第958回
採れたて!トレセン情報
関西事情通のちょっとイイ?話
懸念材料も問題にせず今年は違う!
今週からオークス・日本ダービーへ向け安田記念まで6週連続でGIが行われる。
その幕開けは、春の盾を争う
天皇賞・春。伝統の芝3200mで争われる。
前売り1番人気は昨年の覇者フィエールマン。そもそも古馬GIでは唯一の長距離戦という特殊なレースなだけに、連覇や2年連続好走の多いレース、ましてやフィエールマン自身菊花賞馬でもあり、長距離戦では断然の実績を誇るだけに必然だろう。
そのフィエールマンに、菊花賞でも、昨年の春の天皇賞でも、後塵を拝している
ユーキャンスマイル。実勢では劣るが、先日の阪神大賞典時に当コーナーでもお伝えした通り、今のユーキャンスマイルは昨年とは違う。
もともと金鯱賞で復帰予定が、調整がずれ込み阪神大賞典からの始動となったのだが、懸念材料だった右回りを問題にせず見事に勝利を上げた。
以前は内にモタれる面があり左回りに好走が多かったが、ここにきてトモの緩さが解消して走りのバランスが良くなり、右回りでもモタれる面はマシになった事が好走要因。阪神大賞典でも、ただ勝つだけでなく、突き抜けて快勝したことがその証、今年のユーキャンスマイルは違う。
速い時計と速い上がりの決着だった新潟記念を勝った実績があり、今の京都の高速馬場でも臆するところは全くない。
鞍上は、先週の落馬事故で負傷して騎乗できなくなった岩田康騎手に代わり
浜中騎手。以前にラブリーデイで、川田騎手の代打騎乗で秋の天皇賞を制した実績からオーナーサイドからの指名があったそうだが、浜中騎手と言えば、デビュー当時から岩田康騎手に目をかけてもらっている弟分的な存在。そういう思いもあり、ここは期するところがある。
確かにフィエールマンに実績では差を付けられているが、今年は逆転があっても驚けない、それだけの材料は揃っている。
美浦『聞き屋』の囁き
関東馬は3頭だけ
フルゲート割れの14頭立てとなった
天皇賞・春。
GⅠ馬はキセキとフィエールマンの2頭だけで、GⅠではなくGⅡに近いようなメンバー構成。
関東馬3頭についての情報をお伝えしたい。
1番人気が予想される
フィエールマンは、昨秋に比べるとイマイチという厩務員の話がある。
牧場から戻ってきた時点でかなり良くない状態だったらしく、そこから回復させることに時間を多く使うことになり、
昨年と比べるとどうしても見劣る、というのが正直なところらしい。
追い切りも掛かるところを見せているのは、もしかすると馬に苦しいところがあるからかもしれない。
ミッキースワローは騎手も調教師も多くは語らないタイプ。
とにかく順調ということのようだ。
ミライヘノツバサはGⅠでは敷居が高いということで、目黒記念を目指していたが、記念にGⅠへチャレンジしようとなっての参戦。
こう書くと3頭だけでは心もとない感じではあるが、フィエールマンの底力、ミッキースワローの堅実さ、ミライヘノツバサの意外性、これらに期待したい。
競馬場から見た推奨馬券
今回は条件が揃った!
GWってこんなに暑かったっけ?
東京は明日も雨予報はなく、今日ほどではなくても、夏日継続のもよう。
馬たちが夏バテ?するのも心配だが、真面目にスティホームしていると、熱中症になりそう。競馬に熱中症なら、まだ良いが…
とにかく、日曜もパンパンの良馬場。芝コースは徐々に、本来の内有利の傾向が強まりつつある。
東京3Rは、3番
サノノクヒオの巻き返しに期待したい。
3走前に、中山ダート1200mにて 1分11秒9の好タイムで2着。すぐに未勝利は勝ち上がるものと思ったが、その後の2戦は凡走。2戦共に出脚がつかず、道中砂をかぶって首を上げて嫌がっていた。揉まれ弱さをモロに出した印象だった。中山ダート1200mの内枠は諸刃の剣であり、出脚の悪い馬には非常に厳しい。
その点、東京ダート1300mは文句なしに内枠が有利。特に今回は内の方に他に速い馬が見あたらず、容易に先行できそうだ。
芝スタートでモタついていた印象もあるので、オールダートのコースに替わるのも良さそう。更には、今回から着用のブリンカーの効果で、行きっぷりが良くなれば、もう一押しが利くはず。
あれだけの時計で走れた馬だけに、力は間違いなくあるはずだ。
単勝 3
馬連 2-3 3-9 3-13
ワイド 2-3
自信度 C
一番の狙い目は東京10R
陣馬特別。東京芝1400mは、内枠の先行馬狙いが常道。
その条件にぴったり当てはまるのが、1番
ウインドライジズ。今回の組合せなら、単騎の逃げまである。
休養前の一戦は惨敗したが、レース中に鼻出血を発症していたもので参考外。
その前の2走は、掛かり気味に先行での好走。しかも、外を回されてのものだけに内容がある。特に3走前の豊栄特別は、引っかかって4角先頭で、そのまま押し切ってしまったのだからびっくり。
その豊栄特別は、今回と同じ休み明け。掛かる気性だけに、久々の方が力を出し切れるのだろう。
今回は条件が揃った感じだ。
単勝 1
馬連 1-5 1-7
3連複 1-5-7 1-5-11 1-7-11
自信度 B
サノノクヒオと同様に、前走は首を上げて走る気をなくしてしまった
東京8Rの10番
スパーダにも食指が動く。大井での圧勝の2戦から、転入戦の前走も期待していたが、前述のように本気で走ってくれなかったようだ。
しかし、パドックで見た馬っぷりの良さはかなり目を引いたし、騎乗した武藤も「返し馬では、モノが違うと思った」とコメントしている。
今回は、強引にでもハナに行くとの厩舎のコメントもあり、枠順的にも揉まれることはないと見る。
大井で3連続圧勝した1400mに距離が戻ることも、好材料となりそう。
単勝 10
馬連 3-10 10-16
ワイド 3-10
自信度 C