重賞戦略アドバイザー・平井雄二のBe The Winner
簡単には止まらない!コース利を活かせる2頭
大阪杯の金言
想像以上に前が有利なコースを味方につける
今週の大阪杯
(G1・阪神芝2000m)はG1に昇格して早くも6年目を迎えます。
騎手や調教師など関係者、馬券勝負をする競馬ファン、それぞれの視点から見ても重要な攻略ポイントとなるのは阪神芝2000mの特徴でしょう。
まず最初に、過去5年の4コーナーの位置取り成績をご覧ください。
4コーナーの位置取り別成績
・
5番手以内【5-4-3-18】
勝率16.7%・連対率30.0%・複勝率40.0%
・
6番手以下【0-1-2-36】
勝率0.0%・連対率2.7%・複勝率8.1%
勝負所で前にいる馬が圧倒的に有利ということが分かります。
コーナー4つで内回りを使用する阪神芝2000mは、一般ファンからすると「小回り」「直線の急坂」が主なイメージだと思います。
どちらも決して間違ってはいませんが、残り800m地点から最後の急坂までの約600mはずっと下り坂が続いていることを忘れてはいけません。
下り坂ではスピードが出やすく、コーナーということもあって後続はなかなか差を詰めることができません。無理して追い上げてもバテてしまいます。
直線に入ってからも下り坂が続くため前が簡単には止まらず、上り坂は残り200m地点とゴール目前。追い込みが届きにくいため、上記のような前有利の決着が多発します。
このコース傾向を踏まえて、今年のメンバーに照らし合わせてみましょう。
1頭目 ジャックドール
5連勝で金鯱賞(G2)を勝利と本格化。そのレースぶりも“自分との勝負”と言わんばかりの一貫した逃げ戦法。前走ではレコード時計と誰も近寄らせない完勝劇でした。
中京、東京と左回りコースでの5連勝ですが、未勝利の阪神芝2000mで4コーナー先頭から、上がり最速という走りをしていますから特に気にすることではありません。
古馬中距離G1で大阪杯よりも前が有利なレースはないため、陣営も相当力が入っているでしょう。前走であれだけの逃げっぷりを見せれば、ライバル達も自滅を避けるため無理して付いていこうとは思わないはずですから、いい牽制になりそうです。
2頭目 レイパパレ
昨年、デビューから5連勝で挑み、勢いそのままにG1馬となったレース。その後の宝塚記念では陣営も課題としていた距離延長を我慢しての3着ですから確かな能力があることを証明しました。
やはり、この馬の主戦場は2000mまで。前走の金鯱賞では最後まで差を詰めることはできませんでしたが、先行して粘り通す自分の競馬で結果を残しました。斤量は56キロから55キロに1キロ減、ジャックドールは56キロから57キロへ1キロ増と条件も好転します。
重賞2勝の実績がある、圧倒的に前が有利な阪神2000m戦。ここでもそう簡単には止まらないでしょう。
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