重賞戦略アドバイザー・平井雄二のBe The Winner
同舞台の経験という大きな武器を活かして戴冠を狙う2頭!
先週の大阪杯では「想像以上に前が有利なコース」という金言から浮上したレビュー馬レイパパレ(3人気)が2着に粘り込みました。
今週も皆さんの予想の役に立つ分析をお伝えできればと思います。
※レビュー馬は、記事の後半で公開しています。
桜花賞の金言
経験は何物にも代えがたい
今週は、3歳牝馬クラシックの第一弾である
桜花賞(G1・阪神芝1600m)が行われます。
昨年は、阪神JF以来だったソダシとサトノレイナスでワンツー決着。近年は、トライアルレースを使わずに臨むなどローテーションが多様化してきました。
外厩施設や調教技術の進化が与える影響も軽視してはいけません。
ただ、それでも好走するために必要な条件は限られています。
阪神芝1600mの重賞を経験していることは、3歳牝馬路線において非常に重要です。
過去10年の内訳はこのようになっています。
阪神芝1600mの経験別内訳
・経験あり 馬券圏内30頭中26頭
・経験なし 馬券圏内30頭中4頭
同路線において2歳G1の阪神JF、トライアルのチューリップ賞の条件でもあるので、経験する機会は多くなりますが、ここから穴馬が続出していることも忘れてはいけません。
阪神芝1600m経験馬の人気薄
20年3着 スマイルカナ(9人気)
19年2着 シゲルピンクダイヤ(7人気)
17年1着 レーヌミノル(8人気)
16年3着 アットザシーサイド(6人気)
15年2着 クルミナル(7人気)
15年3着 コンテッサトゥーレ(8人気)
14年3着 ヌーヴォレコルト(5人気)
13年1着 アユサン(7人気)
13年3着 プリンセスジャック(14人気)
まだまだ、キャリアの浅い3歳牝馬同士の戦いでは、同舞台の重賞を経験しているという強みが結果にも表れてきます。
・揉まれながらのポジション争い
・緩みのないペースからの直線勝負
・最後までどれだけ脚を使えるか
といった厳しい流れを経験することは馬の成長に繋がり、同時に課題を見つけることもできます。
そのため、陣営サイドからすれば、好結果を残せているのであれば余計な心配がなくなりますし、敗れたとしても敗因や足りない部分が把握できるのでしっかりと対策を施すことができます。
それでは、金言を踏まえて、候補馬をレビューしていきましょう。
※ 4月8日(金)時点のレビューとなります。
1頭目 ナミュール
ナミュールは阪神JFで痛恨の大出遅れから最内を突いて4着。そんな不安な一面を見せた後の前走チューリップ賞ではしっかりとスタートを切って中団追走から上がり最速で完勝と文句なしの内容でした。持ち時計もメンバー1位です。
陣営もスタートを改善することに注力していました。それをしっかりとレースで証明して、トライアルとはいえ阪神JFで先着を許したライバルたちを逆転したのだから臨戦過程としては申し分ありません。今度も自分の競馬に徹するのみ。
コンビを組む横山武騎手にとっても同じ舞台での経験があることはとても大きく、どれだけ末脚を使えるか頭に入れながらレースを組み立てることができます。先週、先々週と悔しい思いをしてきたはずですから、今度こその一戦となります。
2頭目 ラブリイユアアイズ
完全な初顔合わせとなった阪神JFでは8番人気と低評価ながら2着と好走。レース内容も初のマイル戦とは思わせないものでした。
折り合いに専念する馬が多い中、スタートを決めて軽く出して行って6番手を確保。馬群の真ん中でしっかりと折り合うと、直線では前の馬が馬場の外に持ち出したことで開けたスペースを突き、そのまま最後まで伸びていました。
若さを見せてしまったライバル馬とは対照的にレースセンスの高さを感じさせる走りで決してフロックではないはず。G1での経験は、他の重賞では得られない価値のあるものだと言えます。
当時はマイナス10キロと馬体重を落としていたので、この春は一発勝負に懸けたのでしょう。陣営としても経験を大きな糧としてタイトルを狙っています。
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