採れたて!トレセン情報
第680回~第682回
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【関西事情通のちょっとイイ?話】
●重賞では無く東京へ!●
秋の東京・京都が開幕しいよいよ競馬トップシーズンに突入する。その開幕週は土・日・月の3日間開催、月曜日には京都で伝統の京都大賞典、そして地方盛岡では南部杯が行われる。
この2つのレースが行われる関係で、月曜日の東京は注目度が下がっているが、メインのグリーンチャンネルCは、重賞並みに注目するべき馬が存在する。それは…
前走のオープン特別・エニフSを鮮やかに逃げ切ったウインムートだ、
この馬の全兄は、交流重賞を含めダート戦線で息の長い活躍をしているドリームバレンチノ、このウインムート自身がダートに路線を変更してから頭角を現せてきたのも頷けるというもの。また、デビュー当時は464キロだった馬体が、今は500キロを超えるまでに成長、力もつけているのだろう。
まだ兄ほどとは言えないが、その兄の晩成の血を考えれば、このウインムートもこれからが楽しみな1頭。鞍上の松山騎手も恐らくそれを感じているのだろう。こういう日は普通、京都で騎乗しているものだが、この馬のために東京へ遠征してきている。聞くところによると、京都大賞典での騎乗依頼もあったようだが、それを断って東京へ向かうようだ。
重賞、しかも伝統のGⅡ戦での騎乗機会を断ってまで乗るウインムート、注目だろう。
【美浦の『聞き屋』の囁き】
●秋競馬開幕●
3日間競馬の最終日となる月曜日は京都大賞典とグリーンチャンネルCがメインレース。
そして、忘れてはいけないのが盛岡で行われるダートGⅠ南部杯。
JRAからは田辺、福永、川田、戸崎騎手が参戦。
注目したいのがコパノリッキーと田辺騎手のコンビ。昨年の南部杯もこのコンビで制しており連覇がかかる一戦。主戦の武豊騎手は京都大賞典でスマートレイアーに騎乗。
もちろん戦績どおり勝ち負けのチャンスはあるが、どちらがより可能性が高いかを客観的にみればコパノリッキーだろう。
では、なぜコパノリッキーではなくスマートレイアーなのか。
それは武豊騎手のダート路線のお手馬アウォーディーがスタンバイしているから。
それに、エリザベス女王杯を考えればスマートレイアーは手放せない存在。
コパノリッキー陣営からしてもこの後の続けて乗ってもらえないなら、ということで再び田辺騎手へ。
田辺騎手としても、以前一度クビになって武豊騎手に強奪されてはいるが、勝てる馬だからと割り切って今回の騎乗依頼を受けたとのこと。
この先のJBCクラシックやチャンピオンズC、さらには来年のフェブラリーSを見据えれば、この対応は正解だろう。交流GⅠ南部杯、GⅡ京都大賞典、オープン特別グリーンチャンネルCと忙しい週末になりそうだ。
【関西事情通のちょっとイイ話】
●天皇賞・秋のために!●
秋の東京・京都が始まり、日曜日には伝統の毎日王冠、そして月曜日はやはり伝統の京都大賞典が行われる。
秋競馬と言っても9月の中山・阪神はどうしても夏競馬の延長戦的な感覚、本格的な秋競馬はやはりこの東京・京都から。この東西の両伝統重賞はその本格的秋競馬の開幕を知らせる風物詩にもなっている。
両レースとも見応えあるレースだが、最近の傾向で言えば、毎日王冠は天皇賞・秋を睨む陣営のステップレース、京都大賞典の方は、昨年もキタサンブラックとサウンズオブアースがここをステップにしていたように、今年もここへ出走して来ている有力馬、シュヴァルグランやサウンズオブアースは、次走にジャパンカップを予定している。
その2頭、シュヴァルグランの主戦だった福永騎手は同日盛岡で行われる南部杯に騎乗するため乗れず、代打でミルコに。サウンズオブアースの方はもともとミルコのお手馬だったが、前走から横山典騎手が手綱を取っている。
そういう面から見ても、本番へ向けた叩き台と言う雰囲気では無いものの、ここが目イチでもない。
勝負度合いだけで言えば、和田騎手が手綱を取るミッキーロケットの方にそういう雰囲気が漂っている。
こちらはジャパンカップでは無く、この後は天皇賞・秋へ向かいたいクチ。しかし、明け4歳馬なためこのままの収得賞金では出走ボーダーライン上で確実では無い。ゆえに、ここを勝って優先出走権を得る、最低でも2着で賞金を加算させる事が命題。
GIではまだ目立つ結果は出ていないものの、昨年の神戸新聞杯ではサトノダイヤモンドと同タイムのクビ差の勝負を演じ、古馬の一線級を初対戦となった年明けの日経新春杯では見事優勝、外回り芝2400mの舞台ではハイパーフォマンスを見せているように、今回の舞台は絶好。鞍上も「休み明けの方がいい動きをする」といい感触を持っている。
もし、目論見通り勝てれば、次走の天皇賞・秋でも目の離せない存在になるだろう。そういう意味でも注目の1頭になる。
【美浦の『聞き屋』の囁き】
●3歳牝馬の挑戦●
12頭立てと出走頭数だけを見れば盛り上がりに欠けるが、オークス馬ソウルスターリングの参戦で一気に注目度が増した毎日王冠。
ルメール騎手は過去にも数回だけ53キロの斤量で騎乗したことがあるが、今年は初53キロ。
基本的にルメール騎手は54キロまでの斤量と決めており、あと1キロを減らすことは一般人とは違い、プロの場合はパフォーマンスレベルが落ちるかもしれない、それぐらい大事なもの。
順調ならソウルスターリングはこの後天皇賞へ。
ソウルスターリングはオークスを制しているが、本質的にはスピードタイプの1600~2000mがベストというのが藤沢和調教師とルメール騎手の見解。
実際、オークス勝利直後に秋は天皇賞へ行こう、54キロなら古馬相手でも勝負になると二人で話しており、それがそのまま今週に結びついているのだ。
もっと言うなら、僚馬でダービー馬レイデオロも藤沢和調教師とルメール騎手のコンビ。
レイデオロも距離適性から菊花賞はパスしてジャパンカップへ。
レイデオロも本当のところは天皇賞からジャパンカップへ行きたい気持ちはあったようだが、そこは厩舎としての使い分けと、2頭ともが天皇賞となった場合、ルメール騎手がどちらを選ぶのかで揉めることは明らか。
なぜ、揉めるのか。
それはソウルスターリングは社台ファーム、レイデオロはノーザンファームだから。
厩舎としても社台とノーザンでの2択は難しいし、騎手としても難しい。
となれば、揉めないように、使い分ける形がベスト。
その結果が、ソウルスターリングは天皇賞へ。レイデオロはジャパンカップ。
2頭ともが勝てば、3歳馬での勝利は快挙となり、またオークスとダービーの称号がそれぞれにあるので年度代表馬の可能性もかなり高くなる。
そのあとは香港への参戦、もしくは来年2月のドバイ遠征など、このあとも使い分ける形にはなるはず。
この計画を順調に進めるためには、毎日王冠は負けられない戦いになりそうだ。
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