重賞戦略アドバイザー・平井雄二のBe The Winner
ダークホースの下剋上なるか!?
ジャパンカップの金言
今週は
ジャパンカップ(G1、東京芝2400m)が行われます。4世代のダービー馬や外国馬などが集まり、注目度が高いレースになりそうです。
エリザベス女王杯、マイルCSの記事でも紹介した
3歳世代については、読者の皆さんも注目されていると思います。
ここで改めて今年の3歳世代の芝重賞(3歳以上に限定)における成績を見ておきましょう。
3歳【 8. 4.6. 20】
勝率21.1%・複勝率47.4%
4歳【10. 7.9.102】
勝率7.8%・複勝率20.3%
5歳【11.17.8.134】
勝率6.5%・複勝率21.2%
6歳【 2. 4.6. 76】
勝率2.3%・複勝率13.6%
7上【 1. 0.3. 62】
勝率1.5%・複勝率6.1%
先週のマイルCSは5歳馬グランアレグリアの完勝となりましたが、2着にシュネルマイスター、3着にダノンザキッドと3歳馬2頭が食い込み層の厚さを感じさせました。
上記の傾向は、ジャパンカップでも例外ではありません。どちらかと言うと、先週のマイルチャンピオンシップ以上と言ってもよいでしょう。
マイルチャンピオンシップは古馬が57キロ、3歳馬が56キロ(牝馬は2キロ減)なのに対し、ジャパンカップは古馬が57キロ、3歳馬が55キロ(牝馬は2キロ減)と1キロ軽く設定されています。
年齢別の負担重量に違いがあることを把握したうえで、過去10年の年齢別成績を見てみましょう。
3歳【2.4.1.15】
勝率9.1%・複勝率31.8%
4歳【4.2.3.41】
勝率8.0%・複勝率18.0%
5歳【4.4.4.34】
勝率8.7%・複勝率26.1%
6歳【0.0.0.25】
勝率0.0%・複勝率0.0%
7上【0.0.2.19】
勝率0.0%・複勝率9.5%
馬券圏内の数では4・5歳馬が上回っていますが、3歳馬は高い率を記録しています。これには、上記で触れた斤量差の恩恵もあるでしょう。
さらに、3歳馬の成績を深堀りすると、興味深い傾向が浮かび上がってきます。それは
性別です。
3歳牡セ【0.2.0.8】
勝率0.0%・複勝率20.0%
3歳牝馬【2.2.1.7】
勝率16.7%・複勝率41.7%
ご覧の通り
3歳牝馬の活躍が顕著です。さらに、12年ジェンティルドンナ(3人気)、13年デニムアンドルビー(7人気)、18年アーモンドアイ(1人気)、19年カレンブーケドール(5人気)、20年デアリングタクト(3人気)と、1番人気に支持されたのはアーモンドアイのみというのも注目でしょう。
牝馬特有の切れが東京の軽い馬場、長い直線で生きているのでしょう。前走の秋華賞では休み明けのため大敗したものの、状態が戻れば同舞台のオークスを勝利している
ユーバーレーベンが好走しても不思議ではありません。
ジャパンカップには、その年の実力馬が一堂に会します。それ故に、馬柱の成績に目が行きがちになります。しかし、世代や性別にも注目して見ると違う狙い馬が見えてくるかもしれません。このような視点も予想には必要です。
PRG1で的中の明暗を分けるのは…
今年のジャパンカップは、ダービー馬4頭に外国馬も3頭加わり激戦となりそう。SNSやWEBサイトを見ると、いろいろな情報が飛び交っています。
ここで元調教師の私から皆さんに、馬券において重要な事を聞いて見たいと思います。皆さんが参考にしているその情報は、予想の本質を捉えていますか?
重要なのは、出走させる側がどう考えているかです。そして、それをどのように馬券に反映するかが大きなカギとなります。
これが分かるだけでも、馬券候補は変わってきます。元調教師の視点から、出走させる側の思惑をしっかり見抜いて厳選した候補馬を教えます。
競馬ファンとは一線を画す視点で選び抜く馬券候補を、ぜひ予想に活かしてください!
ジャパンカップ(G1)
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