採れたて!トレセン情報

第687回&第688回

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【美浦の『聞き屋』の囁き】

●天皇賞、美浦レポート●

グレーターロンドン、サトノクラウン、ネオリアリズム、ソウルスターリングに近い関係者を取材。

グレーターロンドンは、そもそも毎日王冠への出走も怪しいのではと言われたぐらいで、6~7分程度の仕上げで出走。それでいてメンバー最速の上がりを駆使しての3着はやはり能力の高さ。

常に出走をはぐらかす厩舎が中2週で順調に使えることは、それだけ状態が安定しているということだろう。

上がり目しかない、という評価。

サトノクラウン、ネオリアリズムは次のレースを見据えての余裕残しの仕上げという評価。

サトノクラウンはジャパンカップが大本線で、すでにムーア騎手を手配。

ネオリアリズムは香港マイルか香港カップを予定しており、こちらもムーア騎手、もしくはモレイラ騎手を手配済み。地力で上位進出はあるかもしれないが、ここはステップレースの位置づけ。

ソウルスターリングは一気に評価ダウン。

今回はハナではなく好位からという作戦のようだが、見せ場も抵抗もできなかった毎日王冠が古馬勢との力の差ではないか、という見方が大半。

大舞台に強いルメール騎手の手腕に期待するしかなさそうだ。

近年は天皇賞からジャパンカップ、もしくは香港、有馬記念へという流れができており、国内トップクラスが集結するのが、この天皇賞だけということが多い。

つまり、日本最強を決めるに相応しい舞台が天皇賞、ではないかと思うわけである。

今年も最強を決めるに相応しいメンバーが集結しており楽しみで仕方がない。


【関西事情通のちょっとイイ?話】

●今年は昨年とは違う!●

3歳3冠レースが終わり、今週からは秋の古馬3冠がスタート、秋競馬も佳境を迎える。1冠目は天皇賞・秋。このあとのジャパンC、そして有馬記念の1着賞金が3億円、それに比較して天皇賞は半分の1億5千万円という事もあり、昨年のキタサンブラックも然り、近年はここをパスする陣営も多いのだが、今年はそのキタサンブラックも参戦し、比較的メンバーが揃った白熱の天皇賞となった。


GI馬は8頭、それぞれにそれぞれ課題がありながらもチャンスある存在。上位5番人気以内もそのGI馬が占めている。


そんな中で、GIのビッグタイトルはまだ無いものの、秋のこの先により賞金の大きなレースも控え、お釣りを残して使ってくるGI馬とは違い、「ここ勝負」で挑んで来ている馬が存在する。

昨年と同じ札幌記念をステップにここへ出走しているヤマカツエースだ。

この馬、芝2000mでGⅢ2勝・GⅡ2勝の重賞4勝と、この距離がベスト。ただ、昨年は札幌記念5着のあと、この天皇賞・秋は15着と大敗を喫している。そこで、「来年は大阪杯と秋の天皇賞が最大目標」と、なんとその昨年の天皇賞で大敗した時点で今年の目標を定め、実践してきている。

春は金鯱賞を勝ち大阪杯で3着、惜しくもGIタイトルは逃したが、もう少しで手の届くところまで来ていることは確認できた。

秋は、昨年は鳴尾記念・宝塚記念と使って札幌記念からの臨戦でオツリが残らなかったことを踏まえ、今年は鳴尾記念と宝塚記念をパスし、そして札幌記念からの臨戦。着順も昨年の5着から今年は3着と昨年以上で挑んで来ている。

鞍上はココ一発の騎乗に長けている池添騎手。現役屈指のGIハンターでもある。

GI馬の陰に隠れ人気は無いが、その経緯を知れば意外と可能性を感じてしまう。一発の魅力は十分あるだろう。


【関西事情通のちょっとイイ話】

●進化した弟!●

3歳3冠レースが終わり、今週は日曜日に伝統の一戦、天皇賞・秋が行われるが、土曜日にも東京で2歳牝馬によるアルテミスS、そして京都では天皇賞週の京都の重賞として定着しているスワンSが行われる。いよいよ秋競馬も佳境を迎える。そんな時期でもあって短期免許を取得する外国人ジョッキーも増え、今週は一気に3人も来日し参戦する。

その3人それぞれ、三者三様だが、中でも注目なのは、2015年以来の来日となるクリスチャン・デムーロだ。

その2015年来日時は、主戦場をフランスに移していたものの、イタリアの実績で免許を取得。フランスでの実績は2013年が22勝、2014年でも45勝、2015年でも66勝でリーディングは18位程度だった。

しかし、2016年は87勝を挙げリーディング5位に躍進、2017年度も91勝で同じく5位と、フランスのトップジョッキーとしての実績を上げ、以前の来日時よりも進化していると言って良いだろう。

来日初日の重賞はスワンSでサングレーザーに騎乗する。前走で手綱を取っていた福永騎手が、アルテミスSに騎乗するため乗れなくなった事が判明したと同時にオファーがあっての騎乗。もちろんここで勝てば、マイルCSで騎乗できる可能性も出てくる。(実際には他馬との兼ね合い、福永騎手との兼ね合いなどもあり不透明)

今回だけの代打騎乗になるかも知れないが、本人としては来日初日から存在感を見せたいのは当然、そしてそれに応えられる馬でもある。

そもそもが、この秋も既にGI2勝、先週も菊花賞を制したミルコ・デムーロの弟、13歳年下でまだ25歳と伸び盛り、大きく成長していて不思議無いだろう。以前の来日時よりもさらに進化した姿を見せ、今週のみならずこの秋の競馬を盛り上げて欲しいところだ。


【美浦の『聞き屋』の囁き】

●若手の台頭はいつになるのか●

過去5年の優勝馬からGⅠ馬はまだ出ていないが、2着馬からは桜花賞馬アユサン、レッツゴードンキ、阪神JFとNHKマイルCを制したメジャーエンブレム、GⅠ2着3回のリスグラシューなど、上位好走馬から活躍馬を多く輩出しているアルテミスS。

注目したいのはグランドピルエットとトーセンブレスの2頭。

グランドピルエットは圧倒的な人気を集めた新馬戦を勝利。

初戦同様に田辺騎手が鞍上だが、一時横山典騎手へと乗り替わる予定だったのだ。

どういうことかと言うと、先週書かせてもらったが、もともとこの日の田辺騎手の予定は、スワンSでグランシルクに騎乗するために京都へ遠征する予定だった。

グランシルクがスワンSへと回ることになったのは、富士Sでロゴタイプが予定していたからで、そのロゴタイプが回避したため、グランシルクは富士Sへ繰り上げて出走。

つまり、グランドピルエットは田辺騎手が京都遠征でいない予定だったので横山典騎手へ依頼。

ところが、京都遠征がなくなったので、田辺騎手へ再び戻した、ということのようだ。

これが良いとか悪いとかではなく、ひと昔前なら横山典騎手が取り戻す立場で田辺騎手が取られる立場だったが、ここ最近はベテラン勢が中堅・若手に取られる場面が増えてきている。

実はトーセンブレスも同じようなもの。

新馬戦は柴田善騎手で快勝。

ところが、特に理由はなくルメール騎手へ乗り替わり。しいて言うなら、走りそうだからといったあたりか。

今はベテラン勢で好走した馬も、あっさりリーディングトップへと乗り替わることが多数。

ルメール・デムーロ騎手、それに短期免許で来日する外国人騎手が全盛の時代。

できることなら国産の若手騎手が中心となり活躍する、そんなシーンも見てみたい。


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