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馬券情報・最前線(栗東編)

関西の事情通が思惑の真相に迫る！

今週の重賞は1鞍のみ、小倉競馬場で代替開催される中京記念。

サマーマイルシリーズの第2戦ではあるものの、コースの都合上1800mで行われる。

話題の中心は、先日初重賞制覇を成し遂げた今村聖奈騎手の参戦。

もしここを勝てば、デビューから重賞騎乗機会2連勝となり、今度は女性騎手限定ではなくJRA史上初の快挙となる。

騎乗するカデナも、今週の水曜日の坂路では今村聖奈騎手を背に8歳にして自己ベストとなる一番時計をマーク、話題をさらに盛り上げてくれている。

2歳時には京都2歳ステークスを勝ち、3歳春には弥生賞を制しクラシック有力候補の一角だったカデナ。

以降なかなか勝てなかったが、久しぶりに勝利を挙げたのがこの小倉芝1800m、そもそもこの小倉の舞台は4回走って1勝2着1回3着1回と相性のいい競馬場、今回もチャンスは十分にありそうだ。

ただ、そういう話題で過剰人気になるだけに、馬券的には他馬に注目してみたい。

まだ重賞タイトルは無いものの、ここに来て堅実に走りタイトル奪取も間近と思えるようになったファルコニアだ。

古馬になりオープンに入ってから、7戦して6回は掲示板を確保。唯一6着に敗れたのが昨夏の小倉記念。

その敗因は、コーナー4つのコースで2000m、そして少し緩い馬場にもあった。

次走の良馬場芝1800mのカシオペアステークスでは、クビ差とは言え久しぶりの勝利。その後アンドロメダステークスでもう一度2000mを使うものの4着に敗れ、それもあってか以降はマイル戦に絞って使って好走してきた。

特に前走のマイラーズカップは、GⅡだけあってメンバーの揃った一戦に加え、それまでは苦手だったやや重の緩めの馬場、そんな中を好位のポジションから王道の競馬をして3着と馬券対象内を確保、地力強化がうかがえた。

そのマイラーズカップに比べればメンバーレベルはかなり落ちる今回、能力だけならチャンスは大きい。

唯一、ワンターンの競馬での好走が多く、周回コースとなる今回のコース適性だけが懸念材料なのだが、鞍上の川田騎手が「今なら大丈夫でしょう」と後押しした事でここへの出走が決まったという。

1800m自体は全5勝中4勝を挙げている距離で問題はない。

川田騎手鞍上とは言え意外と地味な存在でカデナほど話題性も無いが、実は勝利に最も近い存在ではないだろうか…注目してみたい。


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