うまスクエア

馬券情報・最前線(栗東編)

関西の事情通が思惑の真相に迫る！

真夏の祭典、札幌記念が終わり夏競馬も終盤、今週はその札幌で、夏の終わりを知らせるWASJ(ワールドオールスタージョッキーズ)が開催される。

海外ジョッキーのゲストにも注目だが、川田騎手・ルメールを始め国内のトップジョッキーが今週の札幌競馬場に集中する。

ゆえに、この札幌を主戦場にしているジョッキーは騎乗馬確保が激戦になるため、敢えて小倉や新潟で騎乗するジョッキーもいる。

小倉へ向かうのは、先週札幌記念を制し勢いある藤岡佑介騎手と、今年の夏は北海道シリーズを主戦場として、函館では重賞制覇を含む10勝を上げ、この札幌でも先週までで8勝を上げ存在感を示している鮫島克駿騎手の二人。

日曜メインの小倉日経オープンに、藤岡佑介騎手はお手馬と言えるヴァリアメンテが、鮫島克駿騎手は前走G1の舞台で手綱を取ったソリタリオの依頼があった事で、すんなりと小倉での騎乗が決まり、移動も考えて土日通して小倉で騎乗する事になった。

一方、新潟で騎乗するのは池添騎手。

重賞新潟2歳ステークスでの騎乗は無いものの、古馬オープンの朱鷺ステークス、そして新馬でもノーザンF関連馬の声が掛かったこともあり新潟への遠征を決めたようだ。

この3人は良く理解できる行動。

少しワケが違うのが…

夏の主戦場は小倉だが、今週は土日通して新潟で騎乗する坂井瑠星騎手だ。

確かに、日曜日は自厩舎の矢作厩舎の管理馬3頭に騎乗するので、新潟で騎乗する理由はあるが…

決して移動が大変だから土曜日も新潟で乗るわけではない。

土曜のメインBSN賞はスレイマンに、日曜メインの新潟2歳ステークスにはアイスグリーンに騎乗。

ともにノーザンF関連馬。そう、ノーザンFから声が掛かり、そのために新潟遠征を決めたようだ。

土曜メインのスレイマンはジェンティルドンナの半弟という良血馬。ダートで1勝クラスから3連勝しオープン入り。まだまだこれからが期待の1頭、ここで勝つ様なら、早くも暮れの大舞台も視野に入ってくるだろう。そういう意味でも重要な1戦。

日曜メインの新潟2歳ステークスは活躍馬も多く輩出する出世レース。その理由は、早い内に賞金加算をする事で楽なローテーションを組めるところにある。

そういう意味で、ここで賞金加算できるか否かは大きなターニングポイントになる。

土日ともに、騎乗する馬はこのレースの結果により今後を左右する重要な1戦、その大役を任されているだけに、結果を出せれば、坂井瑠星騎手自身の今後にも大きな影響がある、まさにターニングポイントになるだろう。

今週は遠征ジョッキーが多いが、敢えて新潟で騎乗する坂井瑠星騎手、特に土日のメインの騎乗ぶりには注目してみたい！


コチラも注目
【平井雄二のBe The Winner】キーンランドC・小回り＝内有利とは限らない!?好枠から激走狙う2頭！