重賞戦略アドバイザー・平井雄二のBe The Winner
混戦の中にも見えるモノがある!
先週の中山金杯で、金言のレビュー馬として取り上げたレッドガランが勝利してくれました。今週も金言に当てはまる馬のレビューを公開します。ぜひ参考にしてみて下さい。
フェアリーSの金言
金杯が終わり、例年通り3日間開催が始まります。
その最終日に行われる
フェアリーS(G3、中山芝1600m)は、1番人気が現在7連敗中と波乱が当たり前となっています。
暮れから連続開催で荒れた馬場、トリッキーで紛れが生じやすい中山芝1600mという条件なので、明け3歳の牝馬にとってタフな条件であることは確かです。
その上で見逃すことのできない傾向があります。過去10年の前走クラス成績をご覧ください。
新馬 【2.1.4.18】勝率 8.0%・複勝率28.0%
未勝利【3.3.3.24】勝率 9.1%・複勝率27.3%
1勝 【3.6.2.55】勝率 4.5%・複勝率16.7%
OP 【0.0.0. 9】勝率 0.0%・複勝率 0.0%
G3 【1.0.0. 9】勝率10.0%・複勝率10.0%
G2 【0.0.0. 2】勝率 0.0%・複勝率 0.0%
G1 【1.0.1.11】勝率 7.7%・複勝率15.4%
興味深いことに、本来であれば下位条件と扱われる新馬戦や未勝利戦を勝ち上がったばかりの馬が好走しています。
競馬ファンの思いを推察すると「重賞で通用するか分からない馬が激走した」というところでしょうか。
実際は『新馬戦や未勝利戦を勝った直後に重賞挑戦するのは陣営の期待の表れ』で、ファンとの食い違いが起こっています。これが波乱に繋がっているのでしょう。
クラシック出走を目指している陣営にとって、この時期はのんびりしているわけにはいきません。余計な1戦を挟むことなく重賞挑戦というのは理想的と言えます。
昨年の勝ち馬ファインルージュ(3人気)もこのパターンに当てはまります。
新馬戦で2着、続く未勝利戦で初勝利を挙げると、3戦目のフェアリーSで重賞初勝利。間隔を空けながら、徐々に距離を延ばしながら、即結果を残しました。大事に使われてきましたね。その後も桜花賞で3着、紫苑Sを勝利、秋華賞で2着と活躍。
2着ホウオウイクセル(8人気)も未勝利勝ちからの参戦でいきなり激走。続くフラワーCを完勝とフロックではありませんでした。
18年の勝ち馬プリモシーン(2人気)も未勝利勝ちから結果を残して飛躍した1頭。
クラシックでは好走できませんでしたが、古馬相手の関屋記念(G3)で勝利を挙げ、翌年のヴィクトリアマイル(G1)でノームコアと差のない2着と高いレベルで活躍しました。
結果的に、このような馬たちですら1番人気にならないのがフェアリーSの特徴です。戦績に惑わされず、未来の活躍馬を探すつもりで各馬を分析してみるのも有効でしょう。
1月8日(土)には、今回のテーマに沿った注目馬のレビューを公開する予定です。ぜひ、予想の参考にしてみてください。
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元調教師が教える馬券の急所!
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■東西金杯でも人気薄を推奨
・中山金杯
└スカーフェイス(7番人気2着)
・京都金杯
└ザダル(7番人気1着)
シンザン記念・フェアリーSは、これを予想に活かして好配当をつかんでください。
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