重賞戦略アドバイザー・平井雄二のBe The Winner
最後に馬券を左右する1つの要素
阪神JFの金言
今週から2歳のG1が続きます。まずは
阪神ジュベナイルフィリーズ(G1、阪神芝1600m)。同舞台で行われる来春の桜花賞にも繋がるレースです。
大半が2~3戦とキャリアの浅い若駒同士の戦いですから、ここに至るまでにどのようなレース内容を
経験してきたのかが重要になってきます。
阪神芝1600mのフルゲートは18頭。出走頭数が増えれば展開が乱れやすかったり、馬群がゴチャついたりします。そういう場面に対応できるかどうかが問われるわけです。
厳しい状況下に置かれた時ほど、「強い馬を相手に善戦」「馬群を割って突き抜けた」「絶望的な位置から差し届いた」という経験が生きてきます。
例えば今年、1番人気になりそうな
ウォーターナビレラ。2走前のサフラン賞は8頭立て、前走のファンタジーSは10頭立て。労せず先行ポジションを取って押し切りましたが、同じレースがG1の多頭数でも再現できるかどうかが焦点となりそうです。
その一方で、新馬戦で上り3ハロン32秒7の瞬発力、サウジアラビアRCではコマンドラインの半馬身差だった
ステルナティーア。
新馬戦では来週の朝日杯FSでも有力視されるセリフォスの2着、未勝利戦ではムチを使わず馬群の間から伸びてきた
ベルクレスタ。2戦目で一気に時計を縮めて上り3ハロンも33秒0だった
ナミュールなど、高いパフォーマンスを示した馬からも目が離せません。
また、現在5年連続で『上り最速馬』が馬券になり続けていることも注目です。過去5年の上り成績を見てみましょう。
1位【2.2.1.1】
勝率33.3%・複勝率83.3%
2位【2.0.1.1】
勝率50.0%・複勝率75.0%
3位【0.1.1.5】
勝率0.0%・複勝率28.6%
4下【1.2.2.66】
勝率1.4%・複勝率7.0%
直線の長い外回りコースを使用する阪神芝1600m。道中では脚を溜めて末脚勝負で結果を残してきた馬に有利な舞台と言えるでしょう。
キャリアが浅いメンバーが揃う阪神ジュベナイルフィリーズには、数字だけでは測れない要素がたくさんあります。皆さんもレースを見る目を養ってみるつもりで、各馬のレースをじっくり観察して予想してみるのも面白いはずです。
PRG1で的中の明暗を分けるのは…
今年の阪神ジュベナイルフィリーズの注目馬は、ウォーターナビレラでしょう。WEBサイトやSNS上で多くの情報が飛び交っています。
ここで元調教師の私から皆さんに、重要な事を聞いておこうと思います。皆さんが参考にしているその情報は、予想の本質を捉えていますか?
重要なのは、出走させる側がどう考えているかです。そして、それをどのように馬券に反映するかが大きなカギとなります。
無敗でのG1制覇がかかるウォーターナビレラ陣営は、ライバルをどう捉えているのか…。これが分かるだけでも、馬券は変わってきますよね?
元調教師の視点から、出走させる側の思惑をしっかり見抜いて厳選した候補馬を教えます。
競馬ファンとは一線を画す視点で選び抜く馬券候補を、ぜひ予想に活かしてください!
阪神JF(G1)
記事・PR提供 シンクタンク