重賞戦略アドバイザー・平井雄二のBe The Winner
今年の○歳馬は例年より格上!?
マイルCSの金言
今週は
マイルチャンピオンシップ(G1、阪神芝1600m)が行われます。昨年の覇者グランアレグリアなどG1馬が6頭参戦。豪華な顔ぶれとなりました。
3歳から6歳まで各世代にG1馬がいて、まだ直接対決がない組み合わせも多数。馬券攻略する上で切っても切れないテーマが「世代間のレベル差」です。
まずは年齢別成績を見てみましょう(過去10年)。
3歳【2.0.1.32】 複勝率8.6%
4歳【5.5.4.23】 複勝率37.8%
5歳【2.4.4.51】 複勝率16.4%
6歳【1.1.1.24】 複勝率11.1%
7歳上【0.0.0.17】複勝率0.0%
マイルCSでは、馬券圏内30頭の約半数を占めている4歳世代が一歩リード。これに5歳馬が続き、3歳馬は勝ち馬こそ2頭いるものの全体的に苦戦しています。馬の成長具合や馬体が完成されてくる時期を考えれば、この2つの世代が中心となるのも理解できます。
では、過去の傾向に従って「3歳馬は軽視」は早計です。
今年に関しては各路線で3歳世代が活躍しており、例年とは様子が異なります。それがマイル路線でも通用する話なのかどうか、今年6月以降の芝1400~1800mの重賞成績で確かめてみましょう。
3歳【2.0.5. 4】 複勝率63.6%
4歳【2.2.4.40】 複勝率16.7%
5歳【6.7.1.42】 複勝率25.0%
6歳【0.1.0.16】 複勝率5.9%
7歳上【0.0.0.21】複勝率0.0%
3歳馬の出走があった6鞍では最低でも1頭は馬券に絡んでおり富士Sを
ソングライン、毎日王冠を
シュネルマイスターが勝利しています。
そして興味深いのが、マイルCSの傾向とは異なり5歳馬が4歳馬を逆転している点でしょう。しかも5歳世代を引っ張ってきたグランアレグリアだけではなく、ダノンキングリーが安田記念を制するなど層の厚さを見せています。
勢いでやや劣る4歳馬といえばコントレイル、デアリングタクトと無敗の3冠馬を揃って輩出した世代。こういう年は得てして「強力なライバルが不在=世代全体の層が薄い」という見方をすることもできるため、このような差が出てきても不思議ではありません。
今年はどの世代が好結果を残すのか。3歳馬が古馬重賞で好走している内容を見ると、3歳世代の5頭に注目してみるのも良さそうです。
このように、まだ決着が付いておらず、未知の要素が多い状況では過去のデータが当てはまらないことが多々あります。そんな状況では「世代間のレベル差」を見ながら予想を進めていくことも有効でしょう。
PRG1で的中の明暗を分けるのは…
今年のマイルCSはG1馬6頭が揃い踏み。SNSやWEBサイトでも、どの世代が強いのか…いろいろな情報が飛び交っています。
ここで元調教師の私から皆さんに、重要な事を聞いておきましょう。皆さんが参考にしているその情報は、予想の本質を捉えていますか?
重要なのは、「出走させる側がどう考えているか」です。そして、それを馬券に反映できるかが大きなカギとなります。
元調教師の私が、出走させる側の思惑をしっかり見抜いて厳選した候補馬を教えます。
競馬ファンとは一線を画す視点で選び抜く馬券候補を、ぜひ予想に活かしてください!
マイルCS(G1)
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