馬券情報・最前線(栗東編)

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関西の事情通が思惑の真相に迫る!

アルゼンチン共和国杯
何としても勝ちたい!その理由とは…

秋の連続G1狭間の週末、今週日曜日はG1は無いものの東西で注目の重賞が行われる。

特に東京のアルゼンチン共和国杯は、近年、後のG1馬を多く輩出する出世レースとなっており、この後のジャパンカップ・有馬記念へ向けて注目の一戦と言える。

春の天皇賞で3着とG1級でも通用の力を見せたテーオーロイヤル、強い今年の3歳世代のG1馬キラーアビリティ、前走の新潟記念で復調気配をうかがわせた実績馬ユーキャンスマイル辺りが上位人気に推されるか…

この3頭の走りはもちろん注目ではあるが…

ジョッキーの事情的により注目してみたいのは…

富田暁騎手が乗るダンディズム、これはちょっと注目してみたい。

今期ここまで32勝を挙げている富田暁騎手。自身のキャリアハイが昨年の34勝、よって今年は恐らくキャリアハイを更新すると思われる、若手の伸び盛りのジョッキーの一人。

同期には昨年・一昨年と関東リーディングを獲得した横山武史騎手、さらに同世代の坂井瑠星騎手・荻野極騎手がこの秋初G1制覇を成し遂げ、今競馬界で最も勢いのある世代とも言えるだろう。

その同世代が活躍している中、まだ重賞未勝利の富田暁騎手がこのアルゼンチン共和国杯で重賞初制覇に力が入るのも当然のこと。

まして騎乗するのが、自らの手で1勝クラスを勝たせ、以降ずっと手綱を取りオープン馬まで育ててきたダンディズム、その思いもより強くなるというもの。

前走、昇級戦で初重賞挑戦となった目黒記念では、着順こそ7着も差は勝ち馬からコンマ3秒、少しのことで勝ち負けに加わっていたと思われ、重賞でも勝ち負けできるだけの力は示し、鞍上の富田暁騎手も手応えを掴んでいた、

休養し秋初戦のここ、しっかり休ませ立て直した効果もあり、放牧から帰ってからの動きは良く「間違いなく前走より状態はいい」と陣営も期待を膨らませている。

富田暁騎手、実はもう一つ力の入る要因がある。

それはアルゼンチン共和国杯の裏の阪神で行われるみやこステークスに出走するハギノアレグリアスの存在だ。

長期教養明けからコンビを組み、2戦目の前走のうずまさステークスで勝たせたハギノアレグリアス。

前走勝った後に、まだまだこの先も大きいところで期待できると感触を掴んでいただけに、できれば両方とも乗りたい…そんな気持ちは当然強い。

ゆえに、泣く泣く手放したハギノアレグリアスの分も、このダンディズムで何としても結果を出したい…と強く思っている。

タフな東京芝2500mの舞台でフルゲート18頭立てのハンデ戦、勝つためにはいろいろなことが上手く行く必要があり、簡単には勝てないレースだが、その富田暁騎手の強い思いには注目してみたい。ダンディズム、どんな走りを見せてくれるだろうか!


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