採れたて!トレセン情報

第731回&第732回

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【美浦の『聞き屋』の囁き】

●それぞれの選択●

日曜日は中京ではGⅠ高松宮記念、中山ではGⅢマーチS、阪神ではオープン特別六甲Sがそれぞれ行われる。

言うまでもなくレースの格はGⅠ→GⅢ→オープン特別となるわけだが、GⅠではなくGⅢをあえて選んだり、GⅢではなくあえてオープン特別を選んだり、またそれならとGⅠを選んだり、この3レースでそれぞれの思惑があったようなので、それをお伝えしたい。

まずは、オーシャンSで2着だったナックビーナスの高松宮記念での依頼を断って、マーチSでハイランドピークに乗ることを選んだ横山典騎手。

ナックビーナスは重賞勝ちこそまだないが、オープン特別で4勝しており、また全6勝中4勝が横山典騎手とのコンビでのもの。確かにこの戦績ではGⅠでの勝ち負けは簡単ではないかもしれないが、昨年の高松宮記念8着以上は目指せるはず。

一方のハイランドピークは主戦だった息子の横山和騎手から乗り替わって圧勝での2連勝。

勢いそのままに重賞へ挑戦。55キロのハンデは実績上位馬たちの中に入れば見込まれた印象で、それだけ中山での2連勝のインパクトが強いということだろう。

取材を進めると横山典騎手はナックビーナスを断ったというよりは、ハイランドピークを選んだ、というニュアンスの方が正しいかもしれない。

断られたナックビーナスは初コンビとなる三浦騎手へ乗り替わり。

三浦騎手は中山で多数の騎乗依頼を受けていたらしいが、それをすべて断って中京へ。

GⅠに騎乗できるなら、と即答で依頼を受けたらしく、今年こそはと意気込む中央初GⅠ勝利へのチャンスに貪欲な姿勢だ。


他では、高松宮記念での有力候補のお手馬と騎乗依頼がなかったルメール騎手は、早い段階でマーチSでエピカリスに騎乗することが決定。

当然、それに合わせてノーザンファーム関連の有力馬の依頼があり、いつもどおり勝ち負けばかりのラインナップ。土日の中山2日間で何勝を挙げるのか、大暴れしそうな気配だ。

それに対して、一昨年まで3年連続でリーディングトップだった戸崎騎手は阪神へ遠征。

当初はもちろん高松宮記念での騎乗馬を探していたが、勝ち負けになると判断できる馬がいないということで予定を中山へ戻すことになったようだ。

ところが、その時点ではすでにルメール騎手が中山での騎乗を表明していたので、多くの有力馬がルメール騎手へ流れてしまっている状況になっていた。

それならばと、東西のリーディング上位陣が中京、もしくは中山で騎乗しており、レースの格も、騎手の層の厚さも、もっとも薄い阪神へ出稼ぎしよう、ということになったとのこと。

消極的な選択ではあるが、それでも戸崎騎手クラスならチャンスが大きい馬が多くスタンバイ。

出稼ぎは成功するのかどうか。

積極的な選択と消極的な選択。どちらが吉と出るのか。


【関西事情通のちょっとイイ?話】

●一発ある!●

いよいよ今年も競馬ハイシーズンに突入する。今週は春の短距離王決定戦の高松宮記念。スプリンターズSを連覇し、昨年の最優秀短距離馬に輝いたレッドファルクスが、その実績から当然の如く1番人気に推されているものの、今の短距離戦線は新興勢力がなかなか現われず層が薄く、ゆえに全体的なレベルが低く、押し出されて人気になっているだけで、そこまで抜けた存在では無く絶対的な存在とまではいえない。

もちろん、勝てないとは言わないが、流れひとつで結果は変わるだろう。


ところで、この中京芝コースで過去10年最も勝ち鞍を上げているジョッキーが誰だかご存知だろうか?

