重賞戦略アドバイザー・平井雄二のBe The Winner
伏兵馬でも馬券になる!? 開幕週のメリットを最大限に生かせる2頭!
先週の皐月賞(G1)では「経験と堅実さ」を兼ね備えたレビュー馬ドウデュースが3着に食い込みました。
今週もレースに応じた狙い方、それに相応しい馬を見つけ出していきます。
フローラSの金言
上がりよりもポジションが重要
関東は中山開催が一段落。今週から6月末までロングランの東京開催が続きます。
その開幕週に行われる
フローラS(G2・東京芝2000m)は、過去10年で6度の10万馬券超えがあり、2014年には108万馬券も出ている波乱傾向の強いレース。
その要因を知っておくことは重要でしょう。過去10年の4コーナーの位置取り成績をご覧ください。
4コーナーの位置取り成績
3番手以内【1.6.4.23】複勝率32.4%
4番手以下【9.4.6.122】複勝率13.5%
馬券圏内の30頭のうち約1/3にあたる11頭が4コーナーで3番手以内に付けている逃げ・先行馬でした。その11頭の詳細はこの通り。
3番手以内で馬券になった馬
21年2着スライリー (14人気)
19年3着ジョディー (9人気)
18年2着パイオニアバイオ (13人気)
18年3着ノームコア (5人気)
17年2着ヤマカツグレース (10人気)
17年3着フローレスマジック(2人気)
15年1着シングウィズジョイ(2人気)
15年2着ディアマイダーリン(1人気)
14年2着ブランネージュ (6人気)
12年2着アイスフォーリス (2人気)
12年3着ダイワデッセー (18人気)
決して勝ち切れてはいませんが、該当馬の多くが人気以上、2桁人気の伏兵馬も含まれています。
舞台は開幕週の東京芝2000m。セオリーとしても「前が有利」な状況ですが、そうと分かっていても「直線が長いしどうせ差されるだろう」と思ってしまうのが競馬ファンの心理。
皆さんが東京コースの予想をする際、直近成績で上がり3ハロンの速い馬に目が行ってしまうのは良く分かります。
ただ、この約525mの直線で最初から最後までフルスピードで走るとなるとかなりのスタミナ、パワーを要します。まだ体が完成していない3歳牝馬にとってはかなり酷です。
開幕週の馬場のお陰で余計な力を使わずにスピードを出すことができるため、逃げ・先行馬も思っている以上に余力を残して直線を向くことができます。
長い直線が控えているため道中のペースが速くなりにくいことも関係しています。
差し・追い込み馬に対して、「序盤のリードを生かしてどこまで粘り込めるか」という攻防になり、上記の伏兵達が激走を果たしているというカラクリです。
「この馬でも粘り込めるのでは?」という発想が激走馬探しに必要というわけです。
※4月22日(金)時点のレビューとなります。
1頭目 ヴァンルーラー
デビューからずっとマイル戦を歩んできましたが、もうひと押しが利かない結果が続いていました。
桜花賞路線には乗れず、距離を延ばすことになった前走の君子蘭賞では、新コンビを組んだ藤岡佑騎手が逃げる競馬を選択するとそのまま押し切り。新味を引き出しました。ジョッキーの感性ってやつですね。
今回も結果が出ている自分の競馬で勝負してくるでしょう。幸い強力な同型は不在で、揉まれず自分のリズムで前に行ける大外枠を引けました。前走同様にマイペースに持ち込むことができそうです。
開幕週の馬場を味方につける条件は整ったのではないでしょうか。
1頭目 シンシアウィッシュ
こちらもヴァンルーラーと似た経緯で君子蘭賞を使ってきました。
それまでは出脚が鈍かったり、道中で力んでしまったりと若さを見せていましたが、前走では一変しました。
少頭数で流れが落ち着いても受け身にならず、前の馬に離されないようにしっかりとポジションを取りに行きました。更にそこから上がり最速の脚で勝ち馬にジワジワと詰め寄っていたように、以前よりレースレベルが上がって成長を感じさせました。
初勝利が1800mでしたし中距離も合っていたのでしょう。この先行力、自在性は今回のような未知の距離を走る馬が多いレースでは武器になります。逃げ馬を見ながら粘り込むシーンがあるかもしれません。
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