前走のヴィクトリアマイル(G1)は、ほぼ1年ぶりの競馬。それにも関わらず、勝ち馬から0.5秒差の6着に踏ん張りました。普通なら大敗してもおかしくはないですが、そこは3冠馬の意地。加えて地力の高さも証明された形です。

今回は、叩き2戦目。前走よりは動ける状態にあるでしょう。また、宝塚記念も3年連続で牝馬が勝利中です。過去10年で馬券になった牝馬を見渡すと、G1勝利経験がある馬がほとんどです。

今年は、デアリングタクト・ウインマリリン・メロディーレーンの3頭がエントリー。この中では、デアリングタクトが1枚も2枚も上でしょう。

牡馬の強敵も多いですが、今年の宝塚記念は、3冠牝馬の復活なるか大いに注目です。

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今週は、上半期の総決算・宝塚記念(G1)が開催されます。エフフォーリア・デアリングタクトが復権を目指すレースで、推しの馬に選ばれるのは？

まずは、前走別成績を見ていきましょう。

前レ	着度数	勝率	連率	複率
天皇賞春	4-3-2-30/39	10.3%	17.9%	23.1%
大阪杯	2-1-1-10/14	14.3%	21.4%	28.6%
鳴尾記念	1-3-1-15/20	5.0%	20.0%	25.0%
ＤＳＣ	1-1-2-6/10	10.0%	20.0%	40.0%
ＱＥ２	1-1-0-4/6	16.7%	33.3%	33.3%
目黒記念	1-0-1-13/15	6.7%	6.7%	13.3%
ライオ	0-1-0-0/1	0.0%	100.0%	100.0%

※ＤＳＣ…ドバイシーマクラシック
※ＱＥ２…クイーンエリザベス2世カップ
※ライオ…ライオンロックトロフィー

天皇賞春から参戦した馬が4勝2着3回の好成績です。ただし、大阪杯・鳴尾記念・ＤＳＣ・ＱＥ２までは、圏内と見ても良さそうです。

それでは、天皇賞春から参戦して馬券になった馬の成績を見ておきましょう。

年度	馬名	成績	前走
20年	キセキ	6人2着	3人6着
20年	モズベッロ	12人3着	5人7着
18年	ミッキーロケット	7人1着	9人4着
17年	ゴールドアクター	5人2着	5人7着
16年	キタサンブラック	2人3着	2人1着
15年	デニムアンドルビー	10人2着	9人10着
14年	ゴールドシップ	1人1着	2人7着
13年	ゴールドシップ	2人1着	1人5着
12年	オルフェーヴル	1人1着	1人11着

前走の人気・着順を見てみると、全てが上位人気、上位入線というわけではありませんから、やはりレベルの高い天皇賞春の経験が活きるということでしょう。特に、人気薄で馬券になった馬に関しては、かなり当てはまりそうな感じです。

今年は、勝ち馬のタイトルホルダーを始め、2着ディープボンド、4着ヒートオンビート、5着アイアンバローズ、6着マイネルファンロン、9着メロディーレーンの6頭がエントリーしています。現時点でヒートオンビートは次点となっていますので、残りは5頭です。上位2頭は人気確実そうなので、アイアンバローズ・マイネルファンロン辺りに注目してみるといいかもしれません。

特に、アイアンバローズは、阪神大賞典2着、ステイヤーズステークス2着でスタミナ勝負には強いです。宝塚記念は馬力も必要ですから、特注と言ったところですね。

いつもの枠番別成績も見逃せない結果が出ています。しっかり、見ておきましょう。

枠番	着度数	勝率	連率	複率
1枠	0-2-3-10/15	0.0%	13.3%	33.3%
2枠	1-1-2-11/15	6.7%	13.3%	26.7%
3枠	0-1-1-13/15	0.0%	6.7%	13.3%
4枠	0-2-0-14/16	0.0%	12.5%	12.5%
5枠	1-2-0-15/18	5.6%	16.7%	16.7%
6枠	1-0-1-18/20	5.0%	5.0%	10.0%
7枠	0-2-1-18/21	0.0%	9.5%	14.3%
8枠	7-0-2-13/22	31.8%	31.8%	40.9%

