重賞戦略アドバイザー・平井雄二のBe The Winner
戴冠に向けて経験値も堅実さも盤石な2頭!
皐月賞の金言
G1の大舞台で活きるのは堅実さ
牡馬クラシックの初戦である
皐月賞(G1・中山芝2000m)には、毎年、主要レースで結果を残してきた世代のトップクラスが集結します。
それだけハイレベルの一戦なので、マグレが起きにくいことが特徴でしょう。
過去10年で馬券になった30頭の戦前までの実績は以下の通り。
皐月賞前の戦績比較
・
馬券圏外が0回…21頭
・馬券圏外が1回…6頭
・馬券圏外が2回…3頭
ここまでに崩れることなく、堅実に結果を残し続けることの重要性が分かるはずです。
この成績を見る限り、戦前に許される馬券圏外は1回まででしょう。また、この27頭中26頭が重賞で馬券になっていたことも見逃せません。
これと同時に注視すべきことは、キャリア別成績です。
キャリア別成績
・2戦【0.0.0. 5】複勝率0.0%
・
3戦【3.3.3.16】複勝率36.0%
・
4戦【3.4.4.37】複勝率22.9%
・
5戦【3.3.2.34】複勝率19.0%
・6戦【0.0.1.27】複勝率3.6%
・7戦【1.0.0.13】複勝率7.1%
近年では3~5戦が理想的となっています。デビューが遅れたり、思うように使えなかったりで経験を積めていない馬も、使い過ぎて既に消耗している馬も結果を出せていません。
厩舎や馬主が素質を評価している馬であれば、皐月賞から逆算しながらのレース選択となります。その中で課題をクリアして、タフな展開でも結果を残せる馬がタイトル獲得に近付くわけですね。
※4月15日(金)時点のレビューとなります。
1頭目 ドウデュース
3連勝で朝日杯FSを勝利、トライアルレースの弥生賞も2着で4戦4連対の安定感が目立ちます。
初の2000m戦、本番と同舞台を経験することになった前走は、安定したスタート、位置取り、折り合いも問題なくスムーズに運んでいましたが、早めに動き出したロジハービンに外を塞がれ、先行馬に前に入られ、勝負所で窮屈に。
そこから再加速してクビ差の2着まで伸びてこれたのはG1馬の能力、底力でしょう。陣営は無敗のまま来ることを考えていたかもしれませんが、タフなレースを戦い抜くことを考えればいい経験になったと捉えられます。
不安のない臨戦過程、経験値の高さでライバルに差をつけています。
2頭目 アスクビクターモア
新馬戦でジオグリフ、アイビーSではドウデュースとライバルに敗れはしましたが、馬券圏内を外すことなく堅実に勝ち上がってきました。
賞金的にも優先出走権を獲得しないといけない立場だった前走の弥生賞。流れが落ち着いたため折り合いに気を付けながらもセーフティーリードを保とうと積極的に立ち回っていました。2着ドウデュースは上述の内容でしたが、こちらもまだ余力のある勝ちっぷり。
中山芝2000mで2戦2勝というコース相性、実績は今回のメンバーでも堂々とできるものです。他が牽制し合う中、スムーズに前々で運ぶことができれば再び粘り強さを発揮しても不思議ではありません。
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