱を取るアキトクレッセントに注目したい。

その昨日も触れた通り、今荻野極騎手は、技術も段々と伴ってきた様で回りのジョッキーからも評価されるようになり、それもあって関西では「一番勢いのある若手では!?」と囁かれるほど、この夏注目のジョッキーの一人。土曜のメイン・エントリーチケットは、大外から豪快に脚を伸ばしたものの5着と惜しい競馬で終わってしまったが、十分見せ場はあった。

今回は自厩舎の管理馬で調教でも再三手綱を取っている気心知れたパートナー。土曜日以上に期待できるのは必然だろう。

重賞挑戦はこれで4回目だが、自厩舎の管理馬で出走するのはこれが初めて。前走の欅Sでも、この馬のためにアウェーの東京まで果敢に遠征し、直線は一旦抜け出す積極的な競馬で、今回出走していれば上位人気必至だったエイシンバッケンと差の無い競馬を披露。オープンでも通用する力は示した。

夏競馬と言えば若手がチャンスを貰い躍進のきっかけを掴む時、このアキトクレッセントもまさにそんなタイミングだろう。ここを勝てば、夏のブレイクは間違いなし。勝てなくても見せ場以上があれば十分ブレイクするきっかけになる。土曜日は惜しい競馬までだったが、本番と言える日曜日のココ、そのレース振りにはとにかく注目してみたい。


【美浦の『聞き屋』の囁き】

●願いが叶いますように…●

7月7日は七夕。七夕といえば織姫と彦星。織姫はベガ、彦星はアルタイル。

そう、ここで取り上げたいにはマリーンSに出走するアルタイル。

2走前のオアシスSで見せた豪脚から前走は56.5キロのハンデを背負い2番人気に支持されたが、まったくいいところなく惨敗。

師の話によれば2走前の状態が良すぎて、前走はそこから比べるといくらか落ちていたのかも、とのこと。

その後も師のトーンは上がってこなかったが、函館に移動してから現地スタッフによればグングンと調子を上げているようだ。

ハンデは56.5キロから56キロへ。福島で圧勝の実績があるように小回りへの対応も可能。

状態も上向き。そして、主戦の田中勝騎手もこの馬のために函館へ。

マリーンSは基本的に大沼Sの再戦。つまり、大沼Sの成績がそのまま反映されることが多いが、例外があるとすれば別路線組。アルタイルはその別路線というわけだ。

好条件が揃った中で、七夕の季節で、アルタイルは彦星。なにかのサイン?なのかもしれない。


【関西事情通のちょっとイイ?話】

●馬にも騎手にも注目!●

今週は北海道でも気温30度を超えるほど、季節的にも段々と夏を感じるようになってきた。夏の中京2週目の今週は日曜日に重賞プロキオンSが組まれているが、土曜日のメイン豊明Sも、日曜日に向けてある意味注目のひと鞍となりそうだ。

まずは上位人気必至のビップライブリー、クラス実績のある降級馬で恐らく1・2番人気に推されると思われるこの馬、鞍上は今年とにかく好調の和田騎手が手綱を取る。ここまで既に52勝を上げ、このままのペースで行けばキャリアハイはもちろん、年間100勝も見えてきている和田騎手、先週も4勝、それも全て1番人気では無い馬で勝ち星を挙げ存在感を示し、とにかく好調。ここで騎乗するビップライブリーも注目の1頭に間違い無い。ただこの和田騎手、先約という事でビップライブリーに騎乗しているが、自らの手で前走勝たせているエントリーチケットも気になる存在だったはず。というのも、前走のレース後に「走る事に対して正直過ぎるところがあるけど能力の高さは感じる」と話していたように、行きたがる面はあるものの、能力の高さを認めていた。恐らくオファーもあったはずで、乗りたい気持ちはあっただろう。

そのエントリーチケットの鞍上に選ばれたのは、奇しくもビップライブリーを管理する清水久厩舎の所属ジョッキーである荻野極騎手となった。

今年2年目の若手だが、技術も段々と伴ってきた様で、周りのジョッキーからも評価されるようになってきた。それもあってか、今関西では「一番勢いのある若手では!?」と囁かれるほど、この夏注目のジョッキーの一人。

自厩舎の馬が上位人気に推されている中でチャンスが巡ってきたここは、大きな見せ場と言っていいだろう。日曜日には自厩舎のアキトクッレセントで重賞プロキオンSに挑むことになっているが、その日曜日に向けても注目の一戦と言えるだろう。馬券的にも注目してみたい!!


【美浦の『聞き屋』の囁き】

●七夕賞で300勝!?●

夏の福島の名物レースと言える七夕賞。

毎年フルゲートで行われていたが今年は12頭だけで、内2頭は準オープンの格下。

実績上位と下位の差がはっきりとしており、ハンデ差は最大で5.5キロ。

ひと昔まえほどの大荒れになることはあまりないが、はたして今年はどうなるのか。

トップハンデのマルターズアポジーはメンバー唯一の重賞2勝馬。

福島、小倉で重賞を勝っているように、小回りのコースで先行の利を生かしての逃げ込みが武器。

復帰戦は七夕賞と函館記念の二択で七夕賞を選択。相手関係や展開面を考えてのもので、主戦の武士沢騎手は今週の福島、来週なら函館と、どちらでも動けるように予定を空けていたとのこと。

299勝目をマルターズアポジーの小倉大賞典で挙げて以降、約5カ月間勝ち星から見放されたまま。

一日でも早く勝利を挙げたいのは皆そうだろうが、それが七夕賞でお手馬のマルターズアポジーならより劇的な演出にはならないか。

関係者の誰からも好かれている苦労人、武士沢騎手なら年に1回とは言わずに、2回ぐらいなら重賞制覇があっても祝福されるはず。

300勝となるかどうか。武士沢騎手を応援せずにはいられない。


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