福永祐一

そう、彼がデビューした1996年、初騎乗初勝利を挙げた地であるこの中京は、デビューして最初の開催で12勝を上げ開催リーディングにも輝いたコース。その名残もあってか、本人も中京は得意にしている。彼に言わせれば「中京は勝ち方がある」らしい。それだけこのコースでの騎乗には自信を持っている。

高松宮記念で手綱を取るのはジューヌエコール。新馬戦で手綱を取り快勝、そしてデイリー杯2歳Sでもまたがり重賞制覇も成し遂げ、この馬とは2戦2勝と相性はいい。

春のクラシック戦線では他に乗り馬がいたため、それ以降は北村友一騎手が手綱を取ってきたが、今回は友一にシャイニングレイがいたため依頼が回ってきた。

その北村友一騎手が手綱を取っていた昨夏、函館SSでは斤量が恵まれていた事はあるものの、昨年の高松宮記念の覇者セイウンコウセイを子ども扱いしレコードで圧勝。短距離界に新星が現われたかと思われた。しかし、爪の不安でキーンランドCを回避して以降、なかなか本調子に戻らず秋は2戦大敗を喫し、今年の始動戦となったオーシャンSでも12着と2桁着順を続けている。

しかし、実は前走時から状態は変わってきている。北村友一騎手曰く「休む前は歩様が悪かったが、オーシャンSの時はかなり良くなっていて、同じ2桁着順でも手応えは違いました」とのことだった。着順は悪いものの、どうやら状態は戻ってきている様子。

乗り替わる今回、その北村友一騎手も後ろ髪を引かれる思いで手放しているのだが、チャンスが回ってきた福永祐一騎手も「一発ある」とイメージしている。

前日発売では、単勝万馬券と人気は無いが、そんな人気薄とは裏腹に、意外と色気を持っているこのジューヌエコール、まして鞍上が過去10年中京の芝で最も勝っている福永騎手となれば、馬券的には大きく注目してみたい。


【関西事情通のちょっとイイ?話】

●キセキの鞍上は…?●

今週は高松宮記念。次週には大阪杯、そして桜花賞・皐月賞へと続く。

そんな春のGIシーズンの到来を知らせる今週末は、高松宮記念の他にも中央開催で重賞が3鞍、日曜日の中山ではマーチS、そして土曜日も阪神で毎日杯、そして中山では日経賞が行われる。

GⅡの日経賞には、昨年の菊花賞馬キセキが復帰戦を迎える。香港遠征では崩れたものの、極悪馬場の3000mを目一杯走った後を考えれば仕方の無いところもある。今回は春の天皇賞へ向けて注目の復帰戦となるのは間違い無い。

ただ、鞍上にはミルコ・デムーロでは無く、クリストフ・ルメールとなっているところに疑問を持つ方は多いだろう。そのミルコはトーセンバジルに乗る。何故なのか…


一応経緯的には、本来は日経新春杯を勝ったパフォーマプロミスが、早い段階ではここに出走を予定しており騎乗予定だった。ただ、そのパフォーマプロミスは目黒記念に切り替え、そして同じ藤原英厩舎の管理馬であるトーセンバジルが、阪神大賞典を岩田騎手で予定していたところ、その岩田騎手がレインボーラインに乗る事になり、スライドしてミルコを乗せてここへとなった。

この一連の流れから仕方が無いとも思えるのだが、乗ろうと思えばキセキには乗れるタイミングはあったはずで、疑問は拭いきれない。

そのキセキに乗るルメールは、春の天皇賞とセットでの依頼、何事もなければ次走も手綱を取る事が決まった。ではミルコは天皇賞で何に乗るのか…


実はこれがまだ決まっていないようだ。

ここから先はあくまで推測としてお伝えするが、昨年、JCを制したシュヴァルグラン。キタサンブラックが引退した今、古馬の王道路線でトップの存在だろう。そのシュヴァルグランには京都大賞典で手綱を取り、JCの1週前追い切りにも騎乗したほど、背中も良く知っている。もしかすると、そのシュヴァルグランに勝てる馬を見出すまでは待っていたのかも知れない。

もともと勝ちに拘るジョッキー、「勝てないなら乗らない」というシーンもしばしば見て来た。要は「シュヴァルグランに勝てないなら乗らない」という事なのかも知れない。若しくは、ボウマン騎乗で決まっているものの、騎乗停止の多いジョッキーなだけに直前で来日できなくなる可能性も無きにしも非ず、その時に体が空いていればオファーは間違いなくくるだろう。そういうイレギュラーも想定しての行動かも知れない。

どちらにせよ、もしその通りなら、「キセキではシュヴァルグランに勝てない」と思っている事になるのだが…


結果が出るのは約1ヶ月後、その先を予測するためにも、今週は土曜日のレースから目が離せない。


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