うまスクエア

馬券情報・最前線(栗東編)

関西の事情通が思惑の真相に迫る！

毎年恒例の正月変則開催が終わり、トレセンはまだ変則日程ではあるものの、開催自体は今週から通常開催となる。

さらに第三場開催のローカル小倉も始まり、出走馬も通常のローテーションになりつつある。

そんな中、今週は土日で3重賞が行われる。

土曜日中京では牝馬限定のハンデ重賞・愛知杯が、京都競馬場の改修工事のため昨年に続き中央開催の中京で行われる。

人気の中心は、昨年の勝ち馬で、乗れば人気を集めるルメールが今回は騎乗するマジックキャッスルとなるだろう。

確かに、G1も含め実績的には一番と言える存在。

ただ、荒れる牝馬のハンデ重賞、今年は斤量が56キロになり、さらにはホープフルステークスのコマンドライン、フェアリーステークスのエリカヴィータと続けて人気を裏切っている国枝厩舎とルメールのコンビ、今回も一筋縄では決まらなそうだ。

そんな中で注目してみたいのは…

2走前にも取り上げたマリアエレーナだ。

その2走前のケフェウスステークス。この当時、同週に行われる秋華賞トライアルのローズステークスにも登録していたが、3着以内で優先出走権を獲得できるローズステークスではなく、ハンデ戦で軽量だったとはいえ敢えて格上のオープン特別へ、しかも古馬・牡馬が相手で、尚且つ勝たなければ賞金加算できず秋華賞出走が叶わないにも関わらず挑戦した。

結果は惜敗の3着、残念ながら秋華賞出走は叶わなかったものの、陣営が勝てる手応えを十分に持っていたことは確かにうかがえた。

その後、新潟牝馬ステークスに駒を進め、またも格上挑戦ながら見事勝利。晴れてオープン馬となり重賞挑戦となる。

前走で破ったソフトフルートは、次走のG1エリザベス女王杯で4着、これはまさにマリアエレーナが重賞でも勝ち負けできることを証明したと言ってもいいだろう。

鞍上は引き続き坂井瑠星騎手が手綱を取る。

2018年にオーストラリアに長期遠征し武者修行を経てからメキメキ力を付け、昨年はサウジ・ドバイ・フランス遠征などがありながらも、重賞3勝を含むキャリアハイの年間53勝を上げ、さらに上のステージへと昇ってきている。

このマリアエレーナと坂井瑠星騎手、馬も人も、今年の飛躍を占う一戦となりそうだ。注目してみたい。


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