見ての通り8枠が圧倒的です。もちろん人気馬が入っていたというものありますが、15年1着ラブリーデイ(6人気)、16年1着マリアライト(8人気)といった人気薄の勝利もあります。今年も8枠は見逃せないですね。

一方で、1枠・3枠・4枠・7枠と4つの枠からは、勝ち馬が出ていません。まぁこれだけ8枠に集中すればこうもなりますね。ただし、連対馬は出ているので、完全に無視することはできません。6/23(木)に発表される枠順では、8枠に注目してみましょう。

さぁ、出走馬・騎手・枠順も確定しました！いよいよ始まるって感じがしますね。今日は、騎手データから馬券候補を探っていきます。一筋縄ではいかない宝塚記念。騎手の腕が明暗を分けそうです。まずは、宝塚記念の過去10年・騎手成績を見ていきましょう。

騎手	着度数	勝率	連率	複率
川田	1-2-1-6/10	10.0%	30.0%	40.0%
池添	1-1-2-3/7	14.3%	28.6%	57.1%
M.デ	1-1-1-3/6	16.7%	33.3%	50.0%
横(典)	1-1-0-4/6	16.7%	33.3%	33.3%
C.ル	1-0-0-6/7	14.3%	14.3%	14.3%
蛯名	1-0-0-3/4	25.0%	25.0%	25.0%
北村	1-0-0-1/2	50.0%	50.0%	50.0%
和田	1-0-0-5/6	16.7%	16.7%	16.7%
内田	1-0-0-2/3	33.3%	33.3%	33.3%
D.レ	1-0-0-1/2	50.0%	50.0%	50.0%
浜中	0-1-2-5/8	0.0%	12.5%	37.5%
武豊	0-1-1-6/8	0.0%	12.5%	25.0%
C.ウ	0-1-0-1/2	0.0%	50.0%	50.0%
H.ボ	0-1-0-0/1	0.0%	100.0%	100.0%
坂井	0-1-0-0/1	0.0%	100.0%	100.0%

過去10年で連対実績がある騎手は15人。そのうち勝利経験があるのが10人です。幅広く馬券になっていますが、その中でも上位3人には注目しておきたいですね。

複勝率が非常に高く、人気薄でも要注意です。上位3人のうち、今年の宝塚記念に騎乗するのは、M.デムーロ騎手(マイネルファンロン)のみです。

天皇賞春では14番人気の低評価を覆しての6着。距離は一気に短縮されますが、AJCC(中山芝2200m)で2着の実績があり、侮ると痛い目を見るかもしれません。

次に、過去3年の阪神芝2200m成績を見ていきましょう。

騎手	着度数	勝率	連率	複率
福永	2-3-1-10/16	12.5%	31.3%	37.5%
武豊	2-2-2-9/15	13.3%	26.7%	40.0%
団野	2-2-1-8/13	15.4%	30.8%	38.5%
坂井	2-2-0-4/8	25.0%	50.0%	50.0%
C.ル	2-1-0-5/8	25.0%	37.5%	37.5%
松山	1-4-4-11/20	5.0%	25.0%	45.0%
M.デ	1-0-2-3/6	16.7%	16.7%	50.0%
国(恭)	1-0-1-4/6	16.7%	16.7%	33.3%
横(和)	1-0-0-2/3	33.3%	33.3%	33.3%
和田	0-4-2-14/20	0.0%	20.0%	30.0%

