重賞戦略アドバイザー・平井雄二のBe The Winner
積極的な競馬で勝ちに行く!魅力タップリの2頭
先週のフィリーズレビューは、金言通りの展開。激流ペースで上がり1位と2位のワンツー決着。
レビューで推奨した
サブライムアンセムと
ナムラクレアが揃って馬券になりました。
この結果でレビュー推奨馬は、年始から数えて11戦連続で馬券内!引き続き、皆さんの予想に役立つ情報を伝えていきます。ぜひ参考にしてください。
フラワーカップの金言
このレースだけに求められるものがある
今週は3日間開催で、その最終日にフラワーカップ(G3・中山芝1800m)が行われます。トライアルレースではないため、1・2着に入って収得賞金を加算し、春のG1へと駒を進めるという形になります。
ファンの間では「桜花賞への最終便」という表現もされていますが、実はフラワーカップ組は、過去10年の桜花賞で【0.0.0.9】と全く好走できていません。
この理由にも関連してくるのが、フラワーカップで好走するために求められる4コーナーでの位置取りです。こちらをご覧ください。
フラワーカップの4コーナー成績
1番手【3.0.1. 6】勝率30.0%
2番手【3.1.1.10】勝率20.0%
3番手【1.1.2. 5】勝率11.1%
4番手【2.1.1. 9】勝率15.4%
4番手以内【9.3.5.30】勝率19.1%
興味深いことに、過去10年のうち9年で勝ち馬が逃げ・先行に該当しています。
唯一、勝利に届かなかったのは雨の中、重馬場で行われた2012年ですから9年連続で勝利していることになります。
21年2番手ホウオウイクセル(5人気)
20年2番手アブレイズ(12人気)
19年1番手コントラチェック(2人気)
18年4番手カンタービレ(2人気)
17年2番手ファンディーナ(1人気)
16年1番手エンジェルフェイス(1人気)
15年1番手アルビアーノ(1人気)
14年4番手バウンスシャッセ(3人気)
13年3番手サクラプレジール(2人気)
中山芝1800mというコースは、直線の坂の途中からスタートしてすぐに1コーナーを迎えます。そのため隊列が決まりやすく、序盤にスムーズに逃げ・先行に持ち込めた馬は自分のリズムで走ることができます。その結果、小回りのコーナーと短い直線を味方につけて押し切りが狙いやすいわけです。
ここで、フラワーカップ(中山芝1800m)と桜花賞(阪神芝1600m)のコース比較をしておきましょう。
フラワーカップ・桜花賞のコース比較
・フラワーカップ(中山芝1800m)
直線距離 約310m
※ 小倉・福島コースの直線距離が約300mなので、ほぼ小回りコースと同じ。
・桜花賞(阪神芝1600m)
直線距離 約470m
このように、直線距離で比較すると、約160mの差があります。この差が非常に大きいわけです。フラワーカップと桜花賞を同じと捉えることはできませんね。
この時期の3歳牝馬の場合は、1600m以下の距離を使ってきた馬も多いため、ある程度のスピード能力も求められます。
直線の長い阪神芝1600mで行われる桜花賞では、序盤からいかに折り合いを付けて脚を溜められるか、直線でどれだけ末脚を爆発させられるかが勝負の分かれ目となるため、フラワーカップとは真逆と言える傾向です。そのため、ここで好走しても直結しづらいというわけです。
フラワーカップでは、多少実績が劣っても積極的に立ち回る馬の方が馬券的には魅力的に映ります。この金言を踏まえて注目馬を挙げていきます。
※ 3月19日(土)時点のレビューとなります。
1頭目 シンティレーション
逃げ切った未勝利戦の勝ち時計は、翌週の札幌2歳S(勝ち馬ジオグリフ)とコンマ1秒差と優秀で、負かしたポッドボレットも後にすみれSを制したようにレベルが高い一戦でした。
久々となった前走は今回と同コース。外目の枠で隊列的にもポジションを下げざるを得ない状況でしたが、そのまま大外を回って差し切ったように着差以上に強い内容でした。久々でプラス12キロとまだ良くなる余地を残していたので尚更です。
コーナリング性能は抜群で流れに応じて動いていけるタイプ。横山武騎手もG1での騎乗ぶりから勝つために必要な乗り方を掴んでいます。前を射程圏内に入れて直線に入る積極的な立ち回りで差し切りを狙ってくるでしょう。
2頭目 パーソナルハイ
前走の阪神JFは18頭立ての8枠18番。経験したことのない速い流れを先行集団の外目で追走したためダラダラと脚を使わされてしまいした。自分のリズムをある程度保ちながら走れている、それまでのレースが本来の姿でしょう。
赤松賞では、流れを見てハナを奪った吉田豊騎手の好判断もありましたが、気分良く逃げると後にチューリップ賞を完勝するナミュールの2着に粘り込んでいます。3着スターズオンアースも重賞で2着2回の実力馬です。
距離の心配もなく、手頃な頭数で余裕を持って運べそうな今回は条件好転と言えます。4コーナーから直線入り口で先頭集団というこのレースに欠かせない立ち回りも期待できます。
前走の大敗で評価を落とすようなら、おいしい1頭かもしれません。
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