重賞戦略アドバイザー・平井雄二のBe The Winner
好走率は90%以上!小倉開催でこそ狙いたい2頭
中京記念の金言
小回りコースだからと軽視できないタイプ
今週の中京記念(G3)は、サマーマイルシリーズの2戦目にあたりますが、昨年同様に小倉芝1800mで行われます。ローカル小回りコースのハンデ戦という波乱含みの条件ですからしっかり対策していきましょう。
小回りコースで最後の直線が平坦ということで一般的には“前が有利”というふうに見られがちですが、その意識だけでは攻略し切れないのがこのコースの面白いところです。
2020年以降の3勝クラス以上に限定した小倉芝1800m・上がり3F成績(10鞍)をご覧ください。
小倉芝1800m・上がり3F成績
1位【5-4-4-1】複勝率92.9%
2位【2-2-1-4】複勝率55.6%
3位【2-1-1-8】複勝率33.3%
興味深いことに“行った行った”にはならず“上がり最速”の末脚で伸びてきた馬が高確率で好走しています。
着外が1頭いますが、同じレースで最速タイの馬が2着へと好走しているので、対象10鞍全てで少なくとも1頭は馬券に絡んでいます。
期間内に行われた重賞4鞍でもしっかり好走しています。
重賞での好走馬
22年 小倉大賞典 カデナ(8人気3着)
21年 中京記念 クラヴェル(5人気3着)
21年 小倉大賞典 ボッケリーニ(1人気2着)
20年 小倉大賞典 カデナ(4人気1着)
ではなぜこのような結果が相次いでいるのか。
やはり、冒頭でも触れた“前が有利”という意識でしょう。いくら逃げ・先行馬に有利な条件だからといっても強気に立ち回ればその分ガス欠する可能性もあります。
こと今回に関しては、マイル戦でスピード勝負をしてきた馬もいるので、前傾ペースに拍車がかかることが十分に考えられます。
そうして甘くなったところを、道中無理をせず脚を溜めていた差し馬が一気に猛追してくるわけです。
もちろん、開催最終週という点も見逃せません。
逃げ・先行馬の多くは馬場の荒れた部分を走ることになるため、同じスピードを出すのにも余計にパワー、スタミナを使うことになります。これは我々人間に置き換えてもイメージできるはず。
そういう馬場を避けながらスタミナの消耗を押さえてこられるのも差し・追い込み馬の利点となります。馬場のいい所を走れるのであれば、多少の距離損は気になりません。
一歩引いた位置で立ち回れるタイプ、メンバー上位の末脚を使えるタイプ。このイメージに近い2頭をレビューしていきます。
※7月22日(金)時点のレビューとなります。
1頭目 ミスニューヨーク
小倉、福島、中山と小回りコースでの好走が多く、パワーが求められる条件の方がいいタイプ。スピードや瞬発力が求められたヴィクトリアマイルで10着は仕方ありません。むしろ2着とは0秒4差ですから健闘しています。
小倉では4戦して【1-1-1-1】で昨年のこのレースでも4着と相性が良く、下級条件も含めて上がり最速を3回マークしているように脚の使い方が上手く嵌っています。
この1年で着実に力を付けており、重賞2勝目を狙うとなればココは絶好の適鞍と言えます。ペースは流れそうで、上手く中団グループで立ち回れれば堅実な末脚で上位争いが期待できます。
2頭目 ダブルシャープ
こちらも小倉で【3-3-0-3】というコース巧者。スタートが速くないため後方から追いかける競馬になりがちですが、長くいい脚を使える長所をしっかり生かして好勝負を見せています。
前走は少頭数でペースが落ち着き、この馬にとっては不向きな展開でしたが、大外からしぶとく脚を伸ばして着差なしの2着まで追い上げました。今回、決め手に欠けるメンバーが揃った中で、こうして直近で見どころのある競馬ができているのは魅力的です。
力が要る荒れた馬場の方が合っているタイプで、開催最終日の馬場は歓迎できるクチ。前走のようなスローペースは考えづらく、最終コーナーで馬群の外目を進出していくグループに付いていくことができれば見せ場も十分にあるでしょう。
えっ!?当たる気しない?ならこれです!
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夏のローカル・ハンデ重賞の馬連を推奨馬だけで射抜いた
馬券候補5頭
■七夕賞
エヒト (6人気1着)
ヒートオンビート(1人気2着)
馬連 3260円決着
■ラジオNIKKEI賞
フェーングロッテン(3人気1着)
ショウナンマグマ (8人気2着)
馬連 4130円決着
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