採れたて!トレセン情報

第694回&第695回

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【関西事情通のちょっとイイ話】

●果たしてどんな結果になるのか…!?●

秋のGIシリーズも中盤、今週は秋のマイル王決定戦となるマイルCSが行われる。

昨日もお伝えしている通り、このマイルCSは出走馬の動向によりジョッキーの異動も多く、様々な思惑も渦巻いた。大きな例は、報道にもあったが武豊騎手で出走を予定していたエアスピネルの鞍上がムーア騎手になった事。既報通り、先週の木曜日に調教中の怪我により週末の騎乗を全てキャンセルした武豊騎手、その時点で今週の土曜日までは騎乗を見合わせることまで決め、それでも日曜日のマイルCSは騎乗数を制限して乗る予定をしていた。ただ、やはり怪我の度合いによるところもあり、最終的な結論は水曜日の追い切りに乗ってからという状況だった。

そんな中、ネオリアリズムに騎乗予定だったムーア騎手が、同馬の回避により体が空き、エアスピネルを管理する調教師とオーナーとで協議した結果、ムーア騎手で挑むことが決まったという経緯。この馬と武豊騎手と言えば、新馬戦から手綱を取り朝日杯FSでは歴史的快挙目前での敗戦、翌年のクラシックでは3冠全てコンビを組み善戦、今年の年明け京都金杯を制し悲願のGI制覇へ向け好スタートを切ったものの、春は悲願叶わず、その後の札幌記念で一旦は疎遠になり、しかし富士Sで復縁して見事な勝利を挙げた縁ある名コンビ、再びチャンスが訪れたGIの舞台で乗り替わるのは虚しさも憶えるが、これも勝負の世界なゆえに仕方の無いところだろう。

このムーア騎手、もしエアスピネルに騎乗しない場合は、ネオリアリズムと同じクラブの馬でノーザンFの関連馬クルーガーに騎乗する可能性もあった。ただ、登録の時点では補欠の3番手だったため、ムーア陣営としてはより確実に出走できるエアスピネルを確保するのも頷ける。

結局、クルーガーは出走しているが、ネオリアリズムの回避に加え、直前でメラグラーナも回避したことにより出走が叶った。実はここにも思惑がうずまき、どうやらクルーガーをなんとしても出走させたいという思いがあった様だ。クラブの馬だからと言う事もあるのだろうが、長期休養明けを使って思いのほか良くなっているのだろう。元より、同じ京都の芝マイルという舞台の、昨年のマイラーズCを鮮やかに差し切っている馬、デキさえ良ければチャンスは大いにあるだろう。鞍上には、ジョーストリクトリ陣営からのオファーもあったシュタルケ騎手、このスライド騎乗はチャンスが回ってきたと言っていいだろう。

そして、そのジョーストリクトリに武豊騎手が収まった。ペルシアンナイトとレッドファルクスに纏わるデムーロ兄弟の動きといい、本当に複雑で、そしてどんな結果になるのか興味深い今年のマイルCSだ。


【美浦の『聞き屋』の囁き】

●お手馬での連続騎乗について●

昨日もお伝えしている通り、一昨年が3着、昨年が2着のイラスボニータ、一昨年が4着、昨年が5着のサトノアラジンと、マイル路線は一昨年からの主役候補がいまだ健在で、お馴染の顔ぶれが多いということ。

ここにエアスピネル、サングレーザー、ペルシアンナイト、レッドファルクスといったあたりが上位人気を集める組み合わせ。伏兵陣も多彩で荒れる要素は十分ある今年のマイルCS。

穴候補、という認識すらないかもしれないが、マルターズアポジーはここも逃げ宣言。

重賞3勝と力のあるところは見せており、その3勝すべてが武士沢騎手とのコンビによるもの。

勝つか大敗かを繰り返すあたりが、ひと昔前にいた典型的逃げ馬のパターン。

その系譜を辿っていくなら、ないと思えばくる、あると思えばこない、という厄介なタイプ。

マルターズアポジーと武士沢騎手とのコンビはここまで7戦連続騎乗中ではあるが、実は何度も乗り替わりの話がでており、田辺騎手や武豊騎手が断った経緯があるからこそ、コンビを継続して近7戦3勝という好相性をマーク。

今年ここまで4勝、過去にGⅠ勝ちのない武士沢騎手に、ノーマークの逃げ馬をたし算すれば面白い答えが出てくるかも、しれない。見ていて声を上げるような気持ちのいい逃げを打って盛り上げてもらいたいところだ。


【美浦の『聞き屋』の囁き】

●兄から弟へ乗り替わりとお手馬での連続騎乗について●

一昨年が3着、昨年が2着のイラスボニータ。一昨年が4着、昨年が5着のサトノアラジン。

イスラボニータは今年もマイルCSで中心的な存在であり、サトノアラジンは今年の安田記念を制覇。

つまり、マイル路線は一昨年からの主役候補がいまだ健在で、お馴染の顔ぶれが多いということ。

ここにエアスピネル、サングレーザー、ペルシアンナイト、レッドファルクスといったあたりが上位人気を集める組み合わせ。伏兵陣も多彩で荒れる要素は十分ある今年のマイルCS。

1番の注目はエアスピネルの乗り替わりについてだと思うがそこは関西版に任せて、ここではスプリンターズSを連覇したレッドファルクスを取り上げたい。

この乗り替わりも今の競馬の流れを象徴しているようで、ルメール・Mデムーロ騎手が中心で、この2名の騎乗馬が決まらないと、次が決まらないことばかり。

まず、Mデムーロ騎手がレッドファルクスかペルシアンナイトの2択で即決できずに、悩みに悩んで、返事をギリギリまで引っ張ってペルシアンナイトを選択。

これも選択というと誤解があり、Mデムーロ騎手がレッドファルクスを選んだ場合、ペルシアンナイトはボウマン騎手が騎乗することになっていた。(ボウマン騎手は今週から騎乗予定だったが騎乗停止で来週から)

逆にペルシアンナイトを選んだ場合は、レッドファルクスは社台ファーム生産、Cデムーロ騎手の身元引き受けは社台ファーム系の吉田千津さん、ということで、すんなり決定。

すんなり決定ではあるが、面白くないのがレッドファルクスを管理する尾関調教師。

GⅠ2勝馬がGⅢ勝ちのタイトルしかない3歳馬に騎乗するから、ということで断られるとは思っておらず、内心どころか、近い関係者には「面白くない、力を証明したい」と意気込んでいるとのこと。

1200m、1600mの2階級制覇となれば、最優秀短距離馬の称号は間違いなし。

前向きに考えれば、誰が乗っても勝てる、ということを証明するいいチャンスが訪れたのかもしれない。


【関西事情通のちょっとイイ?話】

●乗りに乗っている!●

秋のGIシリーズも中盤、今週は秋のマイル王決定戦となるマイルCSが行われる。

このマイルCSは、出走馬の動向によりジョッキーの異動も多く、様々な思惑も渦巻いた。大きな例を挙げれば、報道にもあったが武豊騎手で出走を予定していたエアスピネルの鞍上がムーア騎手になった事。既報通り、先週の木曜日に調教中の怪我により週末の騎乗を全てキャンセルした武豊騎手、この時点では翌週のマイルCSは騎乗する予定だったが、諸所の事情によりムーア騎手に乗り替わりとなった。この話はいろいろな絡みがあるので詳しくはまた明日。

この武豊騎手の怪我でテンヤワンヤだった先週木曜日、丁度同じ頃に、今週から短期免許を取得して日本で騎乗を予定していたボウマン騎手のニュースも入って来た。向こうで騎乗停止処分を受けてしまったため来日が1週ずれ込み、マイルCS週の騎乗が出来なくなってしまった。そのマイルCSでの騎乗予定馬の話は無論、日本でも馴染み深くなってきたトップジョッキーなだけに有力馬の騎乗依頼があり、その代役探しでまたテンヤワンヤになったところもあった。

今週土曜日のメイン、アンドロメダSでも上位人気必至のストロングタイタンに騎乗予定だった。前走のオクトーバーSで重賞ウイナーのマウントロブソンの2着、ここでは最有力候補と言っても良いだろう。その最有力候補の鞍上には…

やはりと言うか、今乗りに乗っているミルコ・デムーロ騎手に収まった。

GI騎乗機会で9戦連続3着以内、先週もエリザベス女王杯を見事な騎乗で勝利、いい流れにある時は何もかもがいい方向に転ぶ様だ。

急遽の乗り替わりでこの馬には初騎乗となるが、今のミルコなら全てがプラスに働きそうだ。日曜日のマイルCSを前に、土曜日も目が離せない。


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