重賞戦略アドバイザー・平井雄二のBe The Winner
浅いキャリアの3歳レースはこれに尽きる!好条件が揃って戴冠を狙う2頭
先週の
天皇賞・春(G1)では、「勝つためのポジションを取れるかがカギ」という金言通り、馬券になった3頭全てが先行した馬。レビューで取り上げたディープボンドも2着に入りました。
今週も皆さんの馬券に役立つ金言をお伝えしていきますので、ぜひ最後までお付き合いください。
NHKマイルCの金言
スムーズなレース運びができること
今週から5週連続で東京でのG1が続きます。その初戦である
NHKマイルC(G1)は1番人気が5連敗中と波乱続きですから、予想が難しいイメージを持っているファンが多いかもしれません。
この背景には、東京芝1600mの重賞を経験する機会が少ないことがあります。
同コースの重賞(サウジアラビアRC、アルテミスS、クイーンC)で好結果を残した馬は、そのままクラシック路線に進むことが多く、NHKマイルCに出走するほとんどの馬にとっては初めての条件となります。
東京コースは広くて馬場が綺麗だから走りやすそうに思われますが、最後の直線は約525mと長く、速いスピードで走る区間が長いため、単純なスピードだけでは押し切れないタフなコースです。
このような舞台設定を踏まえて、力を発揮しやすい条件が隠されています。過去5年の枠順別成績をご覧ください。
過去5年の枠順別成績
1枠【0-0-0-10】勝率 0.0%・複勝率 0.0%
2枠【0-1-0- 9】勝率 0.0%・複勝率10.0%
3枠【0-0-2- 8】勝率 0.0%・複勝率20.0%
4枠【0-0-1- 9】勝率 0.0%・複勝率10.0%
5枠【0-2-1- 7】勝率 0.0%・複勝率30.0%
6枠【2-0-0- 8】勝率20.0%・複勝率20.0%
7枠【1-1-0-13】勝率 6.7%・複勝率13.3%
8枠【2-1-1-11】勝率13.3%・複勝率26.7%
好走馬の多くが外目の枠に集中しています。6枠は20年1着ラウダシオン(9人気)、7枠は17年2着リエノテソーロ(13人気)、8枠は19年2着ケイデンスコール(14人気)など人気薄の激走も後押ししています。
外からドッと被される心配がなく、馬群に揉まれずスムーズな競馬がしやすい外枠はキャリアの浅い3歳馬にとって絶好枠。自分のリズムで欲しいポジションを取りやすい利点もあります。
東京芝1600mは向正面も長く、コーナーがとても緩やかなため内外の距離差が生じにくく、それなら外を通れる方が結果的にプラスという見方ができるわけです。
これを踏まえて2頭レビューしていきます。
※5月6日(金)時点のレビューとなります。
1頭目 ダノンスコーピオン
共同通信杯はまだ良化途上だったことと1800mの距離で力を発揮できずに終わりましたが、アーリントンCでは本来の力を見せることができました。朝日杯FSでも僅差の3着だったように適距離はマイルと見ていいでしょう。
今回は大外枠を引くことができました。決して揉まれ弱いタイプではありませんが、それでもやはり3歳馬ですから上記のように揉まれずスムーズなレース運びができることはプラスに働くはず。何となくで外枠が嫌われるようなら馬券妙味も期待できるのでは。
川田騎手ならポジション取りに関しても安心感がありますし、外から他の有力馬を見ながら最後の直線勝負に臨むことができます。そのまま堅実な末脚を使って好勝負に持ち込めるのではないでしょうか。
2頭目 ジャングロ
マイペースの競馬ができた前走のニュージーランドTで1600mを攻略しました。1200mでもハナに立てるスピードがあるように、ここに入れば大方の予想通り逃げることができるでしょう。
ただ、内枠からだと他の速い馬に競られたり突かれたりする可能性があるので、この外枠、周りの馬の脚質ならよりスムーズな競馬が期待できます。ジワっとハナに立つことができればしっかりスタミナを残して直線に向くことができるはずです。
こちらも武豊騎手ですからペースについて心配はいりません。他の有力馬は自身の折り合いや脚を溜めることに必死でしょうから、自分のリズムでノビノビと運んでどこまで粘り切ることができるか注目です。
元調教師が教える馬券候補
PR提供シンクタンク
YouTube・Twitter・ブログ…。色々と見てみたけど、どれも似たようなものばかり…。
そんなアナタには、
馬券候補5頭をオススメします!
G1勝利の栄光を掴んだ元調教師が、どこにも載っていない
レースに出走させる側の視点から候補馬を教えてくれます。
読んで納得!見て納得!馬券を買うのは、これを見てからでも遅くはありませんよ。
NHKマイルCの馬券候補を見る