うまスクエア

重賞戦略アドバイザー・平井雄二のBe The Winner

能力だけで見るのは危険!?余力と勢いが確かな逆転候補2頭！

能力よりもフレッシュさを重視

今週は牝馬クラシックの第2弾オークス(G1、東京芝2400m)が行われます。

広い東京コースを一周、最後は長い直線が待ち受けているため、まだ完成し切っていない3歳牝馬にとっては過酷な条件と言っていいでしょう。

このコースを経験している馬はおらず、馬券を購入する側としては「未知の距離での能力比較」が求められるわけですが、これ以外にも『馬がどれだけフレッシュな状態で走れるか』という表面化しづらい視点も大事になってきます。

オークスにおけるキャリア別成績をご覧ください(過去5年)。



馬券圏内に入った15頭中13頭はキャリア3～5戦のレース数に収まっていました。デビュー戦からココまでの道のりを振り返ってみると…。



これが王道でしょう。これに少しでも手こずると余計にレースを使う羽目になるのは言うまでもありません。順調に、ゆとりのあるローテーションを組むことが大きなメリットとなります。

近年は各陣営が意識しているのか、できる限り最短ルートでクラシック路線を戦い抜こうとしています。これには調教技術、外厩施設の向上も関係しているでしょう。大手牧場であれば有力馬を別々のレースに出走させて効率よく賞金加算を狙うことも可能です。

今年の桜花賞上位馬はほとんどが既に6戦以上している状況。過酷な東京芝2400mでは馬の消耗度に注目してみてはいかがでしょうか。

それを踏まえて、2頭レビューしていきます。

※5月20日(金)時点のレビューとなります。