採れたて!トレセン情報

第751回&第752回

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【関西事情通のちょっとイイ?話】

●当初から一貫していた!●

5週連続東京GIのトリを飾る安田記念。春のマイル王決定戦と言うよりも、高松宮記念・大阪杯と宝塚記念の間に開催される事もあり、近年でも最優秀スプリンターであるロードカナロアや、2000mのGIも勝っているジャスタウェイ・モーリス、そしてロゴタイプなど短距離~中距離までの一線級の揃う、ある意味でドリームレースとなっている。

今年も、大阪杯の勝ち馬スワーヴリチャード、1800mのGIドバイターフを勝ったリアルスティール、マイルのGI勝ち馬にもマイルCSのペルシアンナイト、桜花賞馬レーヌミノル、NHKマイルCのアエロリット、朝日杯FSのサトノアレス、さらに昨年の最優秀スプリンターであるレッドファルクスと、短距離~中距離のGI馬が揃い見応えあるレースとなった。

そんな中で異色を発しているのが、先週の安土城Sから連闘で挑んで来るモズアスコット。何故そんな事になったのか…


それは、そもそも1週前特別登録の段階でフルゲート18頭に対して優先順で19番目、除外候補だった事にある。よって安土城Sへの出走となった訳だが、これは決して「安田記念を断念して」という事ではなく、「勝って賞金を加算させれ連闘で安田記念」という目論みで使っていた。

しかし結果は、出遅れて差し届かず僅かに2着、賞金加算出来なかった。

ところが、今週になって藤沢厩舎の4頭中3頭が使わないという事になり、使えることになった。

モズアスコットに陣営にしてみれば、「使わないなら始めから言ってくれれば直行できたのに…」というところだろうがそれも結果論。実際、連闘を予定しながらのレースだったので、言う程心配はしていない。

この一連の出来事の中、馬は右往左往していたのだが、鞍上のルメールは違った。

ルメールと言えば、この安田記念に特別登録のあった藤沢厩舎タワーオブロンドン、そしてムーンクエイクの主戦。普通、モズアスコットが除外候補ということなら、保険で抑えておくところだろう。しかしルメールは、当初から一貫して「モズアスコット」の騎乗に拘っていたと言う。

その理由は、もちろん能力を感じている事もあるだろうが、阪急杯が差し届かず、マイラーズCは仕掛けが早過ぎ、どちらも上手く乗れていなかったことも大きな理由の様だ。やはりあれだけのジョッキー、結果を出せていない事に不甲斐なさを感じているのだろう。

ここで勝てれば、汚名返上どころかお釣りが来るくらいの結果になる。連闘はプラスとは言えないものの、その鞍上も意気込みを加味すれば、そんなビハインドはものともしない結果を出す可能性も十分あるだろう。とにかく注目してみたい。


【美浦の『聞き屋』の囁き】

●大荒れの安田記念②●

他ではアエロリットの菊沢調教師は主戦だった横山典騎手に手綱を戻したかったようだが、オーナーサイドからの要望で戸崎騎手でコンビ継続となったとのこと。

デムーロ騎手がスワーヴリチャードを選択したことでレッドファルクスが宙に浮く形となり、その代打に収まったのが田辺騎手。その田辺騎手もお手馬グレーターロンドンが京王杯SCで賞金を加算することができずに、騎乗予定がないところにタイミング良く依頼が舞い込んだという、相変わらずの強運。

もし仮にグレーターロンドンがダメ元で安田記念への特別登録を行っていれば出走できたわけで、田辺騎手とすれば、どちらに転んでもマイナスにはならないということ。


揉めに揉めた安田記念の騎手事情。最終的に勝利を掴むのは揉めた陣営か、コンビ継続の陣営か。注目したい。


【競馬場から見た推奨馬券】

だいぶ気温が上がり、休養馬の仕上げが容易になり、厳寒期のように太目が残るような馬が少なくなってきた。昔と違って放牧先でもしっかり乗り込むので、休養明けといっても、それほどは割り引く必要はない。リミットが残り3カ月に迫っている未勝利馬などは、使い込まれてお疲れの馬より、むしろ休養馬や初出走の方が好走する可能性が高いかも。

ということで、東京3Rの未勝利戦に注目した。狙いたいのは、まず10番トーホウフライト。3カ月ぶりになるが、調教は動いている。以前は気難しさが目立って本気で走らなかったが、2走前に舌を縛ってから行きっぷりが変わった。そしてここ2戦は好内容で好時計。そして休養に入った。休まずに5戦使われていただけに、休まして良かったように思う。今回は休む前の2戦だけ走れば、時計的には勝てる組み合わせ。時季的にも叩いてからなんて言ってられないし、次に得意の東京を使える保証もないだけに、勝負態勢と見る。
11番ピラータも半年ぶりだが面白い。乗り込み量が実に豊富だし、デビュー前より負荷をかけられている。クロフネ産駒でダート替わりも魅力。

単勝 10
馬連 1-10 10-11 1-11
ワイド 1-10 10- 11

自信度 B


もう一鞍は、もちろん降級馬狙い。東京8R 11番ハッスルバッスルから入りたい。
まずは降級を待って一叩きしたローテーションに勝負気配。前走は3番エジステンツァに先着を許したが、むこうは順調に来ていた上に内を捌けた。対してハッスルは終始外を回った。それでコンマ5秒なら内容的には互角。上積み分を考慮すれば今回は逆転の可能性が高い。元々、鉄砲実績はなく、2戦目に勝ち上がった実績はあるので今回が狙い目。

馬連 3-11 9-11 11-13
ワイド 11-13

自信度 B


【関西事情通のちょっとイイ?話】

●今年もトーンは高い!●

日本ダービーも終わり、春のトップシーズンも終盤に差し掛かってきた。今週のGIは春のマイル王決定戦の安田記念だが、土曜にも、施行時期や距離、開催場に変化はあるものの、今年で71回目を迎える伝統の重賞・鳴尾記念が行われる。

昨年の勝ち馬はステイインシアトル、一昨年は今年も出走しているサトノノブレス、そして3年前はラブリーデイ、そう池江厩舎が3年連続勝利を挙げている。

今年もこの池江厩舎から、前述のサトノノブレスとストロングタイタンの2頭を送り込んできている。

実績的には断然サトノノブレス。一昨年のこのレースを勝っているだけでなく重賞4勝、GI好走もあり、今年の金鯱賞でも後に大阪杯を勝つスワーヴリチャードの2着と好走、そもそもこのコースのレコードホルダーでもある。一方、ストロングタイタンは、オープン入りしてから人気ほど走れておらず、実際勝利も無く足踏み状態。普通に考えればサトノノブレスの方にチャンスがありそうに思える。

しかし、厩舎のムードは少し違う。サトノノブレスもチャンスはある馬と言う認識ではあるものの、年齢的な事もあり大きな変化は無く、逆にストロングタイタンの方はまだまだ伸びシロのある状況。というのも、もともと素質は高いのだが、やや他馬を気にする気性の幼さがなかなか抜けず、それが影響して足踏みしているところもあったのだが、この中間の調教でメンコを着け、さらのチークピーシズも着用したところ、もともとケイコは動くタイプではあったが、これまでに無い推進力を見せグイグイ伸び、自己ベストどころか今週の坂路一番時計を叩き出した。

とにかく今までとは集中力が違うようで、条件的にもここ2戦とは違い今回はより結果を出しているベストの芝2000m、さらに鞍上には重賞ハンターのミルコ、厩舎のトーンも一気に上がってきているのも理解できる。

今年も勝てば4年連続勝利、そもそもこの時期に移設された6年前にトゥザグローリーで勝っているので、過去6回中4勝という、厩舎ドル箱の重賞、その相性の良さを今年も見せてくれそうだ。


【美浦の『聞き屋』の囁き】

●大荒れの安田記念①●

安田記念の2週前の特別登録はフルゲート18頭に対して19頭だけ。補欠1番はモズアスコット。

この時点では藤沢厩舎は4頭出し(サトノアレス・スターオブペルシャ・タワーオブロンドン・ムーンクエイク)の予定だったので、補欠のモズアスコットは賞金加算のために先週、オープン特別の安土城Sへ出走。

安土城Sに勝てば補欠候補から繰り上がり、連闘で出走するとのことだったが、結果はクビ差の2着。

先週の日曜日、競馬終了時点ではモズアスコットは安田記念への出走が叶わなかった。

ところが、水曜日の朝に状況が一転。

藤沢厩舎が3頭(スターオブペルシャ・タワーオブロンドン・ムーンクエイク)の回避を発表。

その理由は「体調を考慮して、もっとも状態のいいサトノアレス以外はお休み」という、説明しているようで、なんの説明にもなっていない、らしいと言える藤沢調教師らしいコメント。


この安田記念でルメール騎手のお手馬はモズアスコット・タワーオブロンドン・ムーンクエイクといる中で、ルメール騎手がもっとも乗りたかった馬がモズアスコットで、そもそも先約だったとのこと。

ただ、特別登録の段階ではモズアスコットは補欠。

つまり、藤沢厩舎がギリギリまで4頭出しする予定で、他の厩舎からも回避がでなければモズアスコットは補欠のままだし、安土城Sへ出走した場合は勝ったとしても連闘での出走になるので、本当に出走することができる状態なのかどうかが微妙になる。

仮に先週の水曜日の時点で3頭の回避を発表していればモズアスコットは間違いなく安土城Sへ出走はしていなかっただろう。

東西のリーディング上位調教師がルメール騎手を取り合う駆け引きというか、競馬とは違う争いが事の顛末。

揉めに揉めた安田記念の騎手事情。実は他にも右往左往する話があるのだがそれはまた明日。最終的に勝利を掴むのは揉めた陣営か、コンビ継続の陣営か。注目したい。


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