採れたて!トレセン情報

第702回&第703回

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【関西事情通のちょっとイイ?話】

●アノ男はまた違う場所で…●

今年のGIも残すところ、今週の朝日杯FS、そして次週のJGI中山大障害を含め4鞍となった。

今年のGIを振り返れば、この男を抜きにしては語れないというほどの活躍を見せたミルコ・デムーロ、フェブラリーSからジャパンCまでGI19鞍に騎乗し、6勝2着2回・3着5回という、まさに驚異的な活躍を見せた。

ジャパンカップで記録は途絶えたものの、春の優駿牝馬オークスからGI騎乗機会で10戦連続3着以内という離れ業を成し遂げ、またJRAGI年間6勝は、過去最多タイの記録で、あと1勝で新記録となる。

そんな今年のGIを席巻してきたミルコだが、12月のGIにはまだ騎乗していない。先週の阪神JFはキセキに騎乗するため香港に遠征、先々週のチャンピオンズCはこのコラムでも取り上げた通り、ゴールドドリームに乗れない事になり阪神で騎乗することを決めていた。そして今週…


なんと今週も、ミルコはGIの朝日杯FSには乗らず中山で騎乗している。前述通り、前人未到の大新記録達成間近、まずは出走しなければノーチャンスなだけに普通に考えればGi騎乗を優先しそうなもの。では何故乗らずに中山なのか…


実は、朝日杯FSの鞍上が決まっていない馬が多い時の段階で既に、この中山での騎乗を決めていた。その騎乗馬がディセンバーSのストロングタイタン。

初めて手綱を取った前走、結果は2着に敗れてしまったのだが、そのレース後に自ら「チークを着けたら良さそう」と進言したという経緯がある。その自ら進言した責任も感じたのだろう、GIでは無くこの馬の騎乗を決めたようだ。

このチークピーシズの効果があれば、今度はある程度の位置に付けられるはず。ミルコもそのつもりだろう。新記録のかかるGIを蹴って騎乗するここ、注目の1頭だろう。


因みに…

もちろん、中山での騎乗を決めた後にもミルコには朝日杯FS出走馬の騎乗依頼はあった。しかしそれらは全て断っている。もしかすると、ゴールドドリームの時の様に「アノ馬に乗れないなら勝てないから乗らない…」という様な馬が存在するのかも知れない…。


【美浦の『聞き屋』の囁き】

●外国人騎手の大攻勢、その2●

朝日杯FSの裏で行われるのがオープン特別、ディセンバーS。

こちらはM・デムーロ騎手とボウマン騎手が関西から参戦。

M・デムーロ騎手はストロングタイタンのために中山へ遠征、ということではないようで、朝日杯FSで有力馬の依頼がなかったため、それならば裏の中山で勝ち星を挙げよう、ということのようだ。

一方のボウマン騎手は、騎乗できる斤量が56キロから。

つまり2歳牡馬の斤量となる55キロに騎乗できないため、朝日杯FSでの騎乗は不可。

それなら、ということで中山へ、となったようだし、その後押しとなったのがボウマン騎手とのコンビで2年前のホープフルSを勝ったハートレーの約1年10カ月ぶりの出走とタイミングが重なったこともあるようだ。

日曜日の中山ではM・デムーロ騎手、ボウマン騎手ともに4鞍に騎乗予定。

メインレースでより強さを発揮する彼らに負けないようないい競馬を期待したい。


【関西事情通のちょっとイイ?話】

●波乱の再現なるか●

今年の競馬も残り2週半、重賞も残り少なくなって来た。

土曜日は中山で古馬牝馬の重賞ターコイズSが行われる。

出走表を見て?と疑問に思う方は多いだろう。そう、あのラビットランに和田騎手が乗っていないからだ。

ラビットランと和田騎手と言えば、ローズSで重賞制覇を成し遂げたコンビ。しかもその勝利はただの勝ちではない。和田騎手が春の牝馬クラシック戦線で手綱を取ったモズカッチャンも同レースから始動していたが、こちらにはミルコが手綱を取っていた。そう、モズカッチャンの秋の始動戦は早い段階から乗り替わりが決まっていた。

失敗していなくても乗り替わるケースがあるのが今のご時世、仕方のないところはあるものの、ただでは終わらせなかったのが和田騎手。7月の500万条件でラビットランに初めて騎乗、そして自らの手で勝たせローズSの騎乗馬を確保し、そして見事モズカッチャンを破った。

こんな特別な経緯があったコンビ、何故今回乗り替わってしまうのか…エテルナミノルが先約だったのか…

その真意は、決して先約だったわけではなく、単に角居厩舎がクリスチャンの身元引き受け厩舎だったからのようだ。秋華賞がマズイ騎乗だったわけではないのだが、そういう事で乗り替わるのが今時の競馬、実際のところはもっと根が深いが、和田騎手からしてみれば、「またか…」と言うところだろう。

ここで簡単に折れないのが和田騎手、ターコイズSでの騎乗に拘り騎乗馬を探し、そして2走前に自らの騎乗で勝利を挙げたエテルナミノルが使うことになり、見事騎乗馬を確保した。

ラビットランはその実績から1番人気濃厚。

しかしながら紛れやすい中山芝マイルのハンデ重賞、波乱の可能性は十分あるだろう。ローズSと同じ、再び和田騎手が波乱の立役者になるかも知れない。そう思わせるここまでの経緯だ。


【美浦の『聞き屋』の囁き】

●外国人騎手の大攻勢●

朝日杯FSが阪神で施行されるようになって今年で4年目。過去3年はというと、1着馬2着馬ともに差し・追い込み馬が台頭。コーナーが緩く直線も長い、そして急坂があるコースなので力がある馬ならどこからでも勝負になるということだろう。

今年の1番人気候補はダノンプレミアムだろうが、ここで注目したいのはステルヴィオとタワーオブロンドン。

2頭ともにルメール騎手のお手馬だったわけだが、ルメール騎手が選んだのはタワーオブロンドン。

関係者の話によれば両陣営ともに、ルメール騎手の決断を待つ、どちらを選んでもいい、というルメール騎手には最高の状況だったらしく揉めることなく決定。

選ばれなかったステルヴィオはというと、ムーア騎手へ打診するも、ムーア騎手が海外での騎乗があるということで今週は日本での騎乗はなし。そこで次に選ばれたのがC・デムーロ騎手、ということのようだ。

2頭出しの藤沢和厩舎のもう1頭ファストアプローチは蛯名騎手からシュミノー騎手へ乗り替わり。

有力馬のほとんどが外国人騎手の中で回っているというのが現状。

1番人気が有力な川田騎手もそうだが、他の日本人騎手にも奮起してもらいたい。


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