重賞戦略アドバイザー・平井雄二のBe The Winner
激走パターンは明確!この2頭がアッと言わせる
関屋記念の金言
日本一長い直線のコースでも軽視は禁物
今週行われる
関屋記念(G3、新潟芝外1600m)の馬券を購入する前に、1つだけ注意しておくことを書いておきます。
夏競馬が始まってから北は函館と札幌、東は福島、西は小倉と、いわゆるローカル小回りと呼ばれる競馬場でのレースが続いてきたので、広くて直線の長い新潟コースに替わった途端に“上がり3Fの速い馬”“追い込みが得意な馬”に目が行きがちです。
注意点の根拠となるのがこのレースの脚質別成績から見えてきます。
脚質別成績・過去5年
逃げ【1-1-1- 2】複勝率60.0%
先行【1-1-2-14】複勝率22.2%
差し【1-2-2-32】複勝率13.5%
追込【2-1-0-20】複勝率13.0%
皆さんはこれだけ前が有利というイメージはありましたか?逃げ馬は過去5年で3回も馬券圏内に粘り込んでいます。好走馬の人気を見ると想定外と思った方が多そうです。
逃げ馬の成績・過去5年
20年 2着 トロワゼトワル (8人気)
18年 3着 エイシンティンクル(3人気)
17年 1着 マルターズアポジー(7人気)
このような傾向になる要因として考えられるのは【騎手の心理】と【コース形態】です。
まず【騎手の心理】について。日本一長い659mの直線が待ち受けているので、「直線までできるだけ馬の体力を温存しておこう」という思考になりがちです。
ライバル馬どうこうよりも、まずは自分の馬のリズムを優先するということです。
結果として、序盤で先手を奪った馬からすると、道中でそこまでプレッシャーをかけられることがなく楽なレース運びができます。
次に【コース形態】について。新潟コースは平坦コースというイメージがありませんか?実は向正面の半ばから3コーナーの半ばまで緩やかな上り坂になっています。
これにより全馬のスピードが落ちて全体のペースが落ち着くため、逃げ・先行馬がしっかり息を入れることができて最後の粘り強さが増してきます。
前がどうして粘れるのかを知っておくと馬券検討の幅も広がってきます。
今回はこの傾向を考慮しながら2頭をレビューしていきます。
※8月12日(金)時点のレビューとなります。
1頭目 レッドライデン
条件戦を逃げて2連勝、オープン入り後はスムーズさを欠いた途端に馬が止めてしまうという気難しさを見せていますが、まだ終わったと決め付けるのは早いでしょう。
前走の函館記念は勝ったハヤヤッコ以外の馬が大苦戦するほどの重馬場でした。
今回は集中力が保ちやすいように距離を短縮してきました。そして鞍上にはベテランの吉田豊騎手を配し、調教にも騎乗させて感触を確かめています。何とか真面目に走らせようという意図は十分に感じます。
単騎逃げに持ち込めた時の粘り強さがこのレースにおいて脅威であることを考えると、一変する可能性に注目してみるのもアリではないでしょうか。
2頭目 ウインカーネリアン
同じ鹿戸厩舎ですね。こちらは安定して逃げ~先行の競馬ができるタイプで現在オープン特別を2連勝中。
1年ぶりの実戦をひと叩きして臨んだ谷川岳Sでは、後の中京記念の勝ち馬ベレヌスが粘り込む展開を2番手から難なく差し切り。前走の米子Sでは、3番手追走から持ったまま早め先頭の形になり、そのまま最後まで粘り切る完勝。本格化してきました。
今回は相手が更に手強くなり、瞬発力勝負という点では分が悪い立場です。上手くセーフティーリードを保っておきたい発想は、このコースで前残りが目立つ傾向と合致します。格上馬を相手に“行った行った”の大仕事をやってのけても不思議ではありません。
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