馬券情報・最前線(栗東編)
関西の事情通が思惑の真相に迫る!
京都2歳ステークス(G3)
是が非でも勝ちたいレース
いよいよ今週はジャパンカップウイーク。今年は海外馬の参戦と、久しぶりにライアンムーアとクリスチャン・デムーロという日本でもお馴染みの外国人ジョッキーの来日もあり、国際競走ウイークの雰囲気となっている。
そんな週末、土曜日は阪神競馬場で
京都2歳ステークスが行われる。
重賞に格上げされる前のオープン特別時代には、エピファネイアやヴィクトワールピサ、さらにアドマイヤドンや3冠馬ナリタブライアンもこのレースを勝っている様に度々大物を輩出していたのだが、重賞になってからは勝ち馬から後のG1馬が出現していない。
しかしながら、ワールドプレミア、タイムフライヤー、シュヴァルグランなど、勝ち馬ではないものの上位入線馬から後にビッグレースを勝つ馬を輩出しており、やはり注目の一戦となる。
今年は、何と出走全馬が前走1着という珍しい組み合わせとなった。
しかも、みな新馬戦か未勝利戦という1勝馬である、能力比較が非常に難しい一戦となった。
そんな中、恐らく人気は新馬戦を評判通りに快勝した
トゥデイイズザデイだろう、
デビュー戦がシャフリヤールのクビ差2着、二戦目であっさり勝ち上がったヴィヴィアンの半弟。父がディープインパクトに替わったこともあり、デビュー前からクラシック候補の呼び声が高かったが、まさにその噂に違わぬ強さで逃げ切った。
ただ、1000m通過が1分5秒8という、鞍上の武豊騎手がペースを支配したレースでもあった。
その新馬戦で2着だった
ジャスティンロックは、そんな先行有利の流れを中団後方から大外を回って追い上げ1馬身差。もちろん、勝ち馬トゥデイイズザデイが強かったが、展開を考えるとジャスティンロックの競馬もなかなかのモノだった。
それを物語るように、前走は早めに動いて力でねじ伏せる強い競馬で勝利。今回、3戦目で改めてトゥデイイズザデイと再戦する。
京都競馬場の改修工事のため、ロングラン開催となっている秋の阪神、ずっとAコースで8週目を迎え、さすがに差し馬場となっている今、今度はジャスティンロックの方に展開も向きそうだ。
管理するのは、開業2年目の吉岡辰弥厩舎。長く角居厩舎で修業を積み、そのノウハウを引き継いでいるからか、今年はここまでに23勝をマーク、さらに初重賞制覇も成し遂げている、若手の注目厩舎。
対してトゥデイイズザデイを管理するのは、クラシック御用達厩舎の池江泰寿厩舎。ただ、長く年間40勝以上を挙げてきていたものの、昨年は38勝に留まり、今年もまだ32勝と昨年の数字に届くかの心配もあるほど、勝ち星に勢いがない。
その象徴とも言えるのが重賞、2006年から15年連続で勝利を挙げていたのだが、今年はまだない。
逆に言えば、ここは是が非でも勝ちたいレースではある。
この2頭の再戦は、単なる再戦では無く、しがらみの多い再対決、どちらが勝つのか、今後の踏まえても注目してみたい。
オススメ!
ジャパンカップ(G1)攻略パック・「データ・追い切り・キーパーソン」に焦点を絞り込み最終予想まで大公開!