馬券情報・最前線(栗東編)

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関西の事情通が思惑の真相に迫る!

東京11R メイS
この馬のために遠征!

5月も中盤、いよいよ春競馬も佳境を迎える。

今週末のG1は、樫の女王を決める優駿牝馬オークス。2冠馬誕生かと盛り上がりを見せている。

その前日、京都ではダートの重賞平安ステークスが行われるのだが…

重賞の無い東京へ遠征する関西騎手が数名いる。

松山・和田竜二・菱田の3人に加え、所属は関東も栗東を拠点にしている横山典弘・吉田隼人の5人が遠征している。

それぞれにそれぞれの思いはあるが、注目したいのは松山騎手騎手だ。

そもそも、年間100勝以上を挙げているトップジョッキー、京都で騎乗すれば平安ステークスでも騎乗馬は確保できたはず。しかし、重賞のある京都ではなく東京へ遠征する。

そのお目当ては、東京メインのメイステークスに出走するコスタボニータだ。

この馬には、2走前の準オープン初音ステークスで初めて騎乗し見事勝利を挙げた。

初重賞挑戦となった前走は、ママコチャの先約があって乗れなかったが、前走後このメイステークスに出走とあって、ともに東京遠征を決めた。

当然、馬の能力に期待していることもあるが、実は松山騎手とこのコスタボニータのオーナーとの関係もその理由にある。

もともと松山騎手は、このオーナーに目を掛けてもらっていて騎乗依頼も多かったのだが、昨年の3月に事故が起きてしまった。

ゆきやなぎ賞でこのオーナーの所有馬ハイコーストに騎乗していた松山騎手。最後の直線で内を突くも、スペースが無いところに入ってしまい落馬競走中止。

松山騎手自身、外傷性脳損傷・右鎖骨骨折・頸椎骨折の重症を負ったが、騎乗していたハイコーストが予後不良となってしまう悲しい事故を起こしてしまった。

その事故を機にオーナーと疎遠になってもおかしくないものだが、昨秋からブリタニアやドクタードリトルと言った期待の新馬を任された。自分の判断ミスで愛馬を亡くしてしまったのに、引き続き依頼をしてくれるオーナーに恩を感じないわけがない。

そんな経緯もあり、オーナーの期待に応えるべくこのコスタボニータも自ら手綱を取るため遠征を決めたところもあった。

馬自身も、4歳になってこれからが伸び盛り、オープンに留まらず重賞でもと期待は膨らむ一頭。

この松山騎手が手綱を取るコスタボニータは、ぜひ注目していただきたい。


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