レースの実施回数が少ないこともあり、こちらは抜けた騎手がいません。上位5～6人が横並びという感じです。

この中からは、福永祐一騎手(グロリアムンディ)・松山弘平騎手(デアリングタクト)の2人に注目です。

福永祐一騎手は、10鞍以上の騎乗数で連対率がトップ。松山弘平騎手は、同条件で複勝率がトップです。

3週続けて主戦の和田竜二騎手が騎乗。6日の坂路は4ハロン51.6-36.8-23.9-12.1秒を単走でマークすると、16日はCWコースで格下が相手とはいえ大きく先行したパートナーを楽に捕らえ、一気に突き放す豪快な動きを披露。

最終追い切りはCWコースでの単走追い。終い重点で時計は目立たないものの、大きなストライドで気持ち良さそうにゴールを駆け抜けました。

馬体の張り・ツヤも申し分なく、これぞ完成された古馬の姿。悲願のG1獲りへ抜かりない仕上げといえるでしょう。

天皇賞春でディープボンドを完封したタイトルホルダーも引き続き好気配。4戦連続の騎乗となる横山和生騎手もすっかり手の内に入れたようで、G1連勝へ向けてどういった作戦を取ってくるか大いに注目です。

人気薄で面白そうなのがアフリカンゴールド。3週続けてビッシリと気合を入れられ、素軽いフットワークを見せています。2走前に阪神2200mの京都記念を逃げ切り勝ち。前走の大阪杯も勝ち馬から0.6秒差に踏ん張っており、エフフォーリアには先着。どんな立ち回りを見せるか楽しみです。

枠順	馬名	評価	短評
1	オーソリティ	B	力強い脚捌き
2	アフリカンゴールド	A	俊敏な脚捌き
3	メロディーレーン	C	好調も相手が
4	エフフォーリア	B	気合乗り良好
5	アイアンバローズ	C	馬は元気だが
6	タイトルホルダー	A	デキ高値安定
7	デアリングタクト	B	動きキビキビ
8	ステイフーリッシュ	B	疲れなく順調
9	マイネルファンロン	B	元気ハツラツ
10	ヒシイグアス	B	ゴール前鋭伸
11	パンサラッサ	B	活気ある動き
12	ウインマリリン	B	立直して良化
13	アリーヴォ	B	上々の雰囲気
14	キングオブコージ	C	気配目立たず
15	ディープボンド	S	充実一途で
16	グロリアムンディ	B	動きパワフル
17	ギベオン	C	動きはいいが
18	ポタジェ	B	仕上がり上々

土曜日は、うまスクの激推し馬を公開します！

まず、先週の振り返りから。マーメイドステークスで激推しした「リアアメリア」は惜しくも4着。あと一歩でした…目のつけどころは良かったんですけどね。まぁ、競馬にタラレバはダメですね(笑)

さぁ、今週は上半期の大一番・宝塚記念。フルゲート18頭立てに豪華メンバーが集結して激戦が予想されます。

予想で印が回っていませんが、執筆時点でどうしても、この馬が気になってしまいます。



まず、最内1番を引き当て、経済コースを通れる恩恵を受けれるのは、非常に大きいですね。

次に、何と言ってもC.ルメール騎手が騎乗するというところです。オーソリティとC.ルメール騎手のコンビは(3-1-1-0/5)と勝率60％・連対率80％・複勝率100％の成績です。

6/25(土)午前中時点では、8番人気(13倍前後)と意外に人気していません。C.ルメール騎手が騎乗で、この人気ならおいしすぎます。勝負どころから内を突いて、いいところまで来るのではないでしょうか。

また血統面を見ても、父オルフェーヴルは宝塚記念の勝ち馬で、近走も堅実に走れている強みがあります。

ドバイシーマクラシックからの参戦になりますが、過去10年の前走成績を見ると、クロノジェネシス・スワーヴリチャード・ドゥラメンテ・ジェンティルドンナの4頭が馬券になってるのも後押しになりますね。

宝塚記念と言えば、初G1制覇も多いレース。オーソリティが宝塚記念で初G1を手にする可能性は十分あります。

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