重賞戦略アドバイザー・平井雄二のBe The Winner
勝負は2周目にかかっている!絶好の激走パターンに当てはまる2頭
先週のフローラS(G2)では、ポジションの重要性を金言としてお伝えしていましたが、レビュー馬のシンシアウィッシュ(9人気)が掛かりながらも前に行って3着に残りました。
今週も皆さんの馬券の役に立てると思いますので、ぜひ最後までご覧ください。
天皇賞春の金言
勝つためのポジションを取れるかがカギ
今週の
天皇賞春(G1)は昨年に引き続き阪神芝3200mが舞台となります。
向正面の半ばからスタートして1周目に外回り、2周目に内回りを通って直線勝負という流れです。
そのため、道中の折り合いやスムーズさが大事であることは認めつつも、結局は勝負所での位置取りがとても重要になってきます。
内回りを使用する阪神芝3000m以上の4コーナー位置取り成績を見てみましょう。(
※過去10年、古馬戦の15鞍が対象)
阪神芝3000m以上の4コーナー位置取り成績
1番手【1-1-3-10】複勝率33.3%
2番手【4-4-2-10】複勝率50.0%
3番手【2-3-3-11】複勝率42.1%
4番手【6-2-2-11】複勝率47.6%
5番手【2-1-0- 8】複勝率27.3%
6以下【0-4-5-76】複勝率10.6%
興味深いことに勝ち馬は全て4コーナーで5番手以内にいました。連対馬で見ても30頭中26頭がこのポジションを確保しています。
昨年の天皇賞春も1着ワールドプレミア(4番手)、2着ディープボンド(3番手)、3着カレンブーケドール(2番手)という決着でした。
最後の直線は359mと短く、ここに出走するような実力馬であれば上記の位置取りで運んでも簡単には止まりません。そこを後方一気でまとめて差し切るのは至難の業と言えます。
予め前目のポジションに付けているか、3,4コーナーで押し上げていける力があるか、というハードな戦いになります。
これを踏まえた上で、対象馬をレビューしていきましょう。
※4月29日(金)時点のレビューとなります。
1頭目 ディープボンド
昨年は4コーナーで3番手と好走に必要な位置取りで粘り込みを図りましたが、一列後ろ(4番手)に控えていたワールドプレミアの切れ味に敗れる結果となりました。
その後は凱旋門賞遠征でフォワ賞を勝利、帰国初戦の有馬記念では人気馬に割って入っての2着と着実に力を付けてきました。前走も中団追走から3コーナー過ぎで動き出し、先行馬を飲み込むような完勝ぶりでした。
昨年よりも本番を強く意識した臨戦過程で来ていますから、あとは自分の力を出し切れるかどうかでしょう。
2頭目 アイアンバローズ
オープン入りしてから重賞では苦戦が続いていましたが、2走前のステイヤーズSで逃げの競馬に持ち込むと2着と好走。距離延長と石橋騎手の積極策が上手くハマりました。
メンバーレベルが上がった前走の阪神大賞典でも勝負所で自ら動いて4コーナー2番手の位置から一旦は先頭に立ちディープボンドのコンマ1秒差の2着に粘り込みました。
斤量差を考えれば完敗でしたが、この馬は叩き良化型のタイプなので一度使って更に良くなる余地を残しています。立ち回りの予行演習は済ませているので、どこまで良化しているか、思い切った騎乗ができるかがカギとなってきます